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July 2009

07/31/2009

民法の成人年齢引き下げについて

既に、メディアで報じられていますが、重要な視点からの考察は十分にされていません。

多くのメディアや一般の方は、大人になるのは20歳か、18歳かという薄っぺらい議論しかしていませんが、民法の成人年齢引き下げというのはそういうたぐいの無益な議論とは違うのです。

未成年者というのは、制限行為能力者、つまり、「単独で、確定的に、有効な」法律行為を行う能力のない者をいうのであり、この引き下げは、私たちの私生活に重大な影響を与えます。

つまり、民法の成人年齢の引き下げの議論は、制限行為能力者としての保護を引き下げる必要があるのかどうかの問題であって、大人は何歳からかとか、少年法の改正の問題とは、まるっきり別問題というのが本質なのです。

たとえば、成人年齢が18歳になれば、親の同意なくして、勝手に高校を出たばかりの若者が、クレジットカードを持つことはもちろん、あらゆる契約が単独で、確定的に、有効なものとして行えることになります。

しかし、果たして今の若者が、そういった生活判断能力を十分に持っているでしょうか。

成人の未熟化が指摘される昨今、高校卒業直後の19歳、18歳の若者が、計画的に行動し、法律行為(最も代表的なものとして、契約)の意味を十分に理解して、行動できるとは到底考えられません。

仮に、引き下げられれば、19歳、18歳の者は成年と扱われるわけですから、契約を誤ってしても、取り消しを行うことができなくなり、救済が著しく困難になります。

例えば、高校卒業後、親から独立して、生活するために、アパートの賃貸借契約を結ぼうと考えたX君がいたとします。彼は、不親切な不動産屋であるY不動産に不幸にもあってしまい、甲アパートの101号室の賃貸借契約をしたところ、そのアパートは暴力団が出入りしていることが後で解り、契約を解除したいと思ったとします。しかし、Y不動産は、そのことは契約書に書いてあったと主張し出しました。X君が契約書を見たところ、小さい字でそのことが明記されていたのです。

もちろん、改正後も、様々な法律構成を駆使して、この契約が無効であるという主張をすることは可能です。

しかし、改正前であれば、「未成年者なので、取り消します」ということで、救済が容易でした。

改正されれば、X君の側で、Y不動産が十分説明していないなどの事実を立証し、契約の意思表示が錯誤無効であるとか、賃貸借契約の目的物である101号室に瑕疵があるので契約を解除するなど面倒な訴訟行為をしなければならなくなってしまうかもしれないのです。

この問題を論じる上で、「契約行為に代表される『法律行為』を行う上で、十分に分別ある行動を、高校卒業直後の19歳、18歳の人間にできるか」という視点が一番重要なのです。

私はそんなことを期待するのは無理だし、若者に非常に酷であると思うのですが、そういう視点からの報道が非常に少ないことに危惧を感じます。

中には、何を勘違いされているのかわかりませんが、この議論と刑法の少年法の議論を混同している見解も散見されます。民法と少年法では法律の目的が全く違います。これを統一的に解釈しようとすることが、そもそもの間違いです。

最近は、大学内で、若者をターゲットにしたねずみ講ビジネスや悪徳商法の被害が多発しています。そういう現状から目をそむけ、成人年齢を引き下げるのは、悪徳商法業者を利するだけであって、これこそ改悪というにふさわしいでしょう。

若者は国の原動力であって、国の将来そのものです。一部の学者や有識者といわれる方々の自己満足(大人の定義を18歳にした方が統一的ですっきりしているなどのくだらない理由)で、若者にリスクを転換するような法改正をこの国が続けていけば、国が衰退するのは明白です。

日本は、経済大国第2位はおろか、「かつて」の先進国と呼ばれることになる日もそう遠くないかもしれません。

次の選挙では、この改正案を十分に審査し、若者に対する不当な不利益の移転を阻止できる立法者となる人間を国会議員として多く選ばれることに期待するしかありません。

有権者の皆さんには、立法者を選ぶんだという意識を持って、投票に行かれることを望みます。

なお、メディアが使う、「識者」って曲者なので気をつけましょう。この問題において一番重要な知識である、制限行為能力制度の趣旨と機能を知っていることが識者であることの大前提です。しかし、必ずしもそういう観点からの議論ができていない方を識者として、メディアを取り上げているので、非常に議論がずれた方向になっているのが恐ろしいです。

悪徳商法、消費者問題に詳しい紀藤弁護士もこの改正に懸念をフジテレビ系の番組でしていました、ただ、同番組のコメンテーター、木村太郎氏の争点のすり替え、知ったかぶりには驚きましたが・・・。彼はいつも法律の話とか持ち出すんですから、こういう問題こそ、制限行為能力制度の問題を十分理解した上での発言をすべきなのですがね。

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成人年齢、18歳に引き下げ=実施時期「国会の判断」-自立促す・法制審部会
7月29日17時6分配信 時事通信

 法制審議会(法相の諮問機関)の民法成年年齢部会は29日、現在20歳と定めている民法の成人年齢について、公職選挙法に基づく選挙権年齢が18歳に変更されることを前提に、「18歳に引き下げるのが適当」とする最終報告書をまとめた。引き下げ時期は、若者に自立を促す施策などの効果や国民意識の動向を踏まえ、「国会の判断に委ねるのが相当」と結論付けた。男は18歳、女は16歳となっている結婚年齢にも言及し、男女とも18歳とするよう求めた。9月の法制審総会に報告される。
 成人年齢が引き下げられれば、親の許可がなくても契約行為ができる年齢も下がるなど、国民の社会生活に及ぼす影響は大きい。今後は、法制化の時期に焦点が移るが、引き下げには反対論も根強く、実際にいつ実現するかは不透明だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090729-00000094-jij-pol

<成人は18歳>「まだ子供、絶対反対」「大人を自覚、賛成」--識者ら
7月29日23時24分配信 毎日新聞

 法制審議会が成人年齢を「18歳に引き下げるのが適当」としたことについて、若者の生活習慣や文化に詳しい識者の意見は、「自立が促される」「機運が高まっていない」と賛否が分かれた。当の若者たちの反応も「早く選挙に参加したい」「大人の自覚生まれる」「関心がない」とさまざまだ。

 立教大教授で精神科医の香山リカさんは、成人年齢引き下げに賛成だ。「今の20歳が成熟しているかといえば決してそうでない。大学で学生を見ていると、20歳になっても学生であるために成年になったことを自覚しづらいようだ」と指摘した上で、「18歳に引き下げられると、高校を卒業すれば大人として扱われる、という分かりやすい線引きができ、本人の自立も促される」と語る。

 一方、反貧困ネットワーク副代表でフリーターやニートなど若者の実態に詳しい作家の雨宮処凛(かりん)さんは「若者の間で、成人年齢を18歳まで引き下げてほしいという運動が高まっているわけではなく『上から目線』の議論。子供の結婚年齢など全世代にかかわる問題にもかかわらず、大人からも『引き下げて』という運動は広がっていない」と疑問を投げかける。「国民不在で議論が進んでおり、違和感がある。今後議論するにあたり、国民要望がどこにあるかをまず重視すべきだ」と述べた。

 「夜回り先生」で知られる元高校教諭の水谷修さんは「今回は民法改正で成人年齢を引き下げようとしているが、民法だけにとどまらず『成人だから年金を18歳から払え』『払えないなら親が払え』という議論になる恐れが高く、絶対に反対だ」と批判する。さらに、少年法の対象年齢も20歳未満から18歳未満に引き下げようという議論につながりかねないと指摘。「親から見れば19歳まではまだ子供。今回の議論は拙速すぎる。もっと時間をかけてやるべきだ」と指摘する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090729-00000040-maiall-pol

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07/30/2009

新卒者の内定状況が深刻

最近、「就職留年」とか、「就職難」というキーワード検索に引っ掛かり、このブログを訪問してくれる方が結構いるようである。

おそらく、以前紹介した「若者の安定志向に起因する問題」と、「就職留年の問題」という記事内の語句に検索ツールが引っ掛かり、このブログを訪問してくれた方なのだと思う。

私も若者の就職難の状況を良く耳にするため、今日はこの若者の就職情勢について触れてみたい。

まず、今年の就職難は今まで日本が経験したことのないほどの就職難といえるようである。

私の知るところでは、近年の就職難は、2003年度、2004年度新卒の人々の就職活動時期が氷河期のピークで、2005年度から団塊の世代の大量退職が取り上げられ、雪解け状態になったものの、2010年度新卒者は昨年のサブプライムによる世界不況のあおりを受け、超氷河期に陥っているようである。

私の持論は、就職氷河期には、内定をいくつも確保できる勝ち組と、内定が1つも確保できない負け組がはっきり分かれるだけで、学生の努力次第で乗り切ることも可能というものであったが、今回の就職「超」氷河期においては、この持論は当てはまりそうにない。

つまり、そもそも内定を確保できる人が少なく、いくつも確保できる人が非常に少ない状況であると同時に、学生がいくら努力しても内定が1つも確保できないといういわゆる負け組の絶対数がかなりの大多数に及んでいるようなのである。

企業によっては、たとえば、募集人数では50名としておきながら、実際には10名程度の内定にとどめているところも多く、就職活動生には酷な状況が続いている。

最終面接においても、従来の氷河期では、内定率は50:50の確立で、決まっていたが、現状では最終面接段階でも、実質倍率が1/5~1/10くらいの割合で絞りをかけている企業もかなりあるようである。

通常は、遅くても5,6月の時点で、かなりの内定者が生み出されるのであるが、今年はこの常識が通じないようで、この時点で、大学生全体の30%が未だ内定を得ていないという。ここまでくると多くの新卒予定者が不安と絶望に駆られていることは容易に想像できる。

また、内定をいくつも確保する勝ち組が本当にごく少数に限られている現状では、志望する業界には入れない人がかなり多いようで、3年以内の離職率が相当高まるのではないかという危惧をせざるを得ない。

下記の調査では必ずしも現れていないのだが、内定をもらっても就職活動を続けている人々もかなり多いようで、既に、ミスマッチが多発しているのである。

2003年度、2004年度の新卒入社は、3年以内での転職率がそれ以前の人々と比べるとかなり高いといわれており、「なぜ若者は3年で辞めるのか」などの書籍が出版されているのは記憶に新しい。

さらに、ブラックな企業がこの就職難に付け込んで、執拗な人材確保を行っているという噂も耳にする。

また、なぜかパチンコ業界だけは求人募集があるものの、就職活動生は「パチ屋はごめんだ」というのが合言葉のようになっているとも聞く。つまり、パチンコ業界などに新卒で入ってしまうと、「前科もの」扱いされてしまい、転職が困難になるということである。

ただ、我が国の社会風土として、新卒という立場は非常に重要なので、安易に既卒で就職すればいいという判断は避けた方がいいだろう。

就職留年はあまり勧めないが、可能ならば、大学院進学などにより1,2年就職情勢を見て再度就職活動に挑戦するという手法をとる学生が今後かなり増えるのではないかと思う。

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2009/7/21
株式会社ディスコ

    7月1日現在の内々定率、前年比13ポイント減
~『日経就職ナビ2010 就職活動モニター調査』(2009年7月)結果より~

 新卒採用広報メディアを中心に様々なサービスを提供する株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:小坂文人)は、2010年3月卒業予定の大学生モニターを対象に7月1日~7日の期間、インターネットで就職活動状況調査を行いました。  
 7月1日現在の内々定率は、前年比13ポイント減の69.6%と、70%を割り込む結果となりました。これは現在の形式での調査開始(2004年)以降初めてのことで、新卒の就職状況の厳しさを示唆する数字といえそうです。
 また、未内定者のうち内々定を得る見通しの立たないまま就職活動を続けている割合が6割強にのぼる一方、「就職以外の道(進学、留年など)を考えている」人が前月調査より約10ポイント増の26.9%に達しました。夏休みを目前に未内定者の4人に1人は新たな進路を模索し始めている状況です。

1.内々定率は、前年比2ケタ減の状況が続く
7月1日現在、内々定を得ている学生は全体の69.6 %で、前年同月比13ポイント減でした。4月、5月、6月と前年同期比2ケタ減を記録してきましたが、今回もその記録を更新する結果となりました。平均内々定取得社数は1.8社で、前年(2.3社)を大きく下回りました。重複して内々定を得る学生も減少し、前年(59.1%)比14.4ポイント減の44.7%でした。また、4社以上から内々定を得た学生の割合は8.4%で、前年(16.6%)の半分にとどまりました。(別紙図表1~3参照)

2.就職以外の道も模索中? 内々定を得る見通し
 7月1日現在で内々定を得ていない学生(全体の30.4%)に、就職活動の今後の見通しを聞いたところ、「内々定に近い打診があり近くもらえる見通しだ」が前月調査の5.3%から4.6%へと減少しました。また「選考中の企業はあるが、内々定をもらえるかどうかはわからない」(40.7%)、「選考中の企業はなくまったく見通しが立っていない」(25.0%)をあわせた65.7%が、見通しの立たない中で就職活動を続けていることがわかりました。
 一方、「就職以外の道(進学、留年など)を考えている」は、前月比約10ポイント増の26.9%でした。特に理系が高く、男子で37.1%、女子で33.3%と、その多くが進学へと進路を切り替えていることが推測されます。(別紙図表4参照)

《『日経就職ナビ2010 就職活動モニター調査』(2009年7月)概要》
発   行: 株式会社ディスコ
対   象: 2010年3月卒業予定の全国の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生を含む)
調査方法・期間: インターネット調査法、2009年7月1日~7月7日
サンプリング: 株式会社ディスコ「日経就職ナビ2010 就職活動モニター」
回 答 数: 1,067人(文系男子368人、文系女子275人、理系男子317人、理系女子107人)
*「日経就職ナビ」は株式会社日経HRと株式会社ディスコが運営する、学生のための就活サイトです。

[関連リンクURL]
http://web.disc.co.jp/

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07/29/2009

ブログの累計訪問者数が4万人を超えました!

