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03/02/2010

オリンピックが終わって

オリンピックが終わりましたね。

やはりフィギュアアスケートは面白かったです。

浅田選手が銀メダル、安藤選手、鈴木選手、さらには長洲選手が入賞を果たし、日本国籍を持つ女子の選手が4人も入賞したのは本当に凄いと思いました。

男子も、高橋選手の銅メダルを始め、日本人選手はみな入賞でした。

この結果は本当に素晴らしいと思います。

フィギュアスケートに詳しいわけではありませんが、意外な結果も多々あったように思います。

優勝候補の一人で4回転に対する思い入れの強いフランスのブライアン・ジュベール選手にミスがあり、18位で終わったのは、意外でした。オリンピックは独特のプレッシャーなどがあるんでしょうね。

ロシアのプルシェンコ選手の得点が4回転を成功させたにもかかわらず、得点が伸びなかったのも意外でした。

もっと意外だったのは、やはり、浅田選手のトリプルアクセスを2回も決めたにもかかわらず、得点が伸びずに、キムヨナ選手とあの得点差が出てしまったことです。

達成したことのない技、トリプルアクセルを2つもやったにも関わらず、技術点が低くく、仮に浅田選手のミスの部分が成功していたとしてもキムヨナ選手には追いつけなかったと言われています。

採点結果をみると、素人感覚的には不安定な部分があったロシェット選手の滑りの技術点より、浅田選手の技術点が低くなっている(浅田選手が8.55に対し、ロシェット選手は8.6です)のも良く解りません。

時事通信によれば、プルシェンコ選手が「3回転ジャンプは20〜25年前からあった。それから3回転半、4回転が始まったが、今の制度では評価されない。フィギュアスケートの進歩は止まってしまった」と批判したそうですが、素人の私も同感で、フィギュアスケートの評価というのは、いつ見ても「不可解」と感じます。

素人感覚からすると、「そこまで得点差が広がるのか?」という感想を良く抱くことがあります。

法律の話でいえば、あまり素人感覚とかけ離れた事実認定や法的評価などは好ましくありません。

同じルールの適用という観点からすると、疑義をさしはさまれる余地のある評価方式というのは、好ましくないように思います。

プルシェンコ選手が、演技などを重視しするのであれば、フィギュアスケートはアイスダンスと変わらなくなってしまうとの批判をしたという話も聞きましたが、この指摘ももっともな指摘です。

スポーツである以上、技の難易度は時代とともに難しくなり、それが当然に高い評価を受けるべきだと思います。

体操だってそうですが、森末氏が金メダルを取った時の技を今やってもメダルはおろか入賞も難しいという指摘を聞いたことがあります。特に、体操などの技を評価するスポーツは技術がどんどん難しくなる運命にあるのではないでしょうか。

そう考えると、フィギュアスケートも、従来は、演技力というよりは、技を競い合うスポーツとしての意味合いが強かったはずですから、その評価方式が変わり、演技力重視になるというのは、体操のような技重視からシンクロのような演技力重視へとかなりの変更を伴うわけですから、それに振り回される選手も大変ですね。

本当に演技力を重視の傾向で良いのかを含め次のソチまでの4年間に、選手にとっても解りやすい評価方式を再検討すべきでしょう。

私個人としては、やはり、フィギュアスケートでは、4回転などに果敢に挑戦していくアスリートの姿を見るのが1つの楽しみですから、演技力重視という傾向は個人的には残念です。

演技力を見たいならディズニーなどプロのアイスショーで十分で、プロではないアマチュアの選手が大技の技術を競うからこそフィギュアスケートという"スポーツ"を見るのが楽しいのだと私は思うからです。失敗しても、大技に向かっていく選手姿には共感できます。

大技が成功したときに正当に評価される土壌がなければ、そうした果敢な挑戦も少なくなり、競技としての発展は止まってしまうというプルシェンコ選手の指摘ももっともだと思うわけです。

