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09/30/2009

亀井大臣の暴走を止める小沢幹事長

日本のマスコミはどうしても、鳩山・小沢が不仲もしくは意思疎通ができないという前提で物事を見たいらしい。

しかし、その前提が間違っているのではないだろうか。

「権力の二重構造」という解りやすい、知ったような表現を使うことで、あたかもその問題が顕在化していると視聴者にある種の刷り込みをもたらすような報道が多いが、果たして、そう単純なのだろうか。

私は、今回のこの動きは、むしろ、鳩山総理による亀井・福島の少数与党政党対策だと思っている。

選挙において多数党化して権力の側に単独で立つ可能性がゼロに等しい福島、亀井の両党首にとって、一番怖いのは、彼らが「信頼」しているとされる小沢幹事長から「不要」という最後通牒を受けることだろう。

鳩山総理も、小沢幹事長もマスコミが思っているほど、単純ではない。権力の座に上り詰めるだけあって、非常に詳細かつ綿密な計算をした上での行動をしているだろう(軽口の問題は別として)。

今、政府与党内で一番の懸念事項は、亀井金融大臣のモラトリアム法案を巡る発言である。亀井大臣は突破力はあるものの、これが暴走化したときに止められるのは、選挙関係を一手につかさどる小沢幹事長しかいない。

小沢幹事長も、権力の二重化という実態とは反した批判が強いため、現在のところは、あくまで鳩山総理に主導権があるという印象付けのための行動が目立つ。

例えば、各省庁に政策会議を作って一元化するという通知を幹事長名であえて党内に対し行ったり、民主党がモデルとしているイギリスの政策決定の視察に赴いたりと、権力の二重構造という状態を回避する努力をしている姿勢を示している。

さらに言えば、財務大臣の決定に際し、土壇場になって、藤井大臣ではないのではないかという報道がなされたのも小沢氏が反対していたなどの情報がながれていたが、これも本当かどうかはわからない。

藤井氏が引退を表明していたところに、わざわざ鳩山総理が政権交代が見えてきた選挙直前に比例第一位に登録し、最後の奉仕をしてくれと依頼したという経緯がある。

主要な閣僚には国会議員が適切という鳩山総理のかねてからの持論を鑑みれば、その時から藤井財務大臣の誕生は決まっていたと考えるのが合理的であろう。

これを組閣直前で覆す動きが小沢幹事長から出てきたとの情報が流れ、結局、それを鳩山総理が押し切ったかのような形になったのは、小泉劇場でマスコミの影響力を知っている民主党の「演出」とも考えられないだろうか(こちらの記事は「永田町らしい仕掛け」と言及)。

そもそも、藤井財務大臣は自民党離党以来、常に小沢幹事長行動を共にしてきている。直近の代表選で岡田外相を支持したことで溝があるという報道がなされているものの、それだけで信頼関係が一気に吹き飛ぶとは考えにくい。

私は鳩山総理と小沢幹事長の関係は、かなり緊密なものがあり、意思疎通も既に多くの人が鳩山総理にアドバイスした通り、直接的に行っていると思う。

結局のところ、今回の政府与党連絡会議の設置は、当初予定とするところであった調整役を官房長官の平野氏とする体制では、十分な「重し」としての機能を果たさないことが明らかになったため、小沢幹事長に亀井大臣の暴走を止めさせようという意図があるのではないだろうか。

実際、鳩山総理が直接この問題を取り扱うことになれば、亀井大臣は更迭まで言及してしまった以上、さらなる混乱を生じかねない。

鳩山総理が直接かかわらずに事態を収拾するには、泣く子も黙る小沢幹事長に一役買ってもらおうというのが鳩山総理の真意ではないだろうか。

いずれにしても、マスメディアが、鳩山VS亀井とか、鳩山VS小沢とかいうような対立で面白おかしくとらえ、政権へのイメージを不必要に低下させるのはおかしな話である。

国民の多くは、政治劇よりも、どういう政策をいつ実行するのかに注目しているのであって、下らない政治劇の報道になり下がってほしくない。

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政府・与党会議、突然の設置…亀井金融相「積極予算を」
9月29日0時35分配信 読売新聞

与党3党の党首・幹事長らによる「政府連立与党首脳会議」が28日、急きょ設置された。

 政府側の発案によるものだといい、鳩山首相(民主党代表)、菅国家戦略相(副総理)、福島消費者相(社民党党首)、亀井金融相(国民新党代表)のほか、民主党の小沢幹事長ら3党幹事長で構成。同日の3党党首クラスによる「基本政策閣僚委員会」に先立って初会合が首相官邸で開かれ、平野官房長官も同席した。

 この日は首相の訪米報告後、平野長官が2010年度予算編成について説明。亀井氏は「無駄撲滅もいいが、積極予算を組むべきだ」と主張、福島氏は雇用問題の重要性を強調した。平野長官は28日の記者会見で、「節目節目でやっていく」と述べ、今後も随時、開く考えを明らかにした。

 ◆政府一元化に逆行、「小沢氏対策」の声も◆

 政府連立与党首脳会議の開催決定は突然だった。

 関係者によると、構想が浮上したのは27日。政府側から社民、国民新両党に連絡が入ったのは28日昼ごろだった。両党とも幹事長の都合が付かず、初会合に出席した幹事長は民主党の小沢氏だけで、社民党は近藤正道・政審副会長、国民新党は下地幹郎国対委員長が代理出席した。

 かつて鳩山首相と小沢氏も参画した細川連立政権での政府・与党の協議が「与党の小沢氏が主導権を握る二重権力を生んだ」と反省する立場からは、今回の会議設置への警戒感が出ている。「鳩山政権の政府・与党一元化に逆行する」と映るからだ。しかし、首相は28日夜、記者団に「政府の考え方を党側に全く伝えなくていいかというと、そうでもない」と説いた。

 もともと社民、国民新両党は、衆院で300議席超を持つ民主党主導の政権運営で埋没しないよう、与党協議の場を求めていた。民主党内にも「政府の外で主張されるより良い」といった、会議への前向きな評価もある。

 一方で、会議は「小沢氏対策」だとの見方も出ている。党務や国会運営を握る小沢氏の意見を聞く場を設けなければ不興を買い、政権運営が円滑にいかないと首相側が判断した、というものだ。28日の会議設置発表前に平野官房長官が小沢氏を訪ね、会議設置の了承を得たことも、こうした分析の背景となっている。国民新党幹部は「基本政策閣僚委員会で3党首が会うのに、小沢氏に説明しなくていいか、ということになったのだろう」と見る。民主党内には「小沢氏を取り込んだ方が一元化にいい」との受け止め方もあるが、小沢氏とのパイプを頼む社民党の福島党首、国民新党の亀井代表が連携し、首相の方針に異を唱える事態を懸念する声も出ている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090928-00000954-yom-pol

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