音楽

11/28/2009

英米を中心にスーザン・ボイル旋風再燃

先日、購入したスーザン・ボイル(Susan Boyle)さんのCDを聞いて、改めて彼女の歌声の素晴らしさを痛感した。

このスーザン・ボイルさんのCDが記録的な大ヒットとなっているという。

イギリスの大衆紙、デイリー・メイルの伝えるところによれば、スコットランド出身の歌手、スーザン・ボイル(Susan Boyle)さんの23日に発売されたCDアルバムが発売から24時間で13万4000枚を売り上げ、発売から1週間以内で、40万枚を売り上げる勢いだという。

また、デイリースター紙は、既に50万枚の売り上げがあり、今年リリースされたCDの中で最も速いスピードで売り上げを伸ばしていると報じており、スーザン・ボイルさんの人気ぶりがうかがえる。

もっとも、タブロイド紙ミラーによれば、CD販売により、ボイルさんへの熱狂が再燃したことにより、再度ボイルさんの精神状態の悪化を心配する声があるという。1日中自分のCDを大音量でかけているなどという奇行があったと報じているのである。

そうしたストレスの原因として、同紙の別の記事は、スター特有の孤独を感じているのではないかと分析する。かつてフレディー・マーキュリーが言った「People say I’m loved by millions, so why do I feel like the loneliest man in the world?(皆、俺は数百万人に愛されているというけど、じゃあなぜ俺は世界で一番孤独な男だと自分自身で感じているのだろう)」という言葉を引用し、ボイルさんの心境がまさに今この状況なのではないかと分析している。

イギリスの大衆紙サンも、ボイルさんへのストーカー行為やパパラッチの嫌がらせ的取材が増えていることから、プロデューサーのサイモン・コーウェル氏の判断により、ボディーガードを増員してセキュリティーを強化したという情報を伝えている。

有名になってもプライバシー権は失われないのだから、メディアも人間を取材対象にしているということを考えて行動すべきと思うが、低俗なパパラッチに正論を発するだけ無駄で、セキュリティーを強化して強制的に排除をするしか実効的な方法はないのかもしれない。

ところで、ボイルさんのCDの歌詞カード部分には、一曲ずつ手書きのメッセージが添えられている。彼女がどういうい気持ちでその曲を選曲しているのかが良く解る。最後の部分にこの曲を母親に捧げるというメッセージがあったのはいかにも欧米らしく、心温まるメッセージである。

なお、Youtube上で本版のCDにしか入っていない「翼をください」を聞いた外国人が日本以外でもこの曲をシングルでリリースしてほしいというコメントがかなり寄せられているのを発見した。輸入版より1000円以上高い日本版のプレミアがこの1曲である。

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03/02/2009

ウィリアム・テルお母さん(Youtubeでヒットしたアメリカの母親の歌)

Youtubeの動画を無料でダウンロードできるツールができたらしい。

YouTube の動画を HD など画質ごとに無料ダウンロードできる「KeepHD」
3月2日13時34分配信 japan.internet.com

これは知っておくといいかも。

KeepHD は YouTube の動画をダウンロードできるツールだ。

ユニークなのは最近増えてきた HD など、画質ごとにダウンロードできる点。高画質で好きな動画を思う存分楽しむことができる。

また、モバイル端末用にすでに変換されているものもある。ダウンロードしてからいちいち自分が見る端末用に変換していた人にも便利だろう。

使い方は簡単で YouTube の URL を入れてダウンロードボタンを押すだけ。必要最小限のインターフェイスにも好感が持てる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090302-00000009-inet-inet

そこで、今回はアメリカのYoutubeで大ヒットした主婦出身のコメディアンが作った歌を紹介する。

ロッシーニのウィリアム・テル序曲はクラシックファン以外も一度は聞いたことがあるだろう。この曲を聴くと、「ハイオー、シルバー(Hi-yo, Silver)」という言葉を思い出す人も多いかもしれない。

「ローンレンジャー」というアメリカドラマでかつてテーマ曲となったことから、この曲を聞くと、西部劇やウェスタンを思い出したり、馬を連想する人もいるだろう。

この有名な、ウィリアムテル序曲に歌詞をつけて歌ったビデオが動画投稿サイトYoutubeで人気となり、2年くらい前からアメリカで話題のお母さんがいる。

その歌の名も「Monsense(母親の道理)」というものである。母親が1日24時間のうちに言う言葉を2分55秒のウィリアムテル序曲の終盤のメインパートの曲にまとめた歌である。

