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08/09/2009

一人の我がままが他者の生命・身体を脅かす瞬間その2

最近更新が非常に少なく、読者の皆様には期待外れなことになっていますね。本当に申し訳ないです。

言い訳ですが、夏バテおよび最近非常に忙しい状態で、ツイッターでつぶやくことはできても、ブログでしっかりと文章を考えて、論理的な文章を書くのが少し面倒になってしまい、ついつい更新を先延ばしにしてしまっています・・・。

さて、前回の空港機内のマナーの悪さ(違法行為)について、今回も私の目撃した悪質事例を紹介します。

航空法は以下のような規定を置いています。

(安全阻害行為等の禁止等)
第七十三条の三  航空機内にある者は、当該航空機の安全を害し、当該航空機内にあるその者以外の者若しくは財産に危害を及ぼし、当該航空機内の秩序を乱し、又は当該航空機内の規律に違反する行為(以下「安全阻害行為等」という。)をしてはならない。

第七十三条の四  機長は、航空機内にある者が、離陸のため当該航空機のすべての乗降口が閉ざされた時から着陸の後降機のためこれらの乗降口のうちいずれかが開かれる時までに、安全阻害行為等をし、又はしようとしていると信ずるに足りる相当な理由があるときは、当該航空機の安全の保持、当該航空機内にあるその者以外の者若しくは財産の保護又は当該航空機内の秩序若しくは規律の維持のために必要な限度で、その者に対し拘束その他安全阻害行為等を抑止するための措置(第五項の規定による命令を除く。)をとり、又はその者を降機させることができる。

 航空機内にある者は、機長の要請又は承認に基づき、機長が第一項の措置をとることに対し必要な援助を行うことができる。

 機長は、航空機内にある者が、安全阻害行為等のうち、乗降口又は非常口の扉の開閉装置を正当な理由なく操作する行為、便所において喫煙する行為、航空機に乗り組んでその職務を行う者の職務の執行を妨げる行為その他の行為であつて、当該航空機の安全の保持、当該航空機内にあるその者以外の者若しくは財産の保護又は当該航空機内の秩序若しくは規律の維持のために特に禁止すべき行為として国土交通省令で定めるものをしたときは、その者に対し、国土交通省令で定めるところにより、当該行為を反復し、又は継続してはならない旨の命令をすることができる。

つまり、機内での離着陸時の電波を発する機械の利用、および、機内で携帯電話の電源を入れる行為は、航空法73条の3の定める「安全阻害行為」として禁止されます。

そして、73条の4第5項で、機長命令が発せられた場合、これに違反すると、罰金刑(50万円以下)に処せられます(航空法150条5の3号 )。

このように法律で定められており、航空会社がしきりに呼びかけているにもかかわらず、自分のエゴで、これを守らない人が多いのは残念ですし、同乗者として安全を阻害されているわけですから、腹が立ちます。

機内での携帯電話の電源については、ついうっかり電源を切り忘れたという人もいるでしょう。こういう人まで責めるつもりはないのですが、私が目撃したのは、飛行機が着陸したとたんに携帯電話に電源を入れ、ぺちゃくちゃと話し出した若い(かつチャラい)男性の行為です。

この男はおそらく、「着陸したんだから電話かけてもいいだろ?落ちることないじゃん」程度の安易な発想で、利用していたのでしょうが、飛行機は着陸後、そのまま復路や別路線に利用されるわけで、着陸後、逐一丁寧な整備をしているわけではありません。

だとすると、器材に影響を与える可能性がある行為は当然辞めるべきです。仮に、携帯電話の電源をつけて、電話利用をした行為によって、計器に影響をきたし、航空事故につながった場合、安易な行為が大勢の命を危険にさらすわけです。

携帯電話と器材への影響についての因果関係は十分明らかではないという反論もあるでしょうが、可能性がある以上、やめるべきですし、航空会社が安全阻害行為として、利用を禁止しているのですから、遵守されるべきでしょう。

私の目撃したことでしかないですが、一部の航空会社では、この携帯電話の利用行為に対する対応が甘いところもあります。その若い男性は私のかなり前方にいたのですが、客室乗務員は気がついているのに、注意してなかったように思います。

他方で、私が以前利用した際、JALの客室乗務員の対応は毅然としていて、素晴らしかったです。携帯電話でメールをしていた男性に、機内で利用しないように注意したところ、男性が「今、送信が終わるので」とわけのわからない回答をしたところ、客室乗務員の方は、「安全を阻害する行為ですので、すぐに切らない場合は搭乗をお断りすることになります。」と毅然とした態度で言われていました。

男性もその迫力(?)に押されたのか、すぐに電源を切っていました。

こうした個々の客室乗務員が見逃さず、安全確保のために毅然とした対応をとることは、利用者の生命を守る上で非常に重要ですから、機内での会話行為という常識外れの行動を見逃すような一部航空会社には2度と利用したくないなと思ってしまうわけです。

また、一番責められるべきは、機内で会話した男性で、機内からでるのに遅くとも5分程度なのにもかかわらず、その5分を我慢できずに、禁止行為を行い、他人の生命を危険にさらしているのです。

「俺はもう機内から降りるから携帯使っても安全に影響ない」という自分勝手な判断により、のちにその飛行機を利用する乗客の生命を脅かしているとすれば、非常に自分勝手な判断ですし、決して許される行為ではありません。

携帯電話で注意されている人を見ると、どうして、その数分を我慢できないのだろうと私はいつも思います。

欧米では携帯電話の利用を一部解禁しているようですが、私は「そこまでして携帯電話を利用しないといけないの?」と思ってしまいます。

人間が機械を利用しているのではなく、機械に人間が利用されている典型例が、いつでも携帯電話を利用できないと困るといった携帯電話に対する依存症ではないでしょうか。

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