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08/11/2012

オリンピック精神に欠ける低俗な言動が残念

連日のロンドンオリンピックを見て寝不足気味であるが、今回のオリンピックは、開会式から前回大会以上に面白い。

特にロンドン五輪は、時差がある関係上、夜中に眠い目をこすり、時差を感じながら世界中が注目するオリンピックの試合を楽しむということで、オリンピック観戦感が一際増す。

しかしながら、残念なのは、色々なところから、オリンピックの結果等に関して、オリンピック精神に欠ける低俗な言動が見受けられることである。

これは何も今回の五輪に限ったことではないが、毎回、こういった低俗な発言が出てくるたびに、残念な気持ちになる。

私が特に低俗だと感じた発言等は3つある。

1つは、東京都の石原都知事による柔道負け犬の遠吠え発言。

2つ目がブラジルサッカー女子監督の負け犬の遠吠え発言。

そして、3つ目が韓国メディアによるサッカー英国言いがかり発言である。

なお、これらは私が勝手に命名したので、一般的に認知されているものではない。

まず、石原柔道負け犬の遠吠え発言を伝える記事を紹介したい。

石原都知事「西洋人の柔道はけだもののけんか」

 東京都の石原慎太郎知事(79)は3日の定例会見で、ロンドン五輪で柔道勢の苦戦が続いていることについて「西洋人の柔道ってのは、けだもののけんかみたい。(国際化され)柔道の醍醐(だいご)味ってどっかに行っちゃったね」と話した。「ブラジルでは、のり巻きにチョコレート入れて食うってんだけど、これはすしとは言わない。柔道もそうなっちゃった」と述べた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20120803-OHT1T00324.htm

仮にも2020年東京オリンピック開催を目指して、多額の税金を湯水のごとく使っている首長が言うべき発言であろうか。

かかる発言は負け犬の遠吠え以外の何物でもない。

彼のいう柔道の醍醐味というのは、一本をきれいに決める柔道のことなのだろうが、そうすると、相手の反則で金メダルを獲得した松本香選手の試合は、「醍醐味はどっかに行っちゃった」から、評価できないということにでもなるのだろうか。

私は上記の石原発言のような思考方法が日本の柔道を衰退させている張本人であり、内弁慶な議論しかできない人間の典型であると思う。

かかる人物が首長として在職している都市で、誰がオリンピックを開催したいと思うのであろうか。

彼の発言は、フェアプレーを志向し、全力で戦って、敗者は勝者を讃えるというオリンピック精神に著しく反するものである

かかる発言は、我が国の品位を損ないかねない極めて許し難い発言であり、こういった首長がいつまでも首都東京の長であることは東京の民度そのものが下がっているといわれても仕方ない。

この極めて低俗な発言が2020年オリンピック開催を主張し、多額の税金を使っている首長から出てきた事実は看過できない重大なものであり、この失言の重大性を我々は強く認識しなければならない。


2つ目の発言は、ブラジルサッカー女子監督の負け犬の遠吠え発言である。

五輪サッカー女子 なでしこ称賛より落胆の声 ブラジル監督「悲劇だ…」 (2/2ページ) バルセロス・ブラジル監督の話

 「われわれはたくさんの好機をつくったが、得点できなかった。相手は守備的に戦って2点取った。悲劇だ。日本がきょうのような(守備的な)プレーを続けるなら、優勝候補と呼ばれるにはふさわしくない」(共同)

http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/120804/cpd1208041401003-n2.htm

なんとも非論理的な発言である。守備的に戦って2点も取るのであるからむしろ、このスタイルから学ぶべきだろう。守備をしないから2点も取られたのではなかろうか。守備をしたら優勝候補と呼ばれないというのはまさに論拠のない負け犬発言であろう。

負けた方は真摯に相手を讃える姿勢がオリンピック精神ではなかろうか。

3つ目は、韓国メディアによるサッカー英国言いがかり発言である。

準々決勝で、韓国がイギリスに勝利したことはご存じだろう。

「サッカー宗主国」を自負する英国が準々決勝を控え、サッカー韓国オリンピック(五輪)代表に妨害行為を続けている。
2012年08月04日12時28分
[ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版]