気が付いたらココログでの累計訪問者が4万人を超えていました!

4万人にカウントされた方、おめでとうございます!といっても、何の賞品もないのですが・・・

8月31日で、ブログ開始約1年が経過するのですが、以前のYahooブログの訪問者(現在4230人)を合わせると、数日後には、45,000人を超えそうですね。

ブログ1年で、どれくらいの訪問者数があるが一般的なのか解りませんが、繰り返しこのブログを見てくださっている方、いつも有難うございます。

毎日質の良い記事を書くのは難しいので、結構適当なことを書いてしまっているときもあるのですが、楽しんでいただければと思います。

なお、少し気軽な雰囲気で、英国・米国メディアが注目している情報を更新するツールとして、Twitterを利用しています。

http://twitter.com/ESQ_JPN

サイドバーに表示されるようになっていますが、興味のある方は、こちらの方も確認してみてください。

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人種差別は被差別者の意識も変わらないと解決できない

久しぶりに、アメリカ政治の話題。

しかも、ちょっと議論を呼びそうな話題を取り上げる。

アメリカで、黒人研究の権威の教授が、警察に空き巣として誤認逮捕され、黒人差別だという議論が沸き起こっているのはご存じだろうか?

黒人のオバマ大統領が警察批判に便乗したことから、人種差別の問題に火をつけることになり、さまざまな議論がアメリカで沸き起こった。

主要メディアはあまり報じないのだが、オバマ大統領というのは、非常に軽々しい言動をする人間で、良く言えば、小泉元首相のようにパフォーマンスに長けているのだが、悪く言えば、政治家としての重みがないので、たびたび自分の発言を撤回することがある。

話をこの誤認逮捕に戻すと、どうも状況からすると、誤認逮捕も仕方ないのではないかと思える状況も浮き上がってくる。

ドアをこじ開けようとしていれば、やはり不審者だと思うし、まして通行人からの通報で駆け付けた警察官であれば、不法侵入の現行犯として逮捕しようとするのが当り前であろう。

とりわけ、犯罪率が高く、銃が横行し、警察官の殉職が絶えないアメリカにおいては、被疑者が警察官に反抗的な態度をとれば、逮捕者の安全の確保のためにも、身柄の拘束を最優先とするのはやむをえないのであり、この警察官の行動はそれほど常軌を逸した行動ではないだろう。

もちろん、誤認逮捕自体は責められるべき点があるが、これが人種差別の話に置き換わっている点に非常に違和感を覚える。

また、この警察官が名指しで大統領に批判されることになったわけだが、誤認逮捕後の手続きに不当な差別行為がないことにかんがみれば、国家の最高権力者が名指しで批判するのはやはりおかしいだろう。

なぜここまで話が大きくなってしまっているのか。

それは、アメリカの人種差別問題に対する意識の根深さがあるためである。特に、黒人コミュニティーでは、人種差別の被害者意識が根深い。

誤解を恐れずに言えば、黒人コミュニティーに帰属意識の強い黒人であればあるほど、自分に対する理不尽な現象を、人種差別に起因していると何事もとらえがちな傾向があることは否定できない。

もちろん、私がアメリカにいた時は、私自身がマイノリティーであり、潜在的な人種差別の対象だったわけだが、私自身が「人種差別だ」と感じたことはそれほどなく、むしろ、馬鹿にされたような態度を受けてもそれは自分自身の語学の未熟さにあったと感じる方が多い。

アメリカは特に、英語を話せない人に対しては、日本で日本語を話せない人に対する姿勢より、厳しい姿勢で臨まれる。つまり、「なぜ英語を話せないんだ?それなら、アメリカに来るな。」と思っている人も結構いるわけである。

現に、英語が話せるようになってから(図太くなって、「俺の英語を理解しろ、理解できないお前が悪い」という感覚を持つようになってから)は、理不尽な対応を受けることは少なくなった。

私のような外国人かつマイノリティーの目線から、アメリカの人種問題を見ると、マイノリティー、とりわけ、黒人コミュニティーは、自分たちに降りかかる理不尽な現象はすべて、人種問題に起因していると単純化して、ある種の思考停止に陥っている人も少なくないのではないかと思うわけである。

面白いことに、アメリカでこういう議論をすると、すぐに、「アジア人は、黒人の差別の歴史がわかってない。」とか、「黒人の方がアジア人やヒスパニックよりひどい差別を受けている。」とか、生産性のない議論になることが多い。

私のある友人で、アジア系アメリカ人とアフリカ系アメリカ人がこの種の議論をしていたのを思い出す。

アフリカ系アメリカ人の言い分はさらに次のようなものに発展する。

「アジア系やヒスパニック系アメリカ人が、自分たちのコミュニティーで仕事を回すため、結果としてアフリカ系アメリカ人の仕事が奪われる」というものである。

確かに、このようなマイノリティー同士の衝突(Conflict)が生じているのは事実である。しかし、他方で、アジア系やヒスパニック系の労働者の方が勤勉である傾向が強いのも事実で、私はどうも人種差別がために、黒人の労働者だけが苦しんでいるかのような議論には激しい違和感を感じた。

今回の黒人研究の教授に対する誤認逮捕の問題も、教授自身が人種差別の問題に過剰反応しているように感じる側面がある。もちろん、白人警官による黒人住民への不当な差別による暴行事件がアメリカで起こっている点も見過ごせないが、今回の事件に限っては、その種の差別暴行事件とは質が異なるように思うわけである。

オバマ大統領も、人気取りしか考えていないから、事件の本質を見ずに軽はずみな発言をして、撤回せざるをえなくなり、かつ、失点を取り戻すために、ホワイトハウスに招くなどの大げさなパフォーマンスを行っていると私は考えている。

オバマ大統領も、こんなパフォーマンスをしている場合ではなく、実効性ある経済政策をしっかり出さないと、アメリカのGDPすら、中国に抜かされるということになりかねないだろう。

差別の問題は、潜在的な差別者になりうるマジョリティーの意識はもちろん、潜在的な被差別者となるマイノリティーの意識が変わらなければ、解決できない問題ということである。

米大統領が仲裁役、誤認逮捕事件で黒人教授と警察をホワイトハウスに招待へ

7月25日8時7分配信 産経新聞

 【ワシントン=山本秀也】オバマ米大統領は24日、名門ハーバード大学(マサチューセッツ州)の黒人教授が自宅で空き巣狙いと間違われ、地元警察に逮捕された問題について、教授と警察官の双方を近くホワイトハウスに招き、和解を図る考えを表明した。警察の逮捕を「愚か」と批判した大統領自身の発言についても、「警察側を傷つける意図はなかった」と釈明し、発言を事実上撤回した。

 この騒ぎは、米国の黒人研究で権威とされる著名教授が誤認逮捕され、黒人差別に敏感なオバマ大統領が教授擁護の発言で介入したのに対し、警察側が激しく反発したことで、米国内で政治問題化する兆しが出ていた。

 オバマ大統領は同日、逮捕された黒人問題の権威、ゲイツ教授と、教授を逮捕したケンブリッジ市警本部のクラウリー巡査部長に電話をかけ、事態の収拾に理解を求めた。

 また、自らホワイトハウスの記者室に姿を現し、同巡査部長を「すばらしい警察官だ」と称えた上、22日の記者会見での警察批判について釈明。「声高な批判に替わって、関係者が事態の収拾に動くよう望みたい」と訴えた。

 ゲイツ教授は今月16日、故障したドアをこじ開けて自宅に入ったところ、空き巣狙いと誤認した目撃者の通報でパトカーが出動。教授は身分証明などを示して釈明したが、「私が黒人だからか」などと声を荒げたため、公共の秩序を乱したとして逮捕された。

 教授は不起訴処分となり、市警本部も21日になって教授に陳謝していた。しかし、オバマ大統領が警察批判に出たことで、巡査部長本人が謝罪を拒んだほか、警察関係者も「大統領発言は不適切だ」として反発していた。

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07/28/2009

それでも民主党が優勢となるのか

政党選挙となった今、候補者個人がよっぽど優れた政治家としての評判がない限り、分裂選挙になっても、民主票が割れることにはならないような気がします。

神奈川4区の情勢分析をしているわけではないので、確かなことは言えませんが、今回の選挙は、自民・公明VS民主・野党連合という構図になっているので、そこに民主系の野党という位置づけのできない候補が割って入るのはかなり難しいでしょう。

浅尾氏がどれほど優れた政治家だと自負しているか知りませんが、渡辺善美氏同様、政局が読めない、民意の動向(自公か民主+その他の野党かという選択選挙という流れ)がわからない、先見の明がない政治家の一人ということになるのではないかなと思っています。

政治家は政界再編が大好きなようで、渡辺善美氏をはじめ、平沼氏のグループなど第三極を作るんだと意気込んでいますが、はっきり言って浅はかな気がします。

確かに、私を含めかなり多くの人が、「自民党はもうお終いだ、でも民主党もなんだか積極的には支持できないな・・・」と感じているでしょう。

民主党の支持者にもこうした感覚を持っている人が多いかもしれません。

しかし、他方で、渡辺氏や平沼氏のいう第三極となる政党の存在を望んでいるかと言われれば、それも違うのではないでしょうか。

この手の無党派層や浮動票の人々の感覚としては、既存の政治家に辟易としているのであって、既存の政治家による小手先の新党結成には飽き飽きというのが少なくとも私の感想です。

したがって、渡辺氏や平沼氏、さらには浅尾氏は、こういう本質的な不満を見抜く力がないのかもしれません。

分裂選挙となっても、このままの情勢(民主党に対する追い風が変わらなければ)であれば、結果的にそれほど影響が出ないと予測していますが、さて結果はどうなるでしょうか。

もっとも、不確定要素がたくさんあり、民主優勢という報道が続けば、逆に有権者が選挙前に白けてしまうこともあるので、民主党は浮かれずに気を引き締めて、8月30日まで、有権者に支持されるような話題作りをしていかなければ、いつ風が変わるかわからないでしょう。

なんといっても、我が国の国民性の特徴は、飽きやすい点ですからね・・・

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.浅尾参院議員、民主離党へ=神奈川4区から出馬
7月24日13時44分配信 時事通信

 民主党の浅尾慶一郎参院議員(神奈川選挙区選出)は24日、離党して衆院神奈川4区から無所属で立候補する方針を決めた。午後に記者会見して表明する。民主党は同区で前逗子市長の長島一由氏を公認済みで、事実上の分裂選挙となる。
 民主党執行部は、神奈川4区での出馬を希望していた浅尾氏に対し、単独過半数に届いていない参院の事情から慰留に努めていた。空白区の神奈川8区ならくら替え出馬を認めるとの妥協案を提示したが、同氏は拒否した。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090724-00000096-jij-pol

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07/27/2009

官僚が好む政治か、官僚が厄介と思う政治かが1つの指標

多くの人は、日本は民主主義国家だと思っているだろうが、1党独裁状態が続くのはやはり民主主義国家では、異常である。

1955年から、約10カ月という例外を除いて、自民党による一党独裁という民主国家では異常の事態を支えたのは、中央の官僚であったという事実は多くの人が知っていることである。

この国の有権者が、江戸時代から続く、「お上」に任せておくという意識の弊害により、自民党と官僚に任せておけばなんとかなると、放置していた結果、その間に官僚機構によるずさんな国家運営がなされていた事実も多くの人が知ることとなった。

そのよい例が、年金の取り扱いであろう。

有権者による主体的な判断ができなかったために、いい加減な政治家を増やし、野党も批判だけで十分な監視をしてこなかった。

本格的な政権交代の可能性がある今回の選挙の意義は 2009年になって初めて、日本は民主主義国家として正常な状態になったといっても過言ではない。

民主党が政権をとれば、官僚任せの政治が直ちに変わるかはわかりえないし、そうした甘い期待はしない方が良いだろう。

しかし、産経新聞の下記の記事によれば、中央の官僚が民主党政権を嫌がっているのは事実もあるようである。

官僚が好む政治家が良いのか、官僚が厄介だと思う政治家が良いのか、これも選挙での有権者の判断材料の1つだと思う。

ちなみに、公務員の政治活動は、公務員の政治的中立性確保を理由に禁止されているが、実際のところ、官僚は自民党政権とべったりの関係にあるのが現実で、最高裁判例で、公務員の政治的中立性というマジックワードが出てくるたびに、まやかしだなと思ってしまう。

有権者には、最高裁裁判官の国民審査という権利があることも忘れずに、これについてもしっかり判断して行使してもらいたいところである。

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なお、下記の記事の題名であるが、原文では、「矛盾」となっているが、記事の内容を読む限り、正しくは「矛先」であろう。

大手メディアもこういう単純なミスをすることもあるようである。

【’09政権選択】おののく霞が関 国交省「民主真っ先に矛盾」
7月24日7時57分配信 産経新聞

 ■文科省「学力テスト影響は」

 衆院選挙で「脱官僚主導」を掲げて戦おうとする民主党に、霞が関の官僚たちが戦々恐々としている。仮に民主党政権が誕生すれば、政策の転換は必至。長年、自民党政権を支えてきた官僚たちからは「無理難題を突きつけられるのでは」「いまの施策が凍結されはしないか」と不安や疑心暗鬼の声が出ている。

 出先機関の庁舎建設費や人件費を地方に負担させ、橋下徹大阪府知事から「ぼったくりバー」とまで批判された国土交通省。「民主党政権では真っ先に改革の矛先が向けられるのではないか」。多くの職員らがそんな思いでいる。

 ある幹部は「民主党は『政府に100人の政治家を送り込む』と表明している。あらゆることに難癖をつけられるかもしれない」と不安を隠さない。民主党が公約に掲げる「高速道路の無料化」も懸念材料だ。別の幹部は「無料の財源をどうするのか。無理やり実施すれば混乱が生じる」。

 厚生労働省の幹部は「民主党は省の予算を増やすと言うが、最終的には公費をつぎ込み国民負担が増すことになる。国民にツケを回す片棒を担がされてはたまらない」と批判的。「ミスター年金、長妻昭氏が社会保険庁長官をやればいい。お手並み拝見だ」とも話す。この幹部は「根拠も示さず『あれも、これもやります』では困る」と不安を隠さない。