この点、プルシェンコ選手の指摘に関連して、気になったのは、以下にもある時事通信の記事にあった情報です。

大会前に、ある米国ジャッジが他国のジャッジと役員に「(表現面を示す)演技構成点を正確に出すよう」促すメールを送ったという話が表面化

これに関しては、もっと公正さに対する問題として、議論されるべきだと思います。

選手は人生を賭けて、数分間の競技のために、4年間必死に努力してきます。そういう大会の直前に、採点への影響を与えるような動きはジャッジの公正に疑義を生じさせます。

自国の選手のための駆け引きをしたいのはわかりますが、これを"審判"という公正さが要求される立場の人間がやってしまったらお終いではないでしょうか。公正さも何もありません。

こんなことを裁判で、裁判官がやったら大変なことになりますよね。まるで、平賀書簡事件です。

ソルトレイクオリンピックでもフィギュアスケートの採点と審判への疑惑が問題視されました。

能力の高い選手が増え、接戦になればなるほど、こうした審判などによる不適切な行為が増えるようですが、それはスポーツの発展を阻害するものであって、許されるべき行為ではないでしょう。

その点、アメリカの映画の祭典、アカデミー賞のルールは厳しく、アカデミー会員に自分の映画への支持と他の映画への批判になるようなメールを送った監督に対し、処分が検討されているそうです。

選手が一瞬のために人生を賭けて、必死に努力してくるのですから、IOCやISUはもっと真剣に公正さをいかに担保するかということを考えるべきでしょう。

そう考えると、フィギュアスケートにおける「判定の匿名化」も私は問題だと思います。

匿名であれば、誰が不公正な判断をしたか責任の所在が解らなくなり、やりたい放題です。審判員への働きかけが逆に容易になってしまうのではないでしょうか。

ルールの適用というのは、スポーツに限らず、我々の私生活のあらゆる場面で問題になるわけですが、公正さが一番重要な要素です。

今回のオリンピックを見て、公正さを欠くルールの適用には、その判断の正当性それ自体への疑問を生じさせるわけですから、いかに審判員に責任を自覚させ、適切な判断をすべく教育し、廉潔性を確保するかを常に考え、それを向上させることが本当に重要であると再認識しました。

フィギアスケートの話題に関連し、以下の本を紹介します。4年後のソチでも彼ら、彼女らの素晴らしい努力の成果が見られるのを期待したいですね。

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目立って低かった「技のつなぎ」=プルシェンコにも死角〔五輪・フィギュア〕

 16日行われたバンクーバー五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)で一つの数字が話題になった。6.80点。首位エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)の芸術性を示す演技構成点5項目のうち「技のつなぎ」の得点で、トップ選手にしては異例の低さだったからだ。

 国際スケート連盟(ISU)のルールによると、つなぎのフットワークと動作の評価対象は(1)多様さ(2)難しさ(3)複雑さ(4)質−とある。プルシェンコは4回転など難しいジャンプを得意とする一方、その間の動きを重んじるスケーターではない。

 ただ、今季出場した国際大会ではそれなりの点数がついていた。例えば五輪直前の欧州選手権では7点台の中盤だった。明確に失敗が分かるジャンプなどとは違い、演技によって差の出にくい項目。

 大会前に、ある米国ジャッジが他国のジャッジと役員に「(表現面を示す)演技構成点を正確に出すよう」促すメールを送ったという話が表面化したが、その影響を指摘する向きもある。

 ミシン・コーチは「(採点規則の)最低限の要求は満たしているのに」と不満を示した。日本のスケート関係者によると、ジャッジは特定の選手に与える演技構成点が5項目の中でばらつくのを嫌う傾向もあるとされ、その他の「スケーティング技術」「演技力」などで高得点が得られるプルシェンコにとって大きな不利にはなっていない。ただ、フリーは上位3人が大接戦で迎えるだけに、死角になる可能性もある。(バンクーバー時事)

http://vancouver.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100218-00000011-jij_van-spo

