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09/28/2009

Ant and Decの人気は絶頂(任天堂もあやかりたい?!)

前回に引き続き、海外のエンターテイメントの話題。

しかも、スーザンボイルさんに関連し、イギリスの人気コメディー司会者Duoのアント・アンド・デック(Ant and Dec)と任天堂の広告戦略の話題である。

Ant_and_dec

Ant and Decはイギリスでは今や絶大な人気を誇っており、以前から何度か紹介しているように、イギリスで一番出演料の高い有名人とも言われている。

イギリスのテレビ局、ITVは彼らに、専属契約として、他のテレビ局への出演をできないようにする代わりに、およそ2000万ポンド(日本円で30億円)の契約をAntとDecのそれぞれとしているというから驚きである。

今回、そのAnt and Decが若干33歳にして、デビュー20周年を迎え、自伝「Ooh! What A Lovely Pair: Our Story by Ant and Dec (Michael Joseph) 」の出版(9月23日に発売)をしたらしく、イギリスの大衆紙、Dailymail紙がインタービューを行っている。

インタビューを見ていると、彼らの非常に稀な仲の良さが伝わってくる。よくDuoを組んでいるコメディアンなどはあまり私生活では仲が良くないとかいう話が多いが、Ant and Decは本当に仲が良い。20年間のテレビ活動の中で、1度しかケンカをしたことがなく、その一度の喧嘩も酔っぱらった際のものだったという。

また、イギリスの朝のトーク番組にも出演し、20周年を振り返っているが、司会者とのやり取りもジョークやウィットに富んでいる。

この二人の仲の良さは、イギリスでは有名で、2008年のクリスマスには以下のようなCMができ、話題を呼んだそうである。

さらに、イギリスメディアによれば、今年のクリスマス商戦では既に、任天堂のWiiのCMに起用されることが決まっているらしい。

Antanddec_2 

日本やアメリカでは任天堂のWiiのメーカ希望小売価格が値下げ(日本では10月1日から2万円となる見込み)されたが、イギリスでは値下げしていないため、Ant and DecのCM効果がどう出るのかも、注目したいところである。

大衆紙サン他のイギリスメディアによれば、任天堂は、200万ポンドをかけて、Ant and Decによる大々的な広告戦略を来月(10月)16日からクリスマスに向けて行う予定らしい。日本の任天堂関係者もAnt and Decの人気に期待しているだろう。

この任天堂の広告作戦は、私はなかなか効果があるのではないかと思っている。

Ant and Decはある意味、イギリスにおいても新しいタイプの有名人であり、イギリスでは、幅広い年代層に受け入れられ人気を保持している。

彼らの番組は、ファミリー向けの番組も多いので、WiiやDSを面白おかしく印象的にテレビでCMをすれば、その効果はかなりあるのではないだろうか。

特に、海外のCMは、全体としてみると、結構印象に残らないつまらないものが多いし、CM自体の評価が低く、有名人が出演したがらない傾向がある(日本でハリウッド俳優が出演するのは、CM料が高く、アメリカのファンが見みることのできない日本のCMだからであり、彼らはアメリカでCMには出たがらない)。

そういった市場に、あえて自国の人気コメディー司会者を起用すること自体、話題性があるし、実際に大衆紙が既に報じていることなどからすれば、既にそのCM効果は上がっているといえよう。

実際に任天堂の思惑もその通りのようである。

英国任天堂は、代表取締役、デイヴィット・ヤーントン(David Yarnton)氏の話として、「Ant and Decはお年寄りから孫まで幅広い層に人気があり、任天堂が5歳から95歳までのユーザーを対象としていることから、彼らは任天堂ブランドにとって、パーフェクトなパートナーだと思っています。任天堂は、今までゲームとは無縁だったまったく新しいユーザーグループにゲームの面白さを紹介してきました。Ant and Decが持ち前の明るさとウィットを、イギリス中の家庭にもたらすのが待ちきれません」というコメントを紹介している。

しかも、イギリスメディアによれば、この広告戦略は、Ant and Decの人気を十分に活かしたものになっている。

というのも、この人気の司会者が単にCM出演するのではなく、イギリスのWiiユーザーである一般人にインタビューをするなどするらしく、いわば、彼らが一般の視聴者と絡むことの多い人気番組、「Britain's Got Talent」や「Saturday Night Takeaway」を彷彿とさせるようである。

この広告戦略は、日本の企業の海外PRとしては、斬新なものであり、今後日本企業が海外の人気タレントをその国で起用するというキャンペーン方法がどうのような効果をもたらすのか注目したい。

なお、Ant and Decの自伝であるが、彼らは結構頻繁に出版しており、20周年を記念した最新の本はまだ日本のアマゾンでは取り扱っていないようであるが、イギリスでは一昨年前に販売された、以下の本の日本での発売日は2009年9月7日だったようである。

なお、以下の動画は、本の出版を記念したイギリスの大手出版社Waterstone社がアップした、Ant and Decへの質問コーナーである。ジョークを飛ばしあっており、見ていて面白い。

特に、面白いのは、2つ目の動画の2分20秒当たりの質問とその答えである。

質問が「小さい頃、ディズニー映画で何が好きでしたか?」という質問に対し、Antが「Who Cares?(そんなのいったい誰が気にするのさ?)」という回答をしている所や、「お互いどのように知り合ったのか?」という質問に対し、「全部本の中に書いてある」とそっけなく回答している所など、イギリスらしいジョークで、面白い。

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