 汚染米問題やヤミ専従問題など相次ぐ不祥事で批判を浴びる農林水産省。「政策が内閣のトップダウンで決められるようになるかもしれない」という声がでている。省内では同党が農業政策の柱に掲げる「戸別所得補償制度」への不信が根強い。ある幹部は「本当に実現できるのか。今までの政策の大転換で、大もめになる」と懸念する。

 「国立メディア芸術総合センター(仮称)」の基本計画策定を急ぐ文化庁。民主党が“国営マンガ喫茶”と批判し建設凍結を打ち出したことが気がかりだ。職員は「認められた予算事業が執行停止になるのは、国政では聞いたことがない」と当惑する。

 文部科学省にとっては、民主党の有力な支持基盤である日教組が「全国学力テスト」など国の教育施策の多くに反対の立場を示していることが懸念材料だ。幹部は「政権交代となれば全国学力テストの実施などにどれだけ影響が出るかは図りかねる」と話している。

 裁判員制度がはじまったばかりの法務省にとっては、民主党が強く打ち出し法案提出までした経緯がある、取り調べの全過程録音・録画(可視化)の行方が何より気になる。「刑事手続きの話も含めて、よくよく話さないといけなくなる。ただ、法案まで出しているだけに簡単ではない」と幹部の一人。

 また検察との関係から、小沢一郎氏が民主党代表の座から降りることになった西松建設事件捜査の“意趣返し”もささやかれる。「そうあからさまなことはないだろうが…」と言いつつ思案顔だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090724-00000082-san-pol

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07/26/2009

3人で40人を救ったイギリスのライフガード

さっき、トゥイッターでもつぶやいたのですが、詳しい情報を載せた記事のリンクがつぶやきの文字制限を超えて、メモに残せないので、簡単にこっちにも載せておきます。

イギリスのスカイニュースの報道によれば、イギリスで、たった3人のライフガードが、砂州が崩れて溺れそうになっていた36人の子供と4人の大人の計40人を一度に救出したそうです。

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そのうち一人は、女性のライフガード。プロに男性も女性も関係ないってことでしょうね。

しかも、装備はライフガードが使うサーフボードのようなものしか無かったそうです。

まず、ボランティアのライフガードの男性二人(Adam PitmanさんとJon Johnsonさん)が、砂洲が崩れて、取り残され溺れそうになっている40人を発見し、ボードなどの通常の設備で、救出を開始。

そこに、同じくパトロール中だった女性のライフガードCoral Lewisさんが駆け付け、無線で沿岸警備隊に連絡を入れたそうです。

残念ながら、この砂洲の事故で、ライフガードが関わらなかった、6名は死亡が確認されたそうです。

それにしても、軽装備だったのに的確な判断で40名を救出したのは本当にすごいですね。

これから、海の事故が日本でも多発しますから、遊びに行く個々人が海を侮らないことが大切でしょう。日本のライフガードの皆さんも大変でしょうが、頑張ってください。

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ベルルスコーニ首相の売春テープが出回る

海外メディアって情報が早いですね。

イタリアのベルルスコーニ首相と娼婦(コール・ガール)の性的関係の模様が写されたビデオが公開されたようです。

情報元は、イギリスのテレグラフ紙です。

イタリア国民も大変ですね・・・。公開したのは、コール・ガールのパトリツィア・ダダリオさん(42歳)だそうです。

この記事にベルルスコーニ首相とコールガールとのやり取りが英語で書かれているんですが、露骨です・・・。

それでも、イタリア国民の49%は首相を支持しているというのですから驚きです。

さすがに、ブログで訳せない内容なので、英語でそのまま表記しておくので、知りたい方は訳してみてください。SBがSilvio Berlusconiで、ベルルスコーニ首相を示しており、PDがパトリッァ・ダダリオさんを指しています。

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PD: A young man would have come in a second. I mean he would have come... Young men usually have a lot of pressure.

SB: But if you will you allow me... (muffled) I believe it is a family thing.

PD: What?

SB: Having an orgasm.

PD: You know how long it has been since I had sex like I had with you tonight. It's several months, since I broke with my boyfriend. Is this normal?

SB: May I? You should have sex with yourself. You should touch yourself often.

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気軽なブログ?トゥイッターに挑戦。

トゥイッター(Twitter)というのを始めて見ました。

https://twitter.com/ESQ_JPN

なぜ始めたかというと、私が多才な方だと尊敬している公認会計士の山田真哉先生が、これを始めたということを先日ブログでおっしゃていたので、どんなものかと思い実験的に始めてみました。

なかなか面白くて、携帯からも投稿できるようで、ブログだとすぐに情報にして更新できないことが多いので、こちらも使ってみます。

このブログの右サイドバーにも表示されるように設定したので、見てみてください。

おそらく、ブログは真面目な評論や長い紹介記事であくまでもメインの情報発信媒体で、Twitterの方は、ブログ記事を書く上で、私が興味を持った情報について、短くかつ迅速に発する媒体になるのではないかと思っています。

ただ、使い方がよくわかってないので、どうなることやら・・・

興味がある方は、私のTwitter上でのつぶやきを読んでみてください。

ところで、Twitterにも書いたのですが、スーザン・ボイル(Susan Boyle)さんがアメリカNBCの番組に出演したところ、憧れのミュージカル女優、エレイン・ペイジ(Elain Paige)さんが突然登場するサプライズがありました。

ボイルさんは感激のあまり、言葉を失っていました。

自分の憧れの有名人に、数か月の間で対談できるほど成功するなんて、なかなか経験できないことですよね。

また、番組では、ボイルさんの憧れのアイドルだったミュージカル俳優で歌手のドニー・オズモンド(Donny Osmond)さんからもサプライズ・メッセージをもらい、ボイルさんは終始驚いた様子です。

ちなみに、ドニー・オズモンドさんは、ジョゼフ・アンド・アメイジングテクニカラーコートの主役を演じており、有名なミュージカル俳優です。

このミュージカルに興味がある方のために、以下にアマゾンで紹介されているDVDページのリンクを掲載しておきます。

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07/25/2009

日食に対するのび太の鋭い疑問

私が小さい頃は、毎週金曜日をとても楽しみにしていたものです。

というのも、金曜日の19時から放送される、ドラえもんを毎週楽しみにしていたためです。

なぜ、今日ドラえもんの話をするかというと、以下のような記事を読んで懐かしく思ったためです。

皆既日食でのび太の名ゼリフを思い出す人続出
 7月22日、日本で46年ぶりの皆既日食が観測され大きな話題を集めたが、今回の日食を機にネット界やブ..........≪続きを読む≫

皆既日食でのび太の名ゼリフを思い出す人続出
2009/7/23 15:22

 7月22日、日本で46年ぶりの皆既日食が観測され大きな話題を集めたが、今回の日食を機にネット界やブログ上では、日食に関するのび太の名セリフを思い出す人が相次いでいる。

 これは『ドラえもん』のてんとう虫コミックス30巻に収録されている「実物ミニチュア大百科」という回のエピソード。のび太が日食についてパパに尋ねるのだが、その際のび太は

「朝食は朝ごはん。昼食は昼ごはん。夕食は夜ごはん。じゃあ日食っていうのは1日中食べてるの?」

 と発言。あきれ果てたパパが図で説明するも、一向に「日食」というものを理解できないのび太にパパは怒り出し、ドラえもんの道具「実物ミニチュア大百科」の力を借りて、ようやく日食の仕組みを理解するというものだ。

 これについてネット上では「オレもこれで日食の仕組みを覚えた」「のび太の発想にはハッとさせられる」「パパはすぐキレすぎだろ」など様々な意見が出ている。

 ちなみにのび太は、コミックス28巻では「チダイラ線(=地平線)はどこを走ってる電車?」とママに尋ね、やはり両親をあきれさせている。

http://netallica.yahoo.co.jp/news/86632

このエピソード、私も覚えていました。

ただ、この上記記事の説明は多少不適切なんです。

というのも、これだけ読むと、「のび太ってよっぽどの馬鹿なんだ」としか思わないのですが、この後の日食に対するのび太君の発想はかなり鋭いのです。

のび太のパパ:「日食はね、昼間なのに太陽がかけていって暗くなる現象のこと。」

のび太:「ああ、それならしってる。ふしぎだなあ。かけた太陽のかけらはどこへいくんだろう。」

パパ:(紙に太陽と月と地球が一直線に並ぶ図を描きながら)「地球と太陽の間に月が入ってかげになる。これが日食なの!!」

のび太:「ふしぎだなあ・・・。」「月は太陽よりずーっと小さいんでしょ。」

(大きな太陽の真ん中に黒い点を書いて)「日食はこうなるはずだよ。」

パパ:(怒り出して)「わからないことがあったら、百科事典を調べなさい。」

というのが、流れです。

のび太君のパパは、皆既日食の現象を知ったかぶっているだけで、その本質を説明できないので、のび太君の鋭い質問に怒り出してしまったわけです。

日食という現象は、太陽と月と地球の距離が絶妙なバランスによって作り出されるものであり、のび太君の質問にあるように、普通であればこのような現象は起きえないのです。

しかし、遠近法による3つの星の絶妙な距離のバランスにより見えるもので宇宙広しといってもこういう現象がうまく現れるのは稀だそうです。

ちなみに、約5億年後には、月が太陽に近づきすぎて、地球上から日食の現象は見ることができず、のび太君の書いた図のようになって、月が太陽を隠しきれなくなるそうです。

いずれにしても、のび太君のパパにでさえ、「のび太君は馬鹿だ」という強い思い込みがあったために、この鋭い質問を見逃したのかもしれません。

人に何かを教えるとき、知っている方は、「なぜわからないのだ」という観点から見てしまうため、理解できずに悩んでいる人が「なぜ理解できないのか」わからないということが多々あります。

もしかすると、その悩んでいる人が抱えているのは、「鋭い悩み」なのかもしれませんが、多くの場合、「そういうものだと理解しなさい。」とか、「そう理解するのが常識でしょ」とついつい思ってしまうものです。

先日の日食の話題は、思わぬところで、のび太君のエピソードを思い出させてくれたと同時に、鋭い悩みを見逃してしまう固定観念、常識の怖さも再度教えられた気がしました。

やっぱり、藤子・F・不二雄先生の「ドラえもん」って奥が深いですよね。

ところで、確か数ヶ月前に、ドラえもんの声の大山のぶ代さんが「徹子の部屋」に出演されていたようで、その時の話として、大山さんが脳梗塞で、記憶障害だったという話があったそうです。

今では、元気に回復されたようで、ドラえもんの強さが大山さんにはあるような気になりました。残念ながら、私が見ていた時代のドラえもんの声優陣はテレビ局の意向で後退させられてしまい、今は聞くことができませんが、大山さんには今後も、ドラえもんの声を元気に披露してほしいです。

現在放送されている声優変更後のドラえもんは一度見て、激しい違和感を感じたため、それ以後見たこともないですし、年も年なので、最近ドラえもんを見ることはないですが、なんとなーく懐かしい気分で、昔の映画なんかを見てみたいなと思うことはあります。

Youtubeで歌だけ発見したのですが、非常に懐かしいなと思いました。この2つの曲には聞き覚えがあるのですが、大杉久美子さんと山野さとみさんという別の方が歌っていたんですね。同じだと思い込んでいました。

違和感なく歌手が変わっており、子供のイメージが変わらなかったのはさすが当時の製作者たちだと思いました。

このゲーム懐かしいですね。ドラえもんの声と言えばやっぱりこの声優陣の声です。

ドラえもんって、奥深いアニメだと思います。以下の作品が、ドラえもんの映画の中でも私が特にお勧めしたい作品です。子供に対する教育にはもってこいだと思います。

まず、「のび太の日本誕生」。この作品からは、友情の大切さ、ペットに対する愛情などを感じ取れるのではないでしょうか。

次に、「のび太と雲の王国」。1992年頃公開された映画だと記憶していますが、この時期から、藤子先生が環境問題に警鐘を鳴らしていたことがわかります。環境と生態系への影響を子供が学ぶのにとても良い作品です。

最後は、「のび太とアニマルプラネット」。これも、のび太とチッポという犬の少年との交流を通じて、人間の環境破壊が、いかに自分たちの首を絞めることになるのかを教えてくれるとても良い作品です。

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大山のぶ代が衝撃告白“記憶障害だった”
2009.4.30 06:03

 昨年4月に脳梗塞(こうそく)で入院した女優で声優の大山のぶ代(72)が記憶障害と言語障害に陥っていたことが29日、分かった。30日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・20)で約1年ぶりに仕事復帰し、初告白した。「病院にいた2カ月間の記憶が全然ないんです」と闘病時を振り返った大山は、夫でタレントの砂川啓介(72)の献身に支えられ、全快をアピールした。

 収録のため、46年連れ添う夫と一緒に都内のスタジオに登場した大山は、昨年4月に脳梗塞を発見した経緯から告白。2001年に直腸がんを患い、誰よりも健康に気をつかってきたが、思わぬところに病が迫っていた。

 「朝、起きたらどうも声が自分らしくないな、と思っているうちに、これは何かの病気だろうと…」とさすがドラえもんの声優を務めた大山だけに声の異変を察知し、砂川に報告。ひとまず校長を務める都内の音響芸術専門学校に出勤したものの、途中で気分が悪くなり、東京・信濃町の慶大病院へタクシーで急行したという。

 検査の結果、軽度の脳梗塞と診断。幸い、早期発見で手術はせず、安静を保ちながら投薬治療を続け、6月にはリハビリ病院へ転院。8月に退院後は自宅でリハビリを行ってきた。身体のまひは一切なく、順調な回復にも見えたが、大山は苦悩の日々を衝撃告白。