残念ながらまだ日本語に訳された動画は現れていないが、英字の歌詞が字幕出てているものはいくつかある。

その歌詞を聞いていると、典型的なアメリカン・マザーを思わせる反面、ある種かつての日本の教育ママをも連想させるもので、なるほど元気で教育熱心な母親のセリフや行動は世界共通であることを理解させてくれる。

オリジナルの作者はアニータ・レンフロー(Anita Renfroe)氏。アメリカのアトランタ州に夫と3人の子供と暮らしている普通の主婦だった彼女は、昨年にはアメリカABCの人気朝番組(Good Morning America)で、コメディアンとしてコーナーを担当している。

レンフロー氏によると、中国語やスペイン語の字幕が付いたものが既に出ているらしい。

まず、レンフロー氏によるオリジナルの映像はこちら。

多くの人が、彼女は早口な歌によく歌詞が理解できなかったと思う。歌詞も字幕でついていないので、オリジナル版では、外国人には理解しにくい。

そこで、別の歌手?(カナダ人歌手のジュード・ジョンソン氏という話もあるが・・・)による歌詞付きの動画は英語が少しできる人ならば、主要なところはわかると思うので、下の動画でチェックしてもらいたい。

英語が全く苦手。わからないという方は、こちらのWebsiteが機械で翻訳を試みたようである。「デスマス」調になっていて、かなり不自然な部分もあるが、おおよそこの歌詞の内容がつかめるのでぜひ見てもらたい。

自分の母親ならこういうかもしれないと思いながら読むとこの歌のユーモアがより分かるかもしれない。

個人的には、「友達がみんな屋根から飛び降りたら、あんたも飛び降りるの?」とか、「そんな子供みたいに振舞って、何歳だと思っているの!きっとお父さんのDNAのせいね。」とか言うあたりは何とも日本の母親でも言いそうなセリフだと思う。

いずれにしても、私はこの歌詞を聞いて、こういう強い母親像が最近の日本には減った気がする。家庭内での強い母親像は、ある種世界経済を活性化させているのではないかとふと思った。

つまり、家庭の家計を預かる母親が元気で強ければ、夫も子供も実は元気で経済の活性化になっていた一面もあるのではないかと回顧するわけである。

女性の社会進出を語る上で、どうしても女性は男社会により虐げられてきた面ばかりをフェミニストは批判するし、その議論で終始し、何の生産性もない話が続くことが多い。

しかし、この歌を聴いた際、私はむしろ主婦なり教育ママなり言われている人たちについて、もっとその価値の評価をすべきなのではないかと思うわけである。こういうことをいうと、「旧態依然としている」とか、「旧民法時代の人間か?」とか思われるかもしれない。

私は女性が家庭に留まる必要はないし、働きたいというならそれでいいと思う。ただ、私たちが主婦の母親や教育ママの下で育ってきた環境をもっと再評価して、それにより実現されていた価値を認めなおしてもいいのではないかと思う。

最近は、学校や市などに要求ばかりするモンスターピアレンツが増えている。これは母親だけでなく父親にもいれることだが、弁当を作るのを嫌がる親が多いと言う。負担だというのである。

この話について、養老猛子氏は、自身が幼稚園の理事を務めていることからの経験談として、弁当の日を設けるのは、幼稚園のためではなく、親のためであるといっている。

親が弁当を通じて子供とのコミュニケーションをはかる機会を与えるために、そういう日を作っているのに、最近の馬鹿親はそれが負担だからやりたくない。幼稚園のために作るのは面倒だというという趣旨の話をされており、なるほどその通りであると感じた。

いずれにしても、再度、主婦や熱心な教育ママの姿勢は見習うことが多いかもしれない。この歌の歌詞を聞けば、「主婦は三食昼寝付き」と言っていた父親は考えを改めなければならないだろう。

最近の未熟な親たちにもぜひ聞いてほしい歌である。

最後に、父親はどうなんだ?という疑問があるかもしれない。父親だって、子供と熱心に関わっているんだぞと反論したい世のお父さん方もいるだろう。それに対し、原作者のアニータ・レンフロー氏は以下の動画で答えている。

これが、父親が1日24時間以内に言う言葉、「父親の道理(Dadsense)」である。

わからなかった人は、少しスクロールダウンしてほしい。

Ask your mom! Ask your mom!Ta Da-

ということで、「お母さんに聞きなさい。お母さんに聞きなさい。以上」という答えらしい。

耳が痛い父親も多いかもしれない。レンフロー氏はなかなか面白い人である。

誰か上手く意訳して、この歌を日本でも広めてほしいと密かに願っている。

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