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07/03/2009

ブログの難しさ(名誉毀損と表現の自由)

突然ですが、今日はブログについて私が感じることをダラダラと書いてみます。

ブログって思っていた以上に、厄介なものというのが最近の感想です。

私は2008年8月30日にブログをヤフーブログで初めてブログを始めました。あと2か月で1年経つわけですが、良く続けてきたものだなと自分でも思います。

好きなことを好きなように書いているのですが、なかなか思っていた以上に労力、体力が必要だなと改めて思います。

とりわけ、このブログの趣旨でもある多角的な視点の提供というのは非常に難しいですし、気を抜くと思ってもいない記事になってしまい自分の意図がなかなか通じないこともあります。

また、記事で間違いがあったり、誤解を招く点があれば、これは人間ですから仕方ないですし、訂正や補足をすれば良い話です。しかし、一番難しいのは、法律違反を指摘されない文書を書くことです。

名誉毀損は意外に簡単にやってしまいがちです。

特に評論ブログになれば、法人Aの活動の批判をしようとして、色々な事実を書いているうちに、自然と「事実の摘示」をして、その法人の社会的名誉を低下させる行為に当たることはよくあります。

このときに重要なのが、公共の利害、公益目的、真実性および真実と信じるに足る相当の証拠の存在なのですが、ここまで気を使って書いていると、非常に労力を消費します。

なかなかブログで情報を発信するのも簡単なことではないですね。

以前はブログのコメントは誰でも書けるようにしていたのですが、去年の12月辺りからは承認制にしました。

これは、訪問者が増えれば、不適切な書き込みや宣伝、スパムも増えてくるためです。また、ブログはある種マイコートという性格があるので、主体的な秩序維持が重要と判断したためです。

ブログをしていると、急にたくさんの記事を書きたくなったり、突然、書きたいニュースはあるけど、面倒になったりします。緩やかな波線のようにその繰り返しになります。これもなかなか厄介で、不思議な感覚です。色々なことを思いついて、やってしまうのですが、やり始めてからその計画の膨大さに気が付き、放り出したくなるわけです。

ブログを始めたことから、他人のブログも見るようになりました。

興味深いのは、紛争の解決や守秘義務を専門とする法曹関係者の中には、守秘義務違反でブログで失敗したり、中傷合戦と思わしき状態に発展したりしている方、なかには何にも非が無いのにブログで脅迫行為受けた方もおり、それをリアルタイムで確認できたことです。

ブログは着実にコミュニケーション手段となっていると同時に、守秘義務との関係の難しさも痛感しました。

ついつい過去の仕事の内容などを書いてしまい、守秘義務違反が問われるという事件も最近増えています。ですから私はニュースや時事の批評をしたり、海外のエンターテイメントの紹介などをメインの内容として、自ら直接体験した事実や公に情報が出ていない個人の話については、自分のこと以外は基本的に書かないようにしています。

例えば、「○○議員が~という発言をして、国民を馬鹿にしていた。」とか、「△△省の役人●●が天下りしているらしい」とか、「法人Aは、犯罪行為をしている」とかいう話です。

噂の域がでない事実を書いてしまうと、仮に私が名誉毀損で問われた場合に、①公共の利害にかかわる事実か、②専ら公益目的か、③真実性の立証および信じることにつき相当理由の存在について立証が要求され、面倒に巻き込まれるためです。

もっとも、私のブログがやっているような評論についても、やはり無制約ではないわけでありません。

判例(最判平成16年7月15日)は、意見ないし評論については、その内容の正当性や合理性を特に問うことなく、人身攻撃に及ぶ意見ないし評論としての域を出たものでない限り、名誉毀損の不法行為は成立ないとしています。

したがって、①評論の前提たる事実が、公益に関わる事実か、②もっぱら公益を図ることにあるか、③前提としている事実が重要な部分について真実であるという証明が可能か、④人身攻撃に及ぶなど評論の域を超えていないかどうかなどを考えながら、記事を書かなければなりません。

これは単に自分が法律違反に問われないためにというよりは、このブログで、いつもコンプライアンスの指摘をしていますから、自らが法令遵守を軽々しく侵害する行為をすることはできないという自覚があるためです。

そういう意味では、憲法21条の表現の自由とその限界を肌で感じることが多いということができるかもしれません。

とめどないことを書いていますが、とにかく、ブログって思っていた以上に厄介なものだというのが最近の感想です。

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