 「慶大病院にいた2カ月間の記憶が全然ないんです。それに、会話はできるけれど、しゃべろうと思っている言葉が見つからなかったり…。(オートロックの)数字キーも(その行為の意味が思い出せず)押せなかった」と当時を振り返った。しばらくは化粧すら自分でできなかったという。

 発病から11カ月間、仕事を休んで献身的に妻を支えた砂川も「最初は足し算しようと思っても、全部かけ算になっていたもんね」としみじみ。「でも、回復がこんなに早い人はいないとお医者様もびっくりしています」と約1年で全快した妻に笑顔を見せていた。

 52年来の親友である司会の黒柳徹子(75)は「大山さんはだんな様にすごく尽くしてきたんだけど、病気の時に彼女がやってきたことがだんな様に通じるのね」と芸能界きってのおしどり夫婦に感嘆。

 番組のラストに思わず感涙した大山は、「9月に講演の仕事も入ってるし、体に負担のかからない程度にやりたい」と仕事復帰に意欲十分。リハビリ効果で「体重も9キロ痩せました」とスリムになった“健康体”をアピールしていた。

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090430/tnr0904300604000-n2.htm

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07/24/2009

ネガティブ・キャンペーンに対する反応

記念すべき、ココログ200回目の記事。

既にご存じの人もいるかもしれないが、自民党がネガティブキャンペーンといえるCMを作ったという報道があった。

これが既に、アメリカでも話題になっているそうで、アメリカの友人がその情報を教えてくれたので、今日はそれについて記事を書こうと思う。

ブルームバーグの記事は、このネットCMの内容を報じ、日本でこのようなネガティブ・キャンペーンが行われるのは稀で、北海道大学の山口教授のコメントとして、「自民党が追いやられたため、通常では使わない手段に出ているが、日本でネガティブ・キャンペーンは有効ではない。」との分析を報じている。

また、記事によれば、自民党の政策担当者の話として、自民党地方組織から「選挙で戦う武器がほしい」と言われたため、選挙の敵である民主党の弱い部分を攻撃する材料として、このCMを作ったと伝えている。

このCMの効果を海外の人はどう思うのかと思い、アメリカ政治に身を置く友人にどう思うか聞いてみたところ、以下のような反応が返ってきた。

率直な感想として、面白いCMで笑えるが、投票行動への効果は疑わしい。

つまり、こういうCMが流されることで、多くの人が見て笑うだろうが、それはいわばポップ・カルチャー的なものとして見ているに過ぎない。

ただ、主要メディアがこれを面白おかしく取り上げることにより、一定の話題性はもちろん生じるし、多くの人の目に触れれば一定の印象付けにはなるだろう。

しかし、製作者が意図した効果があるかは別の話であって、これにより自民党への投票が増えるかはわからない。

このCMは(アメリカ人から見ても)とくに奇抜なもので、どういう効果を与えるか予測しがたいが、多くの人は笑い飛ばすか、汚いトリックまで使っていると思うかのいずれかだろう。中にはこれによって説得されて自民党に投票する人も出ないとはいえないが・・・

というものであった。

され、当の日本人は、このCMをどう捉えるのか。

私の日本人友人は、「こんなCMを自民党が作るなんて世も末だ」という発言をしていたし、私自身も「なんか低レベルだな。地方組織が党本部に求めた"武器"ってのは、ネガティブ・キャンペーンではないと思うんだが・・・」という印象を持ったが、このCMがどういう効果があるのか、選挙での1つの注目点かもしれない。

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民主・鳩山代表を揶揄 自民党ネット動画が話題
7月21日20時5分配信 J-CASTニュース

 2009年7月21日午後の本会議で衆院が解散され、これから熾烈な選挙戦が展開されるが、そうした中で自民党が制作したネット動画が話題になっている。夜景の見えるレストランで民主・鳩山由紀夫代表に似た男性が女性にプロポーズしたところ、「お金は大丈夫?」と問い返される、といった中身で、民主党の政策を揶揄したものだ。

■鳩山氏似の男性「細かいことは結婚してから考えるよ!」

 自民党はYouTube(ユーチューブ)などの動画共有サイトに公式チャンネルを開設している。7月に入ってから総選挙を意識してか、動画を使って積極的なネット広報活動を始めた。14日には、PR動画「論より実行篇」と「政策で選ぶ篇」を公開。テキストとナレーションで「交代をして何をしたいのでしょうか?」「論より実行 自民党」と、どちらも政権交代を狙う民主党を意識した内容となっている。

 そんな中、衆院解散直前の17日に新たに公開されたのが「プロポーズ篇」だ。長さ30秒程のアニメーション動画。レストランで男性が女性にプロポーズするシーンを描いているが、この男性の髪型、顔の作りが民主党代表・鳩山由紀夫氏そっくり。窓の外の夜景には国会議事堂も見える。

  「ボクに交代してみないか? 出産や子育ての費用も教育費も、老後の生活費も介護の費用も、ボクに任せれば全部OKさ!」

と女性に持ちかける。

 「お金は大丈夫?」と質問されると

  「細かいことは結婚してから考えるよ!」

といい、「えぇぇぇ?? 」と驚かれてしまう。最後は、「根拠のない自信に人生を預けられますか? 根拠がある。自民党」というナレーションで締めくくられている。

■ニコニコ動画では2800件のコメント

 しばしば「ばらまき政策」と批判され、財源についても問われることの多い民主党を皮肉ったこの動画。3日間で累計11万回以上再生され、ニコニコ動画では2800件ものコメントが付いている。

  「わかりやすすぎるww」
  「正論過ぎてワロタ」

と好意的なコメントもある一方、

  「自民党もとうとう比較広告打つ位追い詰められたか」
  「ネガキャン(ネガティブ・キャンペーン)ってさ、自分にアピールポイントがないってこと、露呈してるよね」

と自民党に批判的なコメントも見られる。

 また、自民党は20日にもニコニコ動画で、選挙対策用パンフレット「政治はギャンブルじゃない 民主党の『お試し政権』に日本を任せられません」を制作した、とPRしている。民主党の政策の「危うさ・あいまいさ」を説明したもので、ボランティアで配布を希望する人には、「自民党から100枚単位で配送させていただく」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090721-00000003-jct-soci

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07/23/2009

有名人の無名時代を発見する面白さ

今日は、エンターテイメントの話題です。

昔の映画なんかを見ていると、ふとした瞬間に、当時は無名で気がつかなかったのに、現在は有名になっている俳優や女優に気がつくということはないでしょうか?

私は、そういう瞬間に会うとなぜか得した気分になります。理由はよくわからないのですが、おそらくトリビア的な知的好奇心によるものなのかもしれません。

先日、フジテレビ系列で放送していた「踊る大捜査線The Movie 2」を見ていたところ、この映画ができたことには気がつかなかったのですが、改めて映画を見ていて、3人の有名俳優に気がつきました。

1人目は、最近主演ドラマもやっていた佐々木蔵之介さんで、警視庁からきた刑事役でチョット出ているのに気が付き、ウィキペディアを見たところやはり出演していたようです。

2人目は、神木龍之介さんで、家族でスリを働く容疑者の子役で出ているのに気が付き、これもウィキペディアで確認したところ、やはり出演していたようです。神木龍之介さんについては、「千と千尋の神隠し」という映画で、魔女の息子の「坊と」いう特異なキャラクターの声優をやっていたということもこの前知り、これについては全然気が付きませんでした。

3人目は、のだめカンタービレというドラマで、フランス人指揮者役を演じていたジリ・ヴァンソンさんです。映画では、小西真奈美さん演じる事件の目撃者が、おとりとして、パーティー会場にいる場面で、主人公演じる織田裕二さんのコートがそのパーティーの場にふさわしくないというシーンで、ちょっと映っていました。

ヴァンソンさんについては、出演したかどうかウィキペディアではわからなかったのですが、ブログをやっていらしたので、そのコメント欄に質問してみたところ、お忙しいにもかかわらず、丁寧に「出演していた」という返事をいただくことができました。

有名人であるにもかかわらず、ブログで丁寧にコメントを返す姿勢は勉強になりますし、こういう有名人の方が今後とも活躍されるのを応援したいですね。

ファンサービスといえば、海外の女優・俳優は、結構ファンサービスを自然にしてくれることがあります。というのも、私はミュージカルを見るのが好きなのですが、以前友人とブロードウェイで、レ・ミゼラブルを見に行ったところ、鑑賞後に、劇場の脇から出演者の方が出てきて写真を撮ってくれるということがありました。

しかし、驚いたのは、写真を撮ってくれるだけでなく、色々話しているうちに、主役のジャン・ヴァルジャン役の俳優がそこにいた数名に「せっかくだから、ステージの舞台裏を見てみたくないか?」と言ってくださり、舞台装置の説明や実際にステージの上に立たせてもらう経験をしたことです。

非常に気さくな方で、奥さんもミュージカル女優で、「オペラ座の怪人」というミュージカルで恋人同士の役を演じ、それがきっかけで結婚したという話まで聞かせてくれました。

話によると、出演者との写真撮影はいつでもやっているみたいなので、ブロードウェイで鑑賞した後の記念として、劇場の外のステージドアあたりに居れば、出演者に会えるようです。運が良ければ、気の良い出演者が舞台裏ツアーをしてくれるかもしれません。

著名人の方と話すときはこちらがなんか「すごい」と思って身構えてしまいますが、海外の有名人の方は、特に、フランクに(気さくに)話しをしてくれることが多く、偶然映画館でお会いしたニコラス・ケイジさんも、オーラはあるのですが、ハリウッド俳優らしさを一切感じさせない雰囲気でフランクに話してくれた一人です。

いずれにしても、俳優や女優の方は特に、無名な役を経て有名になっていく人が多いでしょうから、昔の映画を見ていて、エキストラのような役を演じている現在の有名人を再度発見するという映画の楽しみ方はいかがでしょうか。

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07/22/2009

いよいよ解散(今回の解散は、メガンテ解散?それともメガサル解散?)

自民党のドタバタ劇、なんともチープ(安っぽい)な政治劇だった。

リファンド(返金)ものである。自分たちの選挙事情しか考えずに、上っ面の一致団結劇を見せられる有権者の身にもなって欲しい。

まず、中川秀直氏(広島4区)の代議士会での麻生総理との握手パフォーマンスは、興ざめものでした。あれだけ批判しておきながら、コロッと態度を変える変節ぶり。

古賀選対委員長(福島7区)の発言も、馬鹿にしている。同氏は、「(多くの人が)愚かな戦争で命を失った。戦後、自民党が平和を作ってきた。」というような発言をした後、「選挙区という戦場に向かいましょう」と言っていた。

戦争で尊い命を失ったと本当に考えているならば、選挙なんかを戦場に例えるような姿勢は不適切である。戦争経験者の気持ちすら逆なでする人間が選挙対策委員長をしている(又はしていた)わけだから、本当に末期症状である。

さらに言えば、民主党も防衛問題では頼りないところがあるが、東国原知事を担ぎ出すような民意の動向を的確に判断できない人間が選挙対策委員長である政党に、平和維持を任せられるかも甚だ疑問が残る。

次に、西川京子氏(福岡10区)の勘違い発言も自民党にとってマイナスだったかもしれません。同氏は、別の議員が、議決権のない両院議員懇談会にしたことについて、「なぜ堂々と両院議員総会を開かないのか」と発言した途端、火消し役なのか、「公開にしたのは麻生総理の覚悟ですよ」などと発言。

こんなチープな演出は、未だかつて見たことが無い。

その後も、自民党のテレビタレント議員(テレビにぱっかり出ている議員という意味)が一生懸命手を上げて、アピールしよう、パフォーマンスをしようとしている様は、滑稽という以外のなにものでもない。

今の日本の状況を考えると、こういう下らない政治劇を演じている暇は政治家には無いはずである。

若者の雇用状況が著しく不安定で、100社応募しても1社も内定が出ないという状況を耳にすると、報道されていること、実感していること以上に、日本の経済状況が破たんの一途をたどっている気がしてならない。

若者の労働力というのは国にとっての一番の財産である。この若者が採用不景気により、適材適所に行けず、希望する仕事とのミスマッチが多発すれば、離職率も上がることになるのは経験則上明らかであって、大きな損失として近い将来跳ね返ってくるだろう。

今回の解散は、個人的には遅すぎたと思うのだが、与党にとって、ドラゴンクエストに出てくる魔法のメガンテ(自爆することにより敵にダメージを当たる魔法だが、あまり有効ではない)となるのか、メガザル(自爆することにより、死んでしまった仲間を全員生き返らせる魔法)となるのか。

私は前者になるのではないかと予測しているし、多くの人の予想も同じなのではないだろうか。

いずれにしても、まさに今回は有権者が試される解散総選挙である。下らない政治劇には騙されない良識ある判断が有権者には問われている。

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07/21/2009

今日の記事は・・・

最高裁判所裁判官の国民審査に関する情報をアップしたので、今日の記事はそれに代えさせていただきます。

http://esquire.air-nifty.com/blog/supremecourt2009.html

今日は、竹崎長官に対する評価をアップしました。

各裁判官に対する評価はあくまで私見です。

賛同されない方は、申し訳ありませんが、最近忙しく、議論するつもりはないので、無視していただければと思います(反対意見などのコメントをされた場合も承認しない方針ですのであらがじめご了承ください)。

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07/20/2009

Ant and Decはイギリスでは人気者(イギリスで大衆受けするコメディ―)

Britian's Got TalentとYoutubeで世界的に有名になったスーザン・ボイル(Susan Boyle)さん。その後、ストレスなどからメディアにあまり登場していなかったが、7月22日にアメリカ、NBCで放送されるトーク番組の収録に参加した。

その予告映像がYoutube上にあったので紹介する。

スーザンボイルさんに関連し、今日は、以前も紹介した、ボイルさんを誕生させたイギリスの人気オーディション番組で司会をしていたアント・アンド・デックについて、久しぶりに、取り上げようと思う。

以前には、彼らの出演料がイギリスで一番高額であるというニュースを紹介したが、今回、イギリスの芸能メディアによれば、高額でも出演番組を増やしたいというのが、イギリスのテレビ局「ITV」の本音らしい。

