思想の自由市場に寄与できるか
今日の訪問者数ですが、いつもより多くなっています。
これには理由があります。問題発言や問題のある動画を掲載して、このブログが炎上しているわけではありません。
株式会社ライブドアと本ブログとの間で、ブログ記事を株式会社ライブドアの「Livedoorニュース ― BLOGOS」というコーナーに掲載する旨の合意をし、今日掲載が開始されたためです。
ライブドア社さんから、既存のメディアによる一方的な報道だけでなく、様々な観点から情報を発信しているブログを統合し、メディアリタラシーを高めるような情報サイトの立ち上げを企画しているため、そこにブログ記事を掲載させてほしいという話があり、今回の掲載が開始されました。
私はこの「Livedoorニュース―BLOGOS」というサイトの試みは非常に面白いと思っています。
その目的として、同サイトには、「『BLOGOS』は、ブロガーの裾野を広げ、ネットメディアがマスメディアに対抗しうる存在になるための土壌づくりを目指しています。」という記載があるのですが、私自身もこのブログでの私見発信により、既存のメディアの情報だけが鵜呑みのされる時代からの変革に少しでも寄与できればと思い共感しました。
実際、同サイトには、政治家や学者、ジャーナリストから一般人と様々な方のブログを集めており、当然、様々な「色」も混在しています。
そういう様々な「色」のある情報が集まったサイトにおいて、自分自身がどう考えるかを構築していくというのは非常に重要なことのように思います。
私はかねており言っていますが、アメリカの大学の学生は、自分の信じる意見をしっかりと発信します。もちろん、おかしな意見や無謀な意見、教授に食ってかかる学生すらいます。
しかし、そこには、学生と教授の間の共通認識として、思想の自由市場というべき価値が存在します。
つまり、おかしな見解は論破されたり賛同を得られずに消えていくのに対し、良質の意見はそこに残っていくという発想です。
そして何が良質かを判断するのが他でもない情報の受信者ということになります。
しかしながら、従来の日本ではそういった教育は残念ながら実践されてこなかったように思います。
義務教育段階でも、学生に対し意見を求めるという教育ではなく、一方的に知識を講義により覚えさせる事ばかりに集中してきました。
センター試験というマークシート方式の試験方法により、思考をめぐらして答えを「考えさせる」のではなく、「答えを探す」という弊害が生じているという指摘をノーベル物理学賞を受賞した益川教授が以前指摘していたことは記憶に新しいと思います。
また、大学でも、講義中心の授業や講義ノートを吐き出せば単にを取得できるといった状況にある中、なかなか日本人の一般人がこの思想の自由市場を実践する場というのは限られていたのではないでしょうか。
今回こうしたサイトをライブドア社が立ち上げたことは、思想の自由市場という表現の自由の根本的な発想に寄与する試みかもしれません。
さて、このブログも今までは、好き勝手なことを思いついたままに書いてきましたが(その都度それなりの注意は払ってきたつもりですが・・・)、ライブドア社という巨大なポータルサイトで掲載されるということは、必然的に、訪問者も増えるでしょうし、私見に接する人も増えることになります。
つまり、このブログも、ライブドアというポータルサイトを背景に、その影響力が少なからず増大することになるでしょう(影響を受けていただけるほど、良質な情報を発信しているかは解りませんが・・・)。
もちろん、このブログはあくまで私が片手間に書いているもので、職業としてジャーナリズムの道にいるわけではありません。
とすれば、それとの対比において職業倫理上の責任はありませんが、今まで以上に巨大ネットメディアを背景に情報を発信する以上、自分の発信する私見に対し、その社会的責任は今までよりも増大することになると考えています(もっとも、法的責任は今までと変わらないと思います)。
他方で、社会的責任の重さから萎縮し、巷に溢れているようなそれ相応の批評しかできないとすれば、このブログの社会的価値は失われることになります。
そこで、筆者としましては、今回のライブドア社による掲載開始という機会に、情報を発信することの責任の重さを改めて認識するとともに、今後もより一層、適正かつ有益な言論活動を実践することで、我が国における思想の自由市場に少しでも寄与できるよう努力していきたいと思います。
従来からの読者の皆様におかれましては、今後も変わらぬご支援をいただければと思います。
なお、本ブログ上のコメント、トラックバックについては、従来と同様に、公序良俗、秩序維持の観点から、不適切と判断したもの等については、公開せずに削除しますので、御理解のほどよろしくお願い致します。
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さて、今日のお勧めの本の紹介です。このブログ記事のタイトルでもある「思想の自由市場」について、以下の本が解り易く解説しています。奥平先生は憲法学の第一人者と言っても過言ではありません。
私がアメリカ憲法に興味を持って最初に読んだ日本語の本もこの本でした。非常にわかりやすく、ホームズ判事が提唱した「思想の自由市場」の概念を解説されています。
ただ、上記の本はどちらかというと、法律家向きというか、マニア向きというか、アメリカ憲法をしっかり学んでみたい人向けの本です。
アメリカ憲法の簡単な概要や思想の自由市場、アメリカの最高裁判例と政治との関係などをさらりと理解するには以下の本も良いでしょう。
およそ、日本における司法の在り方を考えるという上でも良い本だと思います。著者は阿川佐和子さんの兄、阿川 尚之先生です。
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