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08/21/2010

まともな政党が存在しない日本

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先日、「民主党『子ども内閣』への失望と怒り」という記事の中で、この題名の通り、民主党には期待できないということ、二大政党制の意義のために自民党の再生が望まれることを指摘したが、日本人が不幸なのは、自民党の再生もまた期待できないのではないかと思われる点である。

一連の民主党代表選挙の動きに対する自民党議員の反応を見ていると、どれも薄っぺらい批判を繰り広げており、自分たちの失政、国民の失望に対する反省が一切見られない

一部の自民党議員の主張を見ていると、国民が「やっぱり自民党だ」とフリーハンドで支持が戻ってきていると、とんでもない勘違いをしているようである

これでは、自民党の本格的復活は無理だし、自民党が政権政党に返り咲いたとしても、日本はますます疲弊して、混沌とした世の中になるという危惧感を私は感じてしまう。

日本が不幸なのは、既存の国会議員や地方議員に不都合な党内民主主義の徹底している政党が皆無という現実である。つまり、まともな政党が戦後存在してこなかったということである。

先日の記事でも指摘したが、政党は、政党所属の議員で成り立っているわけではない

特定の思想、良心、信条を同じくする個々人の集合体で成り立っていなければならない。そうであるならば、議員以外の一般党員の意思というのが反映される政党の仕組みが、本来的な民主主義国家における政党のあり方ということになる。

この点、小泉元総理が党員・サポーター票を重視した総裁選挙を推し進めたのは、政党民主主義という観点からは、評価すべきことだと思う。

しかし、それ以後、民主党も自民党も、社民も共産もその他の政党も、民主主義的政党という仕組みが担保されない制度を維持しており、これがまともな政党が日本に存在せず、政治が混沌とする原因ではないかと私は分析している。

より具体的に言えば、候補者選定手続きにおいて、党員・サポーターによる(地方幹部を優遇したりした形ではない本当に党員による平等な選挙)予備選挙や集団評議などを行うなど、党員・サポーターの意思を反映し、候補者が選定される仕組みにはなっていないということである。

自分たちの政党の最大の支持者の意見に耳を傾けないのであるから、およそ、国民の声に耳を傾ける政治家なんているはずがない

党員の意思すら十分に反映できない制度を維持しているからこそ、選挙の前に、傲慢だったり、嫌味だったり、プライドの高いといった自分の性格をひたすら押し隠し、ニコニコして、有権者に取り入るだけしか考えていない政治家が何年もその政党の公認候補者になってしまうのである。

そうであるからこそ、自民党にはこの1年間の間にどれだけ本質的な変革がみられるのか注視してきたが、およそ、自己反省すらしていると感じることはできない

薄っぺらい、形式的批判を野党時代の民主党がやっていたように、ただ繰り返しているだけだし、自己改革なんて微塵もする気が無いようにすら感じてしまう。

先の参議院選挙の結果は、自民党への期待ではない。そのように考えているとすれば、勘違い甚だしいし、現状認識能力が著しく欠如している無能な政治家の集まりだとしか言いようがない

参議院選挙で、そこそこの議席を自民党が確保できたのは、菅政権、現民主党執行部の消費税発言とマニフェストを無責任に国民への説明もなく一方的に反故にしようとする国民の失望と怒りの現れである。

したがって、今自民党がすべきことは、徹底した自己改革であり、マスメディアやインターネットを通じて、民主党の代表選挙にウダウダいうことではないのである。

にもかかわらず、そうした気骨ある自民党の政治家の存在が見られないのは、甚だ残念であり、日本に国民主権を基本とする政党民主主義が本質的に定着していないという現状を思い知らされる。

みんなの党や社民党、公明党や共産党も同様である。

社民党に至っては、あれだけ注目を浴びる政治行動をしたのに、国民に支持されないという現状に対して、真摯に向き合うどころか、人権派弁護士出身だった党首は、党首の椅子にしがみつき、権力を維持することしか考えていないようである。