彼らは、現在、ITVとの専属契約を結んでおり、ITVの顔というべき一面がある。専属契約を解除して、他のテレビ局の番組にも登場するのではないかという報道も前には流れたのだが、ITV側はできる限り、自分の局のテレビ番組への出演を増やして、つなぎ止めたいようである。

ITVのテレビディレクターの話として、記事は、「彼らは若く、視聴者に愛されており、彼らに代わるタレントがいない」という。

Ant and Decの人気について、イギリスへの留学経験のあるアメリカ人の友人に聞いてみたところ、非常にイギリス人っぽいネタが多く、必ずしも同じ英語圏であるアメリカではこれだけの人気にはならないと分析していた。

そこで、今日はイギリスとアメリカのコメディーの違いという観点から、Ant and Decの人気について私見を述べてみたい。

まず、アメリカのコメディーは何といってもブラックジョークが一番人気である。皮肉や風刺がこもったユーモアというのがアメリカでは人気で、このサーカズム(Sarcasm)が笑いの要素として重要である。

人種問題や宗教問題など様々な価値をもった多国籍国家という一面があるアメリカでは、それだけある種のタブーも多い。多くの人々が様々な差別(逆差別の問題もある)を感じているため、ジョークの中でそうしたタブーを打ち破ることで、それを笑にする風潮があるのということなのかもしれない。

このサーカズムの例として、サウスパークという大人向けアニメがあるのだが、これは非常にブラックなネタ(差別を助長しかねないネタ)が満載で、これがアメリカ人の成人に人気がある番組のひとつであるということを考えると、多少恐ろしくもあるのだが、このサウスパークに代表されるように、アメリカ人にとって、ブラックジョークというのは、最も人気のあるコメディーの1つである。

なお、以下の動画はその一部であるが、番組自体が成人向けに指定されているので、未成年者は再生しないようにしてほしい。また、さほど内容が過激ではないが、汚い表現が多いので、見る人はそれを解った上で見てほしい。

これに対し、イギリスのコメディーを見てみると、アメリカのような過激なブラックジョークは大衆受けはしないようである。

たとえば、ウィーケスト・リンク(the Weakest Link)の司会者であるアン・ロビンソン(Anne Robinson)さんは、失礼な質問やきつい一言を解答者に対してぶつけることで人気を博したが、あまりに過激なやり方に対してはイギリスの視聴者などから苦情がでるなど、アメリカよりもブラックジョークに対しての寛容でないようにおもわれる。

また、最近は、アン・ロビンソンさんのコメントも以前のような鋭いものからより大衆受けするようなコメントに変わりつつあるという指摘もされている。

イギリスではむしろ、幅広い年齢層が見て一緒に笑いを共有できるコメディーが人気となる傾向が強いようである。スーザン・ボイルさんを生んだ「Britain's Got Talent」という番組でも、親子の裸リバーダンスが人気を集めたりした。

日本でもおなじみの「ミスター・ビーン」も、皮肉や風刺の要素は多少あるが、ブラックジョークという部類ではなく、幅広い年齢層に受ける番組作りがされている。

そういう意味で、Ant and Decも、この大衆受けする笑いの一例であり、必ずしもブラックジョークが人気となるアメリカでは成功しないという分析は、正しいように思う。

以下の動画にあるネタからもわかるように、Ant and Decのコメディーはどちらかというと、ミスター・ビーンのコメディ―にあるような幅広い年齢層が安心して楽しめるというような番組やネタが多く、そういう意味でイギリスっぽいといえよう。

彼らの番組の舞台裏を映したDVDで、彼ら自身が言っているのだが、彼らの番組でドッキリなどを仕掛けたりしても、仕掛けられた人の名誉が気づ付くようなひどい仕掛けではなく、仕掛けられた人も笑って済ませられるような内容にするようにかなり気を使って計画が練られているという話である。

今年の9月には、Ant and Decの自伝がイギリスで販売されるらしく、彼らはまさにイギリスで人気絶頂のようである。

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07/19/2009

在外日本人も警戒を

先日、「米流時評」というブログを運営されているysbeeさんという方からトラックバックをいただいて知ったこのニュース

最初は、トラックバックをしてくださった記事の内容と全然違う話だったので、失礼を承知で告白すると、なんかのセールスか、一部の極端な思想を持っている人のブログ記事かなと思っていたのだが、非常に重大なニュースであることに気が付いたので、お詫びの気持ちもこめて紹介させていただく。

既に、朝日新聞など一部日本メディアでも報道されているように、アルカイダのアフリカ組織が、在外中国人を標的にした報復テロを宣言したという。

どんな理由であれ、テロ行為という残虐かつ非人道的行為は許されない。

もっとも、このニュースを聞いても、「中国人の問題で日本人には関係ない」、「遠い国の話」と思ってしまう人は多いのではないだろうか。私も最初は似たような感想を持ったのだがよくよく考えると、メディアの注目度は低いが重大な問題だということに気がついた。

この夏、海外で過ごす人などいると思うが、我々がアフリカの国々の人を見た眼で、どこの国の人か判別が困難なように、人種が異なるとアジア人は皆中国人に見えてしまうことが多い。

人種のるつぼであるアメリカに滞在していた頃、正確に日本人と中国人を判別できるアメリカ人の友人はごく少数で、よく間違われたものである。日本と交流の多いアメリカの人々でさえ、正確には判別できない人が絶対的マジョリティーである。

したがって、残念ながら、日本人がテロに巻き込まれる可能性は今回の中国のウィグル人虐殺問題によって格段に上がってしまったと言わざるを得ない。

できれば、日本政府は在外日本人の安全を考えて、中国に対するウィグル族の民族自決権問題としての非難声明を出すべきであるが、イランの選挙不正問題でも、目をつぶるような外交しかできない現状ではそのような期待はするだけ無駄であろう。

アフリカ地方に旅行する方は特に、自衛策として、中国人が集まる場所などを避けて行動すべきだと思う。

また、イスラム諸国はアラブ諸国だけではないことを肝に銘じておく必要がある。

フィリピンでは南部がイスラム教信仰者の多い地域であり、フィリピン政府も中国人をターゲットにしたテロへの警戒を強めているとロイター通信などは報じている。

さらに、アメリカなどの非イスラム国でもテロの危険性はあるだろう。今回の標的は、中国人、とりわけ、漢民族を対象にしていると考えられ、在米中国人を対象にすることだって考えられる。

テロの脅威に対して、日本人には温度差があるが、2001年の米国での同時多発テロの現場近くにたまたま居合わせた私にとっては、今回の報道は日本人が巻き込まれる蓋然性があると思わずにはいられず、ぞっとするニュースである。

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さて、テロが今日のテーマだったので、9・11テロから9年目になるわけであるが、この事件をテーマにした映画で最も優れている作品を紹介しておきたい。人間忘れやすいもので、家族や友人など事件で何かを失ったりした者でなければ、あの衝撃が年々薄らいでしまう。私のように当時事件発生の現地近くにいたというだけでは、9年も経つと思うと、次第に当時の緊迫した状況な衝撃の大きさを思い出すのも難しくなってくる。

しかし、この映画を見るたびに、当時の衝撃が鮮明に蘇ってくるし、忘れてはいけない事件だということを思い起こさせてくれる。このユナイテット93には、当時大学生だった久下季哉さんが搭乗していた。宇宙飛行士を目指して、留学先に向かうために搭乗していたと記憶しているが、私も同じように夢をもってアメリカに留学したことがあったため、混乱するアメリカのメディア報道から久下さんの一報を知った時は、他人ながら、何とも言えない悲しみを感じたことを思い出す。また、彼以外にも世界貿易センタービルで働いていた多くの日本人が死亡、重軽傷を負った。

事件の丁度一か月前に、私は、日本から来た家族とともに、世界貿易センターなどを巡っていたので、あと1か月遅かったらと思うとぞっとした。私はその後もアメリカに滞在し、2001年9月11日は、たまたまテロの現場近郊(幸いなことに、事件に巻き込まれるほど近くには居なかったが)に居合わせたのだが、その衝撃と混乱は説明するのが難しいほど壮絶なものであった。

年月が経つにつれ、日本での9・11テロの報道や番組に私は違和感を感じつつある。

事件が起った現場の近くで、混乱するアメリカを直に目撃した者からすれば、視聴率を稼ぐような下らない陰謀論にまみれた番組が公然と報道されていることには非常に疑問である。また、事件自体が日本人から忘れられているのも悲しいことである。

この映画は、個人的にはあまり見たい映画ではないが、見るたびに当時の経験を鮮明に思い出させてくれる。

ウルムチ騒乱「アルカイダ報復宣言」 中国紙が報道 

2009年7月16日19時11分

 【北京=坂尻顕吾】新疆(しんきょう)ウイグル自治区ウルムチの騒乱をめぐり、北アフリカに拠点を置く国際テロ組織アルカイダ系のグループが中国人らを対象に「報復」を宣言したと15日付の中国紙が報じた。北アフリカには出稼ぎ労働者など数十万人の中国人が滞在しているとされ、騒乱が「中国対イスラム」の構図へ広がることに懸念が高まっている。

 報復宣言は、英字紙「チャイナ・デーリー」と中国共産党機関紙・人民日報系の国際情報紙「環球時報」がいずれも1面で取り上げた。報道によると、この組織はアルジェリアに拠点を置く「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織」で、ウルムチの騒乱でイスラム教のウイグル族が多数死亡した報復として、アルジェリアで働く約5万人の中国人と中国が北アフリカで展開する企業プロジェクトを標的にすると宣言したという。

 両紙はともに「アルカイダ系組織が中国を直接威嚇したのは初めて」と指摘。専門家の見方として、「この組織の活動範囲は限られているが、似たような動きが他のアルカイダ系組織に広がる恐れもある」との懸念を伝えている。

 中国外務省の秦剛副報道局長は14日、定例会見でイスラム国家に駐在する中国企業や中国人の安全確保を問われ、「中国政府はいっさいのテロに断固として反対している。関係国が我々との協力を強め、テロ撲滅に立ち向かい、駐在する中国企業と中国人の安全を維持するよう望んでいる」と語った。

 ウイグル族への同情はテロ組織だけでなく、イスラム国家の政府首脳にまで及んでいる。トルコのエルドアン首相は11日、「同化政策をやめるよう中国政府に求める」などと発言。中国の楊潔チー(ヤン・チエチー、チーは竹かんむりに褫のつくり)外相が翌12日、トルコのダウトオール外相と電話会談し、トルコ側から「中国の主権と領土保全を尊重しており、中国の内政には干渉しない」との言質を取るなど、中国当局は対応に神経をとがらせている。

    ◇

 15日の中国国営新華社通信などによると、ウルムチの騒乱の死者は192人、負傷者は1721人に増えた。

http://www.asahi.com/international/update/0715/TKY200907150396.html

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07/18/2009

東国原知事 不出馬表明

東国原知事が出馬を断念したという報道が一昨日なされたが、自民党の混乱ぶりと都議選の敗戦でニュースとしての取り扱いもかなり小さくなっていた。

それにしても、我が国のマスメディアというのは、熱しやすく冷めやすい。よくメディアが日本人の国民性をこの言葉で表現しようとするが、それは国民ではなく、国民を扇動しようとしているマスメディアの特性に過ぎないのかもしれない。

まともな有権者は、熱しやすく冷めやすいのではなく、しっかりとマスメディアに踊らされない耐性を身につけつつあると期待したいところである。

聞いた話ではあるが、北野武(ビートたけし)氏の兄、北野大博士(工学博士号を持っている方なので、一応敬称として・・・)が、一昨日のテレビで、自民党について、「わけのわからないタレントを持ってきて人気を取るようなことをするな」と言っていたという。

さらに、北野大博士は、東国原知事について、「弟のジョークを本気にするなんて」とも話していたらしく、国政への転出、自民党の総裁候補というのは、そもそも北野武氏が東国原知事に対して、自民党からの誘いなどを受けたときに断るジョークとして、言ったことであり、何を間違ったのか、東国原知事はそれを真面目に受け取ったのかもしれない。

いずれにしても、日本テレビの「バンキシャ」に出演した際に、河上和雄弁護士のまともな忠告に対し、聞く耳を持っていれば、このように日本全国に恥をさらす結果にはならなかったのであろう。

「驕れるもの久しからず、ただ春の夜の夢の如し」という平家物語の一節を思わず思い出してしまった。

調子に乗って、国政に転出しない場合は、残りの任期について「フラフラと過ごす」などの暴言を吐いてしまい、馬脚を現してしまったタレント知事。

私が一番問題だと思うのは、彼の弁明ないし釈明が最後まで自分の保身、イメージを守ろうとしたものであり、今回の有権者の厳しい批判を他人のせいにしようとする姿勢である。

今まで散々メディアでいう人気を盾に好き放題発言しておきながら、風向きが悪くなるとメディアが意図を伝えないなど他人のせいにする。このような姿勢は既存の無駄な政治家と同じ反応ではなかろうか。

批判を受けたピンチの時こそ、ある意味チャンスであって、自分の不甲斐なさ、展望の甘さを真摯に反省している姿を見せれば、有権者の信頼も回復し得たかもしれない。

しかし、このような責任転嫁の姿勢では、有権者だけでなく既存の支持者から批判が出るのも当然である。

宮崎県の有権者はいかに観光のPRになったと言っても、今回の騒動で、あのような知事を選んだ宮崎県民の県民性の低さを露呈したという厳しい見方もあるように思う。

いずれにしても、「宮崎のため」にならなかったことは明らかであり、地方分権についても、多くの有権者が、これによりどう自分の生活が変わるのか具体的にイメージできていないだろうし、そもそも東国原知事が訴える地方分権の在り方すら具体像が伝わって来なかったのが現状で、ただ世間を騒がせたことだけが実績だったというのが評価として正しいと思う。

既に、多くの人は、ワンフレーズ選挙に飽き飽きしているのであって、そういう民意を吸い取れない無能な政治家にも飽き飽きしている。

有権者は、選挙のたびに、選んだ代表者がその選挙区の顔として行動するにふさわしい人物なのか、民意を吸い取れるまともな資質をもっているのか、常に問いながら投票行動に出る必要があるだろう。

リンク: 東国原知事 不出馬表明.

