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07/15/2009

マスメディアの持ち上げに注意しながら、まともな判断をしましょう。

以前、本場イギリスのクエッション・タイム(Prime Minister's Question Time)の記事を掲載したが、イギリスのブラウン首相よりも早く麻生首相に対する国民の審判が下りそうである。

既にの存じのように、都議選で10議席失った麻生首相は麻生おろしをけん制するために、解散権を行使して、総裁選前倒しを封じた。

イギリスのブラウン首相は、BBCの報道によれば、約一か月前に行われた地方議会選挙で、250議席以上を労働党が失う事態に至っており、国民の著しい労働党離れが生じていたところ、内閣改造を行い、ブラウンおろしを何とか食い止めた。

これに対し、麻生総理は、決断力の無さからなのか、内閣改造を断念し、都議選でも惨敗した結果、最後の切り札である解散権をちらつかせなければ、自分の地位が維持できないと判断したため、解散の具体的日程を発表したのであろう。

ただ、ブラウン首相と麻生総理の唯一の違いは、麻生首相は解散権までも、特定の宗教団体のための政党である公明党幹部や派閥の領袖に相談した上で実行せねばならず、最後の切り札も、自分自身の意思でできなかった点だろう。

いずれにしても、解散日程が決まった今、マスメディアが政治を面白おかしく伝え、問題の本質を歪めかねないのであって、有権者は冷静にメディアの報道を捉えなければならない。

まず、私が気になるのが、橋下知事や東国原知事、さらには全国知事会の取り上げ方である。マスメディアの取り上げ方は、ポピュリズムの助長に他ならない。

橋下知事については、大阪府政で一定の実績を上げている評価する声もあるだろう。

しかし、私は、なぜ全国の知事会が団体として、政党を支持しようとするのか非常に疑問を持っている。もっと言えば、「なぜ日本の政治家は何をするにも群れたがるのか」という疑問である。

知事会などの団体として支持を表明すれば、支持表明に当たって責任が分散されるとおもっているのか、政権につかない方を支持した都道府県への仕返しが怖いのか、みんなでやれば怖くないという稚拙な意識なのかわからないが、日本は、経団連、労組など団体ばかりの支持が目につく。

アメリカなどでは、有名人や各知事、政治家が個人の立場で、政党はもちろん、候補者に対して予備選の段階から支持表明をする。アメリカの有名人は決して群れない。

私も、それぞれの知事なり政治家なり有名人が、個人の立場で支持を表明することには賛成であるし、大いにやればいいと思う。

しかし、団体として、そうした活動をするのは、どうも個人としての責任を棚上げしている印象を受けて仕方がない。

知事や地方政治家は、個人としての意思を表明すべきであって、団体の傘に隠れた支持表明には違和感を感じる。

今後、橋下知事等を含め、全国の有名知事の動きがメディアにフォーカスされるだろうが、有権者が気をつけなければならないのは、それぞれの知事が個人としての責任を明らかにした上で、支持表明をしているのか、寄らば大樹のかげで、自身の責任を不明確にして、乗っかっているだけなのか、厳しく監督する必要があるだろう。

そもそも全国の都道府県の事情はそれぞれ違うのであるから、統一して支持をしようとすること自体、おかしな話であるし、私は集団に群れようとする日本独特の政治家の動きであり、決して成熟した政治家の行動ではないと思っている。

まともな先進諸国で、こうした知事会のような組織が団体として政治活動をするという例を知らないし、やはり私はこういう団体政治はそもそも政治理念を欠いており、異常かつ異様だと感じてしまう。

そういうと、知事会だって、地方分権という理念があると反論を受けるかもしれない。

しかし、河上先生の発言を取り上げた記事で、何度も言っているが、地方分権だけでは日本は沈没してしまう。

それだけのための支持表明は、郵政民営化の小泉解散と同じで、今日本が抱えている数多くの問題から目を背けさせるポピュリズム以外の何物でもないだろう。

そういう意味で、橋下知事は、賛同する首長に参加を呼びかけるという首長連合という形をとっているのはそれなりに評価できるが、あくまで参加する首長個人の責任を明確にして、支持表明をしてほしいと思う。

今、まさに有権者が賢く判断できるかが試されている。

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