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Comments

愛読者です。
始めてコメントさせて頂きます。
フィギュア・スケートに関しては、ある意味で<歌舞伎>の世界に近いものが有る様です。
『一枚看板』にならなければ、オヒネリは届かない。
『大看板』になると、オヒネリの数がぐっと増える。   
『大トリ』になるや、 そのオヒネリの数も額も、べらぼうにふえる。
フィギュア・スケートも選手の<認知度>で得点は全く違う。
同じレベルの演技をしても、<超有名選手>と<普通のオリンピック選手>とでは、採点結果が大きく異なる。
従って、数多くの国際大会に出場して、ことあるごとに<知名度のレベル>を挙げ、その時代の<寵児>にならなくてはならない。
以上の事を聞いた事が有りました。
今では事情も多少は変わっているかもしれませんが、やはり首をひねる事が多いですね。

Posted by: 時々パリ | 03/02/2010 at 06:56 PM

こんにちは、以前にもコメントさせていただきました千香子と申します。
伊藤みどりが活躍していた頃からのフィギュアスケートファンです。
フィギュアに詳しくない人でも、今回の採点には?マークが頭に浮かんだことでしょう。
そういった素人目の素直な感想は、実は一番正しい、と私は思います。
本当に今回は、以前にも増して不自然な点の出方でした。
例をとると、男子のショートプログラムが終わった時点での、上位3人の得点。全員が90点台の僅差です。
よくもまぁ、こんなに上手く点数を揃えるものだなぁ、と
TVの前で感心してしまいました。
本来なら、4回転を跳んだプルシェンコ選手の得点が、もっと出ないとおかしいのです。
これにより、フリーで2位のライザチェック選手が、
最高難度のジャンプを次々と決めたプルシェンコ選手を抜いて、逆転することができたのです。うーん…

女子でも、地元カナダのロシェット選手の点数の出方が、
不自然に高い、と思いました。
私は彼女の演技が終わった時、浅田選手を抜いてしまうのではないかと、冷や冷やしてしまいました。
前回の世界選手権で、ロシェット選手は意外な高得点を貰い、
2位になりましたから。
フィギュアスケートは、大体地元選手に「ボーナス」のような点が付く傾向があります。
(これは安藤美姫選手も、インタビューで言っています)
今回はカナダでしたから、北米選手に甘い点が出たのでしょうか。
はっきり数字で勝者が出る、スピードスケートやアルペンスキーのほうが、オリンピック競技にはふさわしいのでしょうね。

Posted by: 千香子 | 03/03/2010 at 05:35 PM

ご指摘の通り、審判員の匿名性も問題点の一つだと思いますが、それ以上にトリノ以降のルール改正がかなり恣意的に成されてきた可能性がある様です。審判がルール通り点を入れれば自動的に特定の傾向の選手に有利になる様な仕組みが作られていたということです。
問題は、多岐で複雑。私のような単純な競技専門の人間にとても論評できるものではありませんが、フィギアにおける審判、選手、競技の本質、すべてを語っていて、誠に納得できるブログを見つけましたのでアドレスご紹介します。
フィギアの専門家ではなく、多分語学関係(通訳さん?)のかたのようですが、すばらしい見功者だと思います。http://plaza.rakuten.co.jp/mizumizu4329/

Posted by: K.T.  | 03/06/2010 at 11:53 AM

>時々パリさん

コメント有難うございます。
返信が遅くなり申し訳ないです。
私も貴殿のおっしゃるように、選手の前評判などが採点に良くない形で影響を及ぼしているようにも思います。
あまり好ましいことではないですね。


>千香子さん
コメント有難うございます。
返信遅くて申し訳ありません。
おっしゃる通りだと思います。私は貴殿ほど長くフィギュアを見てきているわけではないですが(にわかファンといわれても仕方ないですが)、素人的に見てもおかしな感じがします。

ライサチェック選手もすごいですが、私はやはりプルシェンコ選手が大技をしっかり決め、技術では上だったと思います。ロシェット選手の精神力は凄いですし、応援してましたし、銅メダルは嬉しかったですが、採点には疑義が残りましたよね。

こういうルール、採点の問題は本当に頑張っている選手が一番苦しいでしょうから、公平な祭典が確保されることを望みます。


>K.T.さん
いつもコメント有難うございます。
返信遅くなりました。ウェブサイト有難うございます。
ツイッターでも紹介させてもらいました。

これからも情報や私の詳しくない情報についても御意見をお聞かせ下さい。

Posted by: ESQ | 03/11/2010 at 08:51 PM

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