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東国原知事 宮崎のためを強調 開き直りも 出馬断念会見
7月16日23時5分配信 毎日新聞

 自民党からの衆院選出馬断念を正式に決めた宮崎県の東国原英夫知事は16日、県庁で約35分間にわたって会見した。おわびや釈明の言葉を並べ、今回の行動が宮崎のためだったと強調したが、開き直りや強弁とも取れる言葉もあり、国政転身を巡って揺れ続けた知事の心理をうかがわせた。自信満々の出馬条件の提示から3週間余り。自民党内や世論の思わぬ反発を招いた「そのまんま劇場」は、多くの県民に後味の悪さを残して終幕を迎えた。

 「県民にご迷惑をおかけしたことを心からおわび申し上げたい」。16日午後4時から開かれた緊急会見で、東国原知事は冒頭の約9分間を説明に費やした。「地方分権を実行しなければいけないという信念に基づく行動だった」と、県民に理解を求めた。しかし一方では「これまで掛け声倒れに終わっていた地方分権が、三歩も四歩も進んだ」と、“成果”を強調することも忘れなかった。

 開き直りとも取れる発言に、記者が「県民には不信感が生まれている」と指摘したが「宮崎の存在価値、立ち位置をきちんとするために行動した」と反論。「なかなか発言の真意を伝えてくれない」などと、マスコミへの恨み節も飛び出した。

 知事の国政転身騒動は6月23日、自民党の古賀誠・選対委員長の出馬要請で始まった。自民の選挙対策を取り仕切る責任者自らの出馬要請に、知事の発言は日増しに自信にあふれるようになったが、静岡県知事選と東京都議選の相次ぐ敗北を受け、東国原劇場の「株価」は暴落した。

 自民党本部では、この日も「反麻生グループ」と党執行部との間で、両院議員総会を巡る綱引きが続いた。今回の擁立劇のもう1人の主役、古賀委員長は記者団に「国政への出馬環境が整わないのであれば、引き分けにしましょう」と完全に白旗を揚げた。

 国政転身騒動は昨年秋に続いて今回が2回目。自信満々だったことも災いして、知事の県政への熱意を疑う有権者も増えている。日南市の公務員男性(41)は「地方分権にかこつけて国政に移ろうなんて、真意に関係なく不見識。県民はもう知事のことを信用しない」。宮崎市の男性会社員(59)は「ビートたけしさんに諭されて態度を変えるなど、政治家としての弱さを露呈した」と語り、知事が残された1年半の任期を「ふらーっと過ごす」ことは到底できなさそうだ。【石田宗久、高橋克哉、種市房子】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090716-00000034-maip-pol

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07/17/2009

とても恥ずかしくてアメリカ人に説明できない日本の現状

定期的にこのブログを見てくださっている人は気がついたかもしれないが、アフィリエートというのをやってみた。

いろいろな企業があるのだが、自分が使っていないものや良いと思えないものは推奨できないので、なかなかどういうアフィリエートを選んだら良いか悩んだのだが、私が高校生の時から英語の勉強のために読み始めた英字新聞の紹介アフィリエートがあったので、それに参加している。画面右側にあるバーナーである。興味がある人や購読するつもりがあった人はぜひチェックしてみてほしい。

英字新聞の良い点は英語の勉強になるだけでなく、日本の事情を説明するのにどういう表現をしたらよいのかなど勉強になる点である。Japan Timesはそういう点で優れた英字新聞である。

国際交流において最も重要なのは、日本の政治経済について、英語で解説できるようになることであると私は思っている。

もちろん、日常会話やその場しのぎのビジネス英語であっても、立派な国際交流だと思うが、自国の政治経済はもちろん、他国の政治経済について語ることができるようになって初めて、質の高い異文化交流ができるというのを私のモットーとしている。

アメリカで、アメリカの政治学を学ぼうと決意したのも、行った国の国家の基本的仕組みをその国の視点で学ばなければ、留学した意味はないと思ったからである。

その留学において得た貴重な財産であるアメリカ人の友人から、先日、今の日本状況について質問が寄せられた。彼の質問は2点であった。

①麻生首相の解散は、自民党の終焉なのか。

②次に何が起こるのか。

この質問を受けて、私自身もそれがわかるなら教えてもらいたいと思ったが、日本語がわかるわけではないアメリカ人の法律家の友人がそのような質問をしてくるのだから、自民党が終焉に近いという印象は日本だけでなく、海外でも共有された認識になりつつあるのかもしれない。

いよいよ総選挙ということで、永田町での雑音が激しさを増しているが、与野党含めほとんどの政治家が自分の選挙事情のために行動、発言している姿を見ると、日本の政治家は非常に稚拙で、未熟だという印象を受けてしまい仕方がない。

とくに、与謝野馨氏と中川秀直氏の動きは、「昨日の敵は今日の味方」ということなのかあまりにも節操がないと思う。今までは財政再建派と上げ潮派の対立として、メディアを騒がせておきながら、自分の選挙がいよいよ落選に近いということになると、敵と休戦し、閣内にいながら総理大臣に辞職を迫るとは、政治家としての品位が無い。

与謝野氏はその後、鳩山邦夫氏と会談して、麻生総理では戦えないという認識で一致したという報道があるが、仮にも「太郎会会長」として、「麻生太郎が総理になれば日本は明るく景気も回復する」という妄言を吐いていた鳩山邦夫氏も麻生おろしに参加するというのは、品位のなさ、言葉の重みのなさを露骨に物語っている。

麻生太郎首相も情けない。一部ジャーナリストの報道によれば、慌てふためいて17日にも解散を宣言して、両院議員総会の開催を阻止することや、首相自ら切り崩しを指示したトの話もあり、首相としての重みが無い。

私は、麻生太郎以外の人が総理になろうとも、麻生太郎がそのまま首相の座にしがみつこうと、このような自民党には誰も見向きをしないのでは無いかと思っている。

むしろ、二大政党制になる前に、民主党の一党独裁時代が来てしまうのではないかとの懸念すら抱いてしまう。

また、別のマニフェストがどうだとか、小手先だけのパフォーマンスの終始している自民党の小池百合子氏のグループなどを見ると、「政界の風見鶏」という異名を持つだけあって、姑息だという印象を持つ人も多いだろう。

落選の危機にひんしている自民党議員には、今まで十分に有権者にアピールするチャンスがあったにもかかわらず、その都度その都度、不適切なリーダーを選び、国民の意を吸い取った政策をほとんど実現せず、自分の国会議員としての職務が怠慢だったという反省をせずに、今は「党執行部が悪い」、「表紙(麻生首相)が悪い」など自分の不甲斐なさを全く反省しない。

自民党という暖簾に胡坐をかいてきたために、選挙になって右往左往。

まるで、信念が無い。

麻生おろしをしたいのであれば、なぜ内閣不信任案に否決票を投票するか。同じような疑問を持っている人も多いのではないだろうか。

本当に有権者のためを思っているならば、わかりやすく離党してでも、自分たちの行動を貫けばいいはずである。離党もできずに「ギャーギャー」と騒いでいる国会議員の薄っぺらさについて、有権者は賢く受け止めなければならないだろう。

このような無能な政治家を養うほど日本には余裕がない。

落選した自民党の都議らに対する同情的な声や中央に責任を転嫁する声もマスメディアを通じて聞こえてくるが、私は、彼らは彼ら自身の問題で落ちるべくして落選した思う。

今日の会合で、細田幹事長に向けた批判ばかりしていたが、これも勘違い甚だしい。

都議として十分な実績もなく、有権者からの都議の投票行動(築地移転や新銀行東京の融資を支持したこと)に対する批判を受け止めずに、国会議員が悪いと責任を取らない姿勢。

これでは、自民党の支持者が減るのは当然で、未だに支持してくれている支持者はよほど奇特な人だろう。

他方で、民主党もちょっと調子に乗りすぎている感が否めない。麻生おろしを警戒しているのだろうが、「国民はこんなことは望んでいない」とか「国民不在」とか、他党の内情に余計な茶々を入れ過ぎである。それが、民主党の重みのなさにつながっており、支持を失っているということに気がついていない。

このようなバラバラな政治家がたくさんいるという状況をアメリカ人の友人に説明しなければならないのは、日本のレベルの低さを露呈するだけであり、「恥ずかしい」という想いでいっぱいである。

唯一の救いは、日経ビジネス誌の世論調査によれば、60.4%は「麻生総理が解散すべき」と回答し、麻生おろしに同調すると思われる「退陣すべき」は16.7%にとどまっているという結果である。

この結果を見て、有権者は、まだまだ、まともな人が多いと安堵した。

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ちなみに、このリストであるが、落選者リストとも呼ばれているらしい。さて、どれだけの人がここから当選するか、それとも賢い有権者により落選となるか、次期選挙戦での目玉かもしれない。

中川・元幹事長らが提出した署名簿の全氏名
7月16日14時4分配信 読売新聞

 自民党の中川秀直・元幹事長らが提出した、両院議員総会の開催を求める署名の名簿は次の通り(敬称略)。

 【呼びかけ人】加藤紘一、伊藤公介、中川秀直、船田元、衛藤征士郎、川崎二郎、武部勤、村上誠一郎、杉浦正健、中谷元、稲葉大和、塩崎恭久、田中和徳、谷畑孝、奥野信亮、西村明宏

 【賛同者=衆院議員】鳩山邦夫、保岡興治、与謝野馨、尾身幸次、小杉隆、額賀福志郎、逢沢一郎、石破茂、斉藤斗志二、仲村正治、二田孝治、遠藤武彦、小坂憲次、佐田玄一郎、渡海紀三朗、萩山教厳、水野賢一、宮路和明、伊藤達也、小野晋也、鴨下一郎、小池百合子、三原朝彦、茂木敏充、遠藤利明、大村秀章、木村隆秀、河野太郎、桜田義孝、下村博文、新藤義孝、高市早苗、棚橋泰文、田村憲久、西川公也、林田彪、森山真弓、山本拓、渡辺博道、江崎洋一郎、小野寺五典、河井克行、木村勉、倉田雅年、後藤茂之、後藤田正純、近藤基彦、谷本龍哉、平井卓也、福井照、吉川貴盛

 秋葉賢也、大前繁雄、加藤勝信、菅原一秀、戸井田徹、中山泰秀、並木正芳、葉梨康弘、早川忠孝、原田令嗣、松浪健太、三ツ矢憲生、山際大志郎、赤沢亮正、飯島夕雁、石原宏高、上野賢一郎、近江屋信広、大塚高司、小里泰弘、越智隆雄、小野次郎、片山さつき、亀岡偉民、木原誠二、木原稔、木挽司、佐藤ゆかり、篠田陽介、清水鴻一郎、清水清一朗、平将明、高鳥修一、田中良生、土井真樹、渡嘉敷奈緒美、徳田毅、冨岡勉、中川泰宏、中根一幸、萩原誠司、原田憲治、平口洋、広津素子、福岡資麿、福田峰之、藤井勇治、藤田幹雄、牧原秀樹、松本文明、馬渡龍治、盛山正仁、安井潤一郎、山内康一

 【賛同者=参院議員】岩永浩美、世耕弘成、川口順子、田村耕太郎、山内俊夫、礒崎陽輔、北川イッセイ、島尻安伊子、野村哲郎、古川俊治、丸山和也、山田俊男、義家弘介

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090716-00000678-yom-pol

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07/15/2009

マスメディアの持ち上げに注意しながら、まともな判断をしましょう。

以前、本場イギリスのクエッション・タイム(Prime Minister's Question Time)の記事を掲載したが、イギリスのブラウン首相よりも早く麻生首相に対する国民の審判が下りそうである。

既にの存じのように、都議選で10議席失った麻生首相は麻生おろしをけん制するために、解散権を行使して、総裁選前倒しを封じた。

イギリスのブラウン首相は、BBCの報道によれば、約一か月前に行われた地方議会選挙で、250議席以上を労働党が失う事態に至っており、国民の著しい労働党離れが生じていたところ、内閣改造を行い、ブラウンおろしを何とか食い止めた。

これに対し、麻生総理は、決断力の無さからなのか、内閣改造を断念し、都議選でも惨敗した結果、最後の切り札である解散権をちらつかせなければ、自分の地位が維持できないと判断したため、解散の具体的日程を発表したのであろう。

ただ、ブラウン首相と麻生総理の唯一の違いは、麻生首相は解散権までも、特定の宗教団体のための政党である公明党幹部や派閥の領袖に相談した上で実行せねばならず、最後の切り札も、自分自身の意思でできなかった点だろう。

いずれにしても、解散日程が決まった今、マスメディアが政治を面白おかしく伝え、問題の本質を歪めかねないのであって、有権者は冷静にメディアの報道を捉えなければならない。

まず、私が気になるのが、橋下知事や東国原知事、さらには全国知事会の取り上げ方である。マスメディアの取り上げ方は、ポピュリズムの助長に他ならない。

橋下知事については、大阪府政で一定の実績を上げている評価する声もあるだろう。

しかし、私は、なぜ全国の知事会が団体として、政党を支持しようとするのか非常に疑問を持っている。もっと言えば、「なぜ日本の政治家は何をするにも群れたがるのか」という疑問である。

知事会などの団体として支持を表明すれば、支持表明に当たって責任が分散されるとおもっているのか、政権につかない方を支持した都道府県への仕返しが怖いのか、みんなでやれば怖くないという稚拙な意識なのかわからないが、日本は、経団連、労組など団体ばかりの支持が目につく。

アメリカなどでは、有名人や各知事、政治家が個人の立場で、政党はもちろん、候補者に対して予備選の段階から支持表明をする。アメリカの有名人は決して群れない。

私も、それぞれの知事なり政治家なり有名人が、個人の立場で支持を表明することには賛成であるし、大いにやればいいと思う。

しかし、団体として、そうした活動をするのは、どうも個人としての責任を棚上げしている印象を受けて仕方がない。

知事や地方政治家は、個人としての意思を表明すべきであって、団体の傘に隠れた支持表明には違和感を感じる。

今後、橋下知事等を含め、全国の有名知事の動きがメディアにフォーカスされるだろうが、有権者が気をつけなければならないのは、それぞれの知事が個人としての責任を明らかにした上で、支持表明をしているのか、寄らば大樹のかげで、自身の責任を不明確にして、乗っかっているだけなのか、厳しく監督する必要があるだろう。

そもそも全国の都道府県の事情はそれぞれ違うのであるから、統一して支持をしようとすること自体、おかしな話であるし、私は集団に群れようとする日本独特の政治家の動きであり、決して成熟した政治家の行動ではないと思っている。

まともな先進諸国で、こうした知事会のような組織が団体として政治活動をするという例を知らないし、やはり私はこういう団体政治はそもそも政治理念を欠いており、異常かつ異様だと感じてしまう。

そういうと、知事会だって、地方分権という理念があると反論を受けるかもしれない。

しかし、河上先生の発言を取り上げた記事で、何度も言っているが、地方分権だけでは日本は沈没してしまう。

それだけのための支持表明は、郵政民営化の小泉解散と同じで、今日本が抱えている数多くの問題から目を背けさせるポピュリズム以外の何物でもないだろう。

そういう意味で、橋下知事は、賛同する首長に参加を呼びかけるという首長連合という形をとっているのはそれなりに評価できるが、あくまで参加する首長個人の責任を明確にして、支持表明をしてほしいと思う。

今、まさに有権者が賢く判断できるかが試されている。

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07/14/2009

有権者は見た!自民党の派閥の領袖クラスも苦戦か?!