公明党や共産党のように、候補者選定手続きがまったくもって不透明な政党は、ゴクゴク限られた内輪の組織票政党として今後存在しても、日本のまともな政党にはなりえないだろう。

みんなの党は、まだ新しい。この点において、民主主義的政党運営がどの程度なされるのか、党員・サポーターの意思反映はどの程度されるのかは評価できない。しかし、一般的に見れば、渡辺善美と江田けんじの政党というイメージしかなく、党員・サポーターの意思反映がなされる余地があるのかは、現時点では疑問符がつく。

現に、彼らの官僚批判は民主党の無責任なそれと同じ範疇にあるもので、その監督者として、ましてや与党の一員だった政治家としての反省の声を私は、みんなの党の議員から聞いたことはない

自分に責任が無いという姿勢そのものが既存の政治家と全く変わらないのである。

このように検証してくると、日本にまともな政党が存在しないことがつくづく情けないし、日本の将来に希望や夢を見いだせと言うだけ、野暮な気がしてくる。

日本に、気骨ある政治家により、徹底した自己改革、党員・サポーターの意思が反映される民主主義的政党が誕生し、本当の意味での政党政治が定着する日が来るのはいつになるのであろうか

私は、あと十数年かかるのではないかとの失望感で一杯である。

さて、本の紹介であるが、菅首相も、気軽に財政再建と景気回復を両立する第三の道のようなことをいうのであれば、第三の道を提唱して、イギリス労働党の長期政権を作ったトニー・ブレア元首相の政治を勉強してほしいものである。

近日、ブレア元首相の回顧録が出版される。その出版日まで菅首相が在籍しているか私は解らないが、仮に小沢首相が誕生するのであるとしても、小沢氏には是非読んでいただきたい。

英語の文献が読めないのであれば、少なくとも菅首相や小沢氏には以下のブレア政権の理念となった本は読んでおいてほしい。

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Comments

党議拘束が非常に強い力を持ってしまっていて政治家が政党の代弁者となってしまっている現状が悲しいですね。比例で当選している方は仕方が無いとしても選挙区で当選している人まで主義主張を曲げさせるのは納得いきません。政治家はもっと自らの信念を主張すべきだと思いますし、有権者は政党の看板で判断するのではなく主張の合理性を評価したうえで投票すべきだと思います。
日本の政治において一番の問題点は政治家の資質をチェックすることなく縁故やイデオロギーだけで投票する「政党」を選ぶ政党ありきの組織票が横行していることなのではないでしょうか。

Posted by: Public_comment | 08/23/2010 10:46 am

パブコメさん

コメント有難うございます。
日本の政治家は小選挙区で選出された本当の意義を十分理解していないのでしょう。小選挙区は金、比例は銀、比例復活は銅だと馬鹿げたことばかり気にして、理念なんてないのだと思いますよ。

そういう政治家を選んでしまっている有権者が愚かということになってしまうのは私は仕方ないと思っています。主権者が愚かであれば、愚かな議員しか生まれません。

日本の政治には本当に失望ばかりですね。

Posted by: ESQ | 08/27/2010 12:15 am

>気骨ある政治家により、徹底した自己改革、党員・サポーターの意思が反映される民主主義的政党が誕生し、本当の意味での政党政治が定着する日が来るのはいつになるのであろうか。

矛盾していませんか?気骨ある一政治家に頼るのではなく、国民が作るのではないでしょうかね、民主主義なら。いずれにせよ、私はある理由から日本を含めたアジアでは難しいと思います。

Posted by: 愛読者 | 08/27/2010 07:30 am

愛読者さん

矛盾とは考えてません。
願望を述べているだけです。
現に、他の記事も併せてもう少し注意深く読んでいただければ解ると思いますが、私は国民の責任であることを常に問うています。
当然、国民が作るものであり、政治の堕落した結果は国民にあります。

Posted by: ESQ | 08/27/2010 08:46 am

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