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02/01/2010

内部告発を支援する必要性

諸般の事情により、最近ブログの更新ができなくなっており、読者の皆様におかれましては大変申し訳なく思っております。

小沢問題や朝青龍問題などメディアでばか騒ぎをしているニュースを取り上げようとも思ったのですが、新しい記事を書く、時間と余裕がないため、過去に(ヤフーブログ時代に)公開した記事の中で、もう一度読者の皆様に読んでいただきたい記事を今日は修正した上で、掲載したいと思います。

新しい記事を楽しみにされていた皆様には申し訳ありませんが、ご理解のほどよろしくお願い致します。

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かなり昔に、心理学の翻訳をしたことがある。その際に、集団極化という現象があることを知った。

これは、ある一定の思想をもつ集団に属していると、その中での意見が極端な方向シフトし、思いもよらない極端な意思決定をその集団がしてしまうという心理学の現象である。

なるほどと思ったのだが、これは結構目にする光景かもしれない。

集団極化の事例としては、よく、スペースシャトルチャレンジャーの打ち上げ失敗事故やケネディー政権下でのピッグス湾事件の失敗があげられる。

つまり、明らかに危ない計画なのに、誰も異を唱えることができず、結果、当然に失敗し、最悪の事態をもたらした歴史的事実がこれらの2つの事例である。

なぜ、止められないのか。

心理学の教科書によれば、異を唱えると自分が忠誠心がない人間だと思われたり、邪魔者扱いされるのを嫌がって、多数意見に群れるという説明がなされていた。

様々な不正行為、偽装問題が注目を集めているが、私はそれらの事例において、集団極化という現象も影響しているように思う。

今でこそ騒がれなくなった事故米の問題だって、誰が見てもそのうちバレて、大きな問題になることは明らかな不正行為である。しかし、従業員のだれも止められず、良識ある者の内部告発によって明らかになった。

問題は、こうした不正行為に対する監視の1つとして、内部告発の有効活用はできているのか、そのための制度的支援、PRは十分に行われているのかという点である。

政府は、2004年頃に公益通報者保護法を成立させている。

だが、この法律について社会ではどの程度認知されているだろうか。

そして、どの程度、実際に利用されているのだろうか。

健全な集団の意思決定を確保する上でも、この法律や制度をもっと普及する必要があるように思う。

この制度自体はまだまだ未熟だが、発想としては素晴らしい。

だが、なぜそれを政府はPRし続けていないのか、本腰を入れないのか。何か広まってほしくないという意図的なものを感じるのは私だけだろうか。

なお、以前、公益通報者保護法について、公開会社法制に対する記事の中で触れたので、興味のある方はこちらも参照していただきたい。

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Comments

ご無沙汰しています。

おっしゃる通り、広まって欲しくない意図的なものを感じますね。
普通に良いと思われる事は本当に広まらないですよね。
だから私などは、こちらのblogのおかげで救われているのです。
過去記事でも再UPしていただけると本当に有り難いです。
色々な本も紹介して下さるので失敗なしで購入できます。(今は【自白の心理学】読んでいます)

ご多忙の日々、どうか御自愛下さい。

Posted by: りんどう | 02/03/2010 01:47 am

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