選挙ファンということで、「さおだけやはなぜ潰れないか」の著者である公認会計士の山田真哉先生のブログで、面白い記事があったので紹介したい。

http://plaza.rakuten.co.jp/kaikeishi/diary/200907130000/

NHKの当確ミス、公明党の選挙戦略、組織票の凄さ、民主党の中選挙区での選挙戦の難しさについても触れており、面白い。

さて、今日は、ある大物(私は器の小さい小物だと思いますが、世間的には派閥の領袖クラスとして扱われているので・・・)自民党議員の姿勢についてお話します。

先週末のことですが、私の家族から聞いた話です。

老人介護サービスなどをやっている運営会社が、地域との交流のために、公園でバーベキューなどの交流イベントを行っていたそうです。

初めての試みだったそうで、テント等の設営などの準備を介護サービスのスタッフなどが行い、食事もすべてスタッフが準備していたので、かなり職員には負担になっていたようですが、地域のボランティアの手伝いもあったようで、介護スタッフや入居者、預けている家族や地域住民との交流というイベントの目的自体は達成でき、皆、満足していたそうです。

ただ、1つ気分が悪くなる瞬間があったというのです。

それは、派閥の領袖クラスの自民党議員の妻の行動でした。

何回か閣僚経験のある派閥の領袖クラスの自民党議員の妻がそのイベント会場に来ていて挨拶をしていたのは良いのですが、その老人介護サービスに入居している御老人達に声をかけるでもなく、スタッフから積極的に介護現場の問題点などを聞くでもなく、ただただ「いつもお世話になっております。(選挙の支援)よろしくお願いします。」などと言うだけで、挨拶して5分もしないうちに帰ってしまったというのです。

地域と老人介護サービスとの交流という場で、わざわざ、「○○先生の奥さんが来てくれました」とアナウンスまでさせて、宣伝しておきながら、そこにいる老人やスタッフ、地域住民等と交流を図り、民意を吸い取る努力は皆無だったとのこと。

このことは、今の自民党のベテラン議員とその取り巻きの実情を如実に表しているといえるのではないでしょうか。

つまり、彼らは民意をくみ取って、何とかそれを実現しようという政策能力は既に欠如してしまっているわけです。

かろうじて、自民党という組織を糧に、地元の自民党所属の市議会議員からそうしたイベントの情報をもらい、適当な挨拶だけしかできないのです。それで有権者は投票してくれると思っている。

有権者をバカにするにも程があるでしょう。

今回は妻の行動ですが、まともな議員の妻であれば、折角そういう福祉の場を訪問するのですから、介護サービスを受ける老人やスタッフに対して、熱心に耳を傾け、「主人にその声を伝えます。」などの努力があってしかるべきではないでしょうか。

はっきり言って、この奥さんの行動は、上っ面だけの挨拶で選挙で支持してもらおうという浅ましさが見て取れる残念な行動です。

もしかすると、老人ホームなどに入居している老人と交流しても、投票できないから得票につながらないし、時間の無駄と高をくくっていたのかもしれません。真意はわかりません。

しかし、そうした一つ一つの行動をまともな有権者は確実に見ていますし、目につくものです。そして、「介護サービスを受けるような老人は投票できないから、どうでもいいという扱いなのか」と有権者に受け取られても仕方ないでしょう。

その大物議員は、閣僚経験があり、派閥の首領クラスの有名な議員なので、読者のみなさんには見当がついた人もいるかもしれません。

親の代からの地盤が固く、今までは選挙活動をしなくても当選できたので、民意を吸い取る方法そのものがわからないのかもしれません。

この逆風の中で、初めてまともに選挙活動をしなければならず、やり方が解らないから、介護サービスの現場で、その話をしっかり聞こうという努力を政治家もできなければ、それを支える奥さんも秘書もできないのかもしれません。

ある意味可哀想なのかもしれませんが、いずれにしても、次の選挙では、こうした民意の吸い取ることができないような政治家、そういう努力を示さない政治家に対して、有権者が毅然とした態度で、『ノー』を突きつける必要があるでしょう。

これは自民党の議員に限った問題ではありません。

民主党だろうが、共産党だろうが、公明党だろうが、社民党だろうが、無所属だろうが、民意を吸収しようとせずに、「お願いします。お願いします。」という連呼選挙をやるような候補者は日本にとって百害あって一利ありません。

どこかの首都の知事が、選挙の結果について、「迷惑だ。ツケを払わされた。」と自身の政治姿勢や政策に対する問題点を振り返ろうとしない高慢な姿勢を世界中にさらしていましたが、こういう政治家が知事として、大きな影響力を持っていること自体、本当に日本の政治文化が低く、有権者の判断能力、レベルが低いということの表れと言っても過言ではないのでしょうか。

有権者は、こういう政治家の発言をもっとしっかり怒りを持って受け止めなければなりません。

民主主義の根本である民意の吸収ができず、地域住民が抱える問題を共有しようという姿勢がない政治家は政治家失格です。

さらに言えば、そういう政治家に投票し続ける有権者も、民主主義の担い手としては失格です。

そういう人間にいつまでも無駄金を給与や政策費を与えておけるほど今の日本に余裕はないでしょう。

一人一人の有権者がさらされている現実の危機に目を向けなければ、日本は本当に沈没し、日本の良い価値であった治安の良さなどは失われてしまうかもしれません。

有権者は、支持する政党も大事でしょうが、個々の候補者を見て、しっかりと民意に敏感な政治家かどうかを判断し、次の選挙で1票を投じる必要があると思います。

なお、その自民党の大物(?)議員の妻が挨拶した時、会場にはある種のしらけムードが漂っており、その妻も市議会議員が紹介した一部の参加者にのみにしか挨拶できない雰囲気だったという感想もあり、既存政治に対する怒りは、介護の現場や地域交流の場にも確実に広がっているのでしょう。

確かに、以下にあるようなニュースを聞けば、弱者を切り捨てようとする政府を支えるような派閥の領袖に良い顔を介護の現場にいる人々ができるはずないかもしれませんね。

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介護認定、軽度化の傾向=新基準導入で-厚労省
7月13日20時50分配信 時事通信

 厚生労働省は、4、5月に介護保険に基づく要介護認定の新規申請した約6万人のうち、自立に当たる「非該当」と判定された人の割合が前年同期(2.4%)に比べほぼ倍の5.0%となったことを13日、明らかにした。4月に導入した新基準の影響。同日開かれた要介護認定見直し検討会に提示した。

 調査は、1492の自治体を対象に実施。最も軽い「要支援1」は同4.0ポイント増の23.0%となるなど、軽度の人がより軽度に判定される傾向がうかがえた。

 厚労省はこうした軽度化に対する利用者の懸念に配慮し、これまでのサービス利用者が更新する場合、新基準の判定に不満があれば従来のサービスが受けられるとする「経過措置」を採用している。同省の調査によると、コンピューター1次判定を受けた更新申請者のうち、31.1%は前回の1次より軽く判定される一方、経過措置後の、2次判定での軽度化は4.3%にとどまった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090713-00000170-jij-pol

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07/13/2009

臓器移植法改正の報道に見るプロパガンダの恐ろしさ

臓器移植法改正について伝えるマスメディアは非常に正確性を欠いています。

NHKから民放まで、何かにそうやって報道するように指示をされているかのように一律にこの法案の説明をしていますが、以前紹介したように、「脳死は人の死」という定義が明確にされているわけでもなければ、定義規定があいまいで、今後に争いを残す非常にレベルの低い法案です。

再度、マスメディアのおかしな報道の部分に焦点を当てて紹介する。

現行法とA案の違いは以下に集約される。

現行法(一部省略)

第6条 医師は....ときは、この法律に基づき、移植術に使用されるための臓器を、死体(脳死した者の身体を含む。以下同じ。)から摘出することができる
 
  前項に規定する「脳死した者の身体」とは、その身体から移植術に使用されるための臓器が摘出されることとなる者であって脳幹を含む全脳の機能が不可逆的に停止するに至ったと判定されたものの身体をいう。

A案

第6条 (1項は、改正による変更なしのため省略)

前項に規定する「脳死した者の身体」とは、脳幹を含む全脳の機能が不可逆的に停止するに至ったと判定された者の身体をいう。

つまり、法律条文を見る限り、一般法の概念として、「脳死とは人の死」を意味するという定義規定を置いているわけではない。

臓器移植法改正の中で、上記のような良くわからない定義が置かれているにすぎない。

解釈の仕方によっては、「死体」と「脳死した者の身体」を区別しているわけだから、脳死は人の死という位置づけが明確に示されたというマスメディアの説明には首をかしげたくなる。

むしろ、マスメディアが、しきりに、法律で、「脳死は人の死」と定義することになると言っているのはプロパガンダ以外の何物でもないと言っても過言ではないかもしれない。

おそらく、多くの人は、この法案が成立すれば、刑法上の人の死も脳死になると考え、「脳死状態の人に危害を加えても、死体損壊が成立するにすぎず、殺人罪が成立しないのではないか」とか、「脳死状態の人を介護するのは、死体損壊か」なんていう疑問を持ったりするかもしれない。

しかし、改正されているのは、臓器移植法にすぎず、刑法上の「人の終期」の概念に直接影響を与えるものではない。

また、間接的な影響を受けるにしても、先述のように、従来同様改正案は、「脳死体」という表現は使っておらず、あくまで、「脳死した者の身体」という表現を維持しており、脳死=人の死というのが明確化されているとはいえないだろう。

A案での改正があっても、刑法上は、人の死の判断は三徴候説(自発呼吸の停止、脈の停止、瞳孔反射機能等の停止から心臓死を人の死、終期であるとする考え)が実務上の通説であることに変わりはないと思われる(刑法上、脳死説を主張している人は、この法案により、刑法上も脳死を人の終期と考えることになるという学者はいるだろうが)。

なぜならば、価値判断として、脳死状態の人に危害を加えて、心臓死状態に陥れておきながら、殺人罪が適用できないという事態は、具体的妥当性を欠くのではないかと思うからである。

つまり、脳死状態に至ったとして、人としての刑法上保護する価値が失われたとまでいえるのかという疑問が払拭できないということである。また、そうした議論が十分に国民レベルでもなされているとは言い難い。

脳死説の学者は、脳死状態に至れば、脳細胞が破壊され二度と回復しないことを人の死期の論拠として挙げる。

しかし、脳のメカニズムが100%明らかになっているわけではないのであり、かつ、現に、脳死判定を受け臓器移植直前で脳死判定の取消しに至り、普通の生活ができる状態にまで回復した例がアメリカではあることからすれば、依然、刑法上は三徴候説が妥当であろう。

なお、刑法学者の方が三徴候説(心臓死説)の立場から今回の改正法案について考察したブログとして、中山研一元京大教授のブログが参考になる。

また、私と似たような観点から、マスメディアが報じるA案の解釈に疑問を呈している人気ブログとして、企業法務戦士の雑感という方の「臓器移植法『A案』解釈の不思議」という記事もわかりやすい。

この問題は、安易にマスメディアが作る議論のレールに乗っかると、結構問題の本質を見落としてしまう良い例なのかもしれない。

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都議会選の結果にみる危惧(民主党はうかれずに気を引き締めろ)

東京都都議選の結果が既に明らかになった。

今回の結果について、多くのメディアは民主党の勝利とみているようだが、私は、民主党にとっても厳しい民意が示されていることを民主党自身が読み取らないと、次の選挙では衆議院の過半数を獲得できず、衆議院と参議院で与野党が対立し、政治家混迷化するとみている。

こういうことを言うと、民主党支持者からは、「地滑り的大勝利じゃないか。どこが厳しい民意だ?」と反論されるかもしれない。

しかし、各選挙区で当選者と落選者を見れば、必ずしも民主党に対して十分な評価を都民がしたとは言い難いということが見えてくる。

まず、大田区。民主党の新人2人がトップ当選するも、現職は2人とも落選が確定的となっている。大田区は定員8名であり、他の当確者はいずれも現職である。そう考えると、大田区の有権者は、民主党の現職の職務に対する評価は低く、民主党の新人に投票することで、若返りに期待したのではないだろうか。

現職が評価されないというのは、今までの民主党議員の実績に有権者が不満がある(少なくとも満足していない)ということを示しているのであり、東京都の民主党議連は今回の結果に浮かれている場合ではない。