韓国チームは4日未明(以下、日本時間)、カーディフ大学のスポーツフィールドへ行って練習をした。宿舎であるカーディフのマリオットホテルを出発して練習場に到着するまで、40分近い時間を道路上で過ごした。停滞する時間帯ではなかったが、普段の2倍以上も時間がかかった。代表チームのバス運転手は「英国ではバスが大きな道路しか走れないので時間がかかる」と説明した。しかし練習を終えてからホテルに戻るには10余分ほどしかかからなかった。

前日、韓国チームがロンドンからカーディフに移動する過程でも釈然としないことがあった。選手を乗せたバスは5時間近く走ってカーディフに到着した。ロンドン市内の停滞区間を通過するのにかなり時間がかかった。バスに乗っている時間が長くなり、選手の疲労は加重した。しかし代表チームのバスを除いた他の車の移動時間は3時間以内だった。ロンドンからカーディフまで自動車で移動した韓国の取材陣は「ナビゲーション通りに走ったところ3時間でカーディフに到着した。特に停滞している区間もなかった」と証言した。

大韓サッカー協会のある関係者は「バスの運転手がわざと移動時間を長引かせたようだ。物証はないが心証では確実だ」と憤りを表した。また「公然と『韓国は眼中にもない』と叫ぶ英国がこんな方法を使うのにあきれる」と声を高めた
http://japanese.joins.com/article/914/156914.html?servcode=600§code=670

これほど言いがかりという報道を見たことがない。

心証の意味すら分かっていない。何ら証拠がないのに心証を形成できるのがそもそもおかしいのである。

これほど低俗な内容ををタブロイドではなく、中央日報という大手メディアが報じているのだから驚きである。

自らの品位を自ら傷つけ、自国チームの勝利を歪んだものにしていることにすら気がついていないのであろう

極めて低俗なメディア報道である。

この韓国メディアの報道も石原発言も根本は同じである。

オリンピック精神どころか、スポーツマン精神のかけらすらなく、自分が応援しているチームを勝たせたいという気持ちしかない

そんなレベルの低い人間は、そもそもオリンピックを見る資格がないだろう。

オリンピック観戦が面白いのは、4年に一度しかない大会において、そろぞれの選手が様々な境遇におかれながらも一生懸命訓練し、そして、我々が想像できないプレッシャーの中、自分のやってきたことを信じて、力を出し切りる姿を見ることができるからである

これがオリンピックの醍醐味ではなかろうか。

今回、アメリカ柔道に初めての金メダルをもたらしたカイラ・ハリソン選手は、幼い時期に柔道のコーチから性的虐待を受けながらも、それを乗り越え、柔道を続けた結果、アメリカ柔道に初の金メダルをもたらしたという。

アスリート個人が様々な境遇を乗り越え、努力を続けてきた結果、達成することができる瞬間を目撃できるからこそ、オリンピック観戦は他の国際大会とは違う醍醐味をもたらしてくれるのであろう

こうした視点すらなく、「西洋人の柔道はけだもののけんか」などと称する人間にオリンピック開催都市の首長という栄誉を受ける資格は到底ないだろう

日本のメディアは、金メダルが少ないとかいう話に終始するが、私はもっと予選敗退した選手でもいいので、彼らがどういう努力をして、オリンピックの場に立つにいたったのかを報道してほしい。

特に、レスリングで金メダルを取った小原選手のうつ病からの復活は色々な人を元気づけることができるエピソードになるのではなかろうか。

ただ、メダルに関わらず、オリンピックアスリートの努力についてもっと特集をするなどして報道することで、スポーツに限らず、我々はいかに日々の努力が大切であるかを再認識できるし、それこそ、今、いじめ問題を抱える小学生、中学生、高校生にとっては、素晴らしい教育教材になるのではないだろうか



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