次に、品川区。品川区は民主党議員が2名とも当選確実となっているが、やはり現職に対し、新人が倍の得票率を得ている。税理士という経歴があるにしても新人がこれだけ票を伸ばしているというのはやはり現職ではなく新鮮な新人に期待しているということであり、現職に対する評価がいまいちであることを真摯に受け止める必要があろう。

そして、目黒区。ここでは、創価学会がバックの宗教政党である公明党に新人が敗れている。民主党の現職がトップ当選しており、この余剰得票数を新人が得ていれば、二議席確保できたはずである。また、負けた相手が宗教団体の組織票しか持たない公明党である。選挙戦略が不十分だったのかもしれない。

現状の自民・公明政権に対する不満を考えれば、もう少し投票数が上がり、民主党への票があってもおかしくないはずだろう。そうした票の掘り起こしができなかったことをもっと真摯に受け止めて反省し、衆議院議員選挙に向け気を引き締めなければ、衆議院を野党が過半数を取れず、自民も2/3を失い政治が混沌とし、国民にとって最悪の事態に至るのではないだろうか。

また、今回の選挙で特に気になったのは、公明党の23人全員が当選してしまったことである。いかに組織票があるとはいえ、23人も特定の宗教団体の思想実現のために組織された政党から議員が生まれてしまっていることに危機感を感じる。

この原因はひとえに投票率の低さである。

メディアや民主党は投票率が50%を超えたというだけで喜んでいるが、結果的には、都民の半分の民意しか反映されていない。

さらに、127人の議員定数のうち、フランス政府からカルト指定を受けている宗教団体の政党から候補者23人全員が先進国の首都の議会選挙で当選しているというのは異常だし恐ろしい。

私の知る限り、宗教政党がここまで躍進しているのは民主主義が根付いている先進諸国では日本ぐらいではないだろうか。

これは、東京都民にとって非常にマイナスだと思う。

メディアは自民対民主党という構図の中で、こうした本質的問題を十分に取り上げないが、宗教団体の政党である公明党が自民党と肩を並べる勢力になっているという危惧をもっと持たなければならないだろう。

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喜びかみしめ「自民にノー」=当確次々、「都政を超えた期待」-民主・都議選
7月13日1時12分配信 時事通信

 開票の結果、都議会第1党の座を自民党から奪った民主党。東京都千代田区の党本部で記者会見に臨んだ岡田克也幹事長は「自民党に対し、都民がノーを突き付けた結果。われわれを勇気付けるものだ」と喜びをかみしめるように話した。

 開票結果が続々と判明する中、国会議事堂に近い党本部には党関係者や多くの報道陣が詰め掛け、熱気に包まれた。5階の記者会見場には、党東京都総支部連合広報委員長の蓮舫参院議員らが集結し、候補者の「当選確実」がニュースで伝えられるたび、会見場の壁の候補者名にピンク色の花を次々に張り付けていった。「やった」「すごい」。苦戦が予想されていた選挙区でも「当確」が出ると、満面の笑みをこぼし、幹部らが次々と固く握手を交わした。

 都連会長の菅直人党代表代行は、勝因について、石原都政のおごりへの反発に加え、「民主党は鳩山由紀夫代表の下でまとまった。都政を超えた民主党への期待があったのでは」と分析。麻生太郎首相に対し「国民に対する義務だ」と改めて早期の衆院解散を求めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090713-00000011-jij-pol

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07/12/2009

東京都議会選挙の開票開始

午後20時をもって、東京都都議会選挙の投票所が閉鎖されました。

東京都都議会選挙がこれほどまでに注目されたのはかつてあったかと思うとあまり記憶にはありません。

選挙が近くなると、通勤の駅などで普段は見かけない人が一生懸命聞いていない通勤客に訴えている姿は東京のあらゆるところで見かけるくらいの注目しかいつもはないのですが、今回は多くの都民だけでなく全国の有権者がいつもとは違う関心をもって都議選の行方を見ているでしょう。

このブログでも政治関連の話題を扱うことがあってか、都議選中は様々なコメントが寄せられました。しかし、選挙中であるため、都議会選挙として、直接特定の候補者や政党を応援または批判する書き込みについては、公職選挙法142条1項4号との関係で、承認しない方針としてきました。

そのため、読者の方においては、自分のコメントが反映されない方もいらしたと思いますが、御理解のほどよろしくお願いします。なお、それとは別に誹謗中傷や公序に反する書き込みは常に承認しない方針です。

投票所が閉鎖されたので、これでオープンに選挙の話題を論じることができます。

今回の都議選ですが、期日前投票の投票率が1.8倍(読売新聞調べ)、そして、午後18時現在の投票率が約5%前回よりも高い(読売新聞調べ)ということなので、やはり注目の高さはある程度あったのではないでしょうか。

ただ、最終的に50%をぎりぎり上回るという状況のようなので、約半分の民意しか現れていないというのは残念なことです。無理なのかもしれませんが70%近くの投票率がやはり、理想です。70%などに至らない原因は明らかで、選挙権があるという価値について、国民一人一人の認識が低いのでしょう。

先進国に行けばいくほど、投票権があることが当たり前となってしまい、投票率が下がる傾向があるのも事実です。

前回ブログ記事でも触れましたが、今後、外国人への地方参政権付与という問題が議論されるようですから、この問題も含め、投票権が付与されるという価値がどれだけ重要なものなのかを教育を通じて考える場を設けたりする等、日本人が民主主義の本質的価値の重要性を考える機会が増えなければ、いかに政権交代などが叫ばれ、行われたとしても、本当の意味での成熟した政治の実現は不可能だと思います。

さて、都議選の行方ですが、事前の報道を見る限りは、民主党が優勢ということです。

しかし、私も昔、世論調査に関わったことがありますが、なかなかずさんなもので、世論調査の出口調査も調査員が広くサンプリングするために、新聞社から指示された年齢層や性別などを見た眼で(独断と偏見で)判別して行うものです。

また、回答してくれる人もある程度協力的な人、すなわち、自分の投票行動を教えても良いと思っている選挙に熱心な人が多いわけです。

そして、出口調査以外の世論調査においては、サンプリングした人が必ずしも同じ投票行動をとるとは限りません。選挙にいかない場合も多くかなりの不確定要素があるわけです。

今回事前に民主優位という報道が、有権者にどれだけの影響を与えたか、たとえば、優位ならわざわざ投票に行かなくてもよいなどの消極的効果を与えたか、逆にみんな民主党なら私も民主党に入れておこうという勝ち馬に乗るという効果を与えたか、この辺は予測が難しいです。

ただ、投票率の動きを見る限りは、後者の効果が出ているような気もします。

私の予測でも、民主党が第1党で過半数を取れるのではないかと思っていますが、これにより、麻生おろしが実現することはないと思っています。

というのも、麻生首相は、イギリスのブラウン首相の動きを念頭にしている感じがします。

ブラウン首相も、つい1か月前に、労働党が統一地方選および欧州議会選で惨敗したのですが、内閣改造を行い、党内のブラウンおろしをけん制して、首相の座に居座り続けています。

ブラウン首相は、キャラクターがない、リーダーシップがないともっぱら首相個人の能力の欠如を理由に批判する声が上がっていますが、内閣改造をてこにして、労働党内の批判勢力を抑えようとしましたが、入閣要請に対して拒否を受けるなど難航し、現在でもブラウンおろしは下火ではありますが着々と不満が鬱積している状況です。

麻生首相も都議選前に、東国原知事などの話題性をもって、内閣改造をしようとしましたが、結局断念に追い込まれました。つまり、党内けん制として失敗したわけです。

こう考えると、都議選で自民・公明が負ければ、麻生おろしになりそうという考えは確かに説得力があります。

しかし、イギリス労働党の政治状況は、日本の自民党の政治状況とは異なります。イギリスの場合は、有力な対抗勢力として、ミリバンド外相などがポスト・ブラウンとしています。

また、有権者は、与党の腐敗に飽き飽きしつつも、ブラウンがダメで、労働党にはまだ政権を続けてほしいという声も強くあります。

他方、日本の場合は、自民党にポスト・麻生がいません。また、有権者も、「今の自民党はもうダメ」という意識が強いと思います。

したがって、イギリスのような、首相おろしをしている余力が今の自民党にはないと考えるのが妥当なような気がしています。

もしかすると、都議選の結果に関わらず、9月の任期満了まで麻生内閣が続くかもしれません。

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07/10/2009

保守のジャーナリストにも受けが悪い東国原知事への出馬要請

「今日の出来事」というNNN系列の番組をやっていたころは、淡々とニュースを読むキャスターとして、比較的好印象を持っていた櫻井よしこ氏。

現在は保守派の主張を全面に出して、主義主張を語っており、基本的に中道的視点(具体的にはトニー・ブレア的中道左派政策)を大事にする私は必ずしも最近の櫻井よしこ氏の主張には賛同しないが、今回の産経新聞に寄せられた記事には、村山談話云々という保守的主張が混同している部分を除いて、全面的に賛同する。

記事は以下の通り。

 日本人の動向の平均値を示すのが静岡県だといわれる。たとえば、企業は新商品の売り出しに先立って、しばしば静岡県で試してみる。そこで当たれば全国で当たるというのだ。

 その意味で静岡県知事選挙には大きな意味がある。民主党が支援した川勝平太氏が当選し、もう一方の民主党候補者の票を加えれば同党の得票は約106万。自民党に35万の差、まさに自民大敗である。

 麻生太郎首相のほおはそぎ落とされたように窪(くぼ)み、疲労感がにじむ。イタリアサミットに旅立っても、随行記者団との懇談はない。衆議院解散の道を封じられ、懇談をしてもメディアから批判を受けるばかりだと考え、首相自ら懇談時間を設けないと決めたそうだ。

 一方、古賀誠選挙対策委員長は東国原英夫宮崎県知事に出馬を要請、知事は“総裁候補”として自分を担ぐこと、全国知事会の地方分権などに関する決定を一言一句、受け入れることを出馬条件とした。

 両氏の接触はその後も続いており、詳細は不明だ。しかし、麻生自民党の一連の動きは、同党が過去の失敗から学ばないどころか、自縄自縛のさらなる罠(わな)に落ち込んでいることを示す。

 東国原氏に限らず、自民党議員であれば、総裁候補への道は開かれている。自民党内で20名の議員の推薦を集めればよいだけだ。だが、と私は思う。高い支持があるからといって、東国原氏の出馬を再三再四「お願いする」自民党は一体どうなっているのかと。

 タレント時代、東国原氏が16歳の少女への淫行(いんこう)で事情聴取を受けたのは周知のことだ。氏は、少女が「18歳未満だとは知らなかった」と弁明する一方で、芸能活動の自粛に追い込まれた。

 その後再起し、政治家となった氏を宮崎県の有権者は熱狂的に支持した。それはそれで結構なことだ。けれど、総裁候補とすることを条件として、国政に出るという氏を、自民党がなんとか折り合いをつけて受け入れようとする節操のない姿勢には違和感を抱かざるを得ない。

 東国原氏の望みがかなって、自民党総裁となり、さらに日本の首相となりサミットなどで国際社会にデビューしたとする。諸国のメディアは各首脳の人物紹介で、少女淫行の一件に触れるだろう。国内ならまだしも、日本国の首相に関してこの種のことを国際社会で書かれたくないと思うのは、私ひとりだろうか。東国原氏には、そんな事態を避ける形で活躍を続けてほしいと私は願うものだ。

 かつて自民党は、日本社会党の村山富市氏を抱き込んで、政権を奪還した。だが、日本は村山談話という大きな傷を負った。自民党の負の質的転換はあのときから顕著になったのではないか。

 その後、自自公、自公と連立を重ねて今日に至る自民党は、政権与党の場にありながら、自民党本来の価値観の実現を進め得ていない。自民党政治の大目的は、価値観や政策の実現から、単なる政権維持に矮小(わいしょう)化したと言われても弁明できないだろう。

 村山氏の抱き込みから、自民党の価値観の揺らぎが顕著になり、いま、東国原氏への立候補要請で、政治的理念や外交政策より、あるいはもっと大事な崩壊が始まろうとしているのではないか。長期的視点も価値観も信念もない場当たり策で、自民党の土台が崩れていくのだ。

 再度強調したいのは、東国原氏が自ら国政に打って出ることも、党総裁を目指すことも、ご本人の自由だ。そのことと、自民党側が票の上積みをもくろんで平身低頭、氏に出馬要請をすることは別のことだ。いま自民党がすべきことは、きちんと闘うことであり、人気者の票のおすそ分けに縋(すが)ることではないはずだ。

 静岡の事例や各種世論調査の結果から、次の選挙での自民党の敗北は避け難いと思われる。であれば、自民党はいま、いかにきちんと敗北するかを考えなければならない。いったん、野に下ると仮定しても、次の次の選挙で必ず立ち直るようなきちんとした闘いを展開せよということだ。筋の通った議論をせよということである。

 たとえば自民党は安全保障政策をどのように改善したいと考えているのか。周知のように、中国の軍事費は過去20年間で19倍という尋常ならざる増加を見せている。中国は、ハワイを基点として太平洋を二分し、米国が東太平洋を、中国が西太平洋を支配する太平洋分割統治案に言及済みだ。米国の中国問題の専門家は、早ければ2010年代半ばにも、米海軍が西太平洋にアクセスしにくくなる可能性について語っている。そのときの日本の安全をどのように担保するのか。

 こうした点について、自民党は自らの戦略を明らかにし、同時に民主党にも問わねばならない。

 中国だけではない。21世紀に入ってから、ロシア、韓国、そしてオーストラリアでさえ、国防費を急増させている。こうしたなか、日本一国、防衛費を一律に減らし続け、集団的自衛権も行使しないままでいくのか。こうした点について自民党の政策を明らかにし、民主党にも問うのである。

 岡田克也幹事長は予算のムダを削る際の具体例として「防衛費と私学助成」を挙げた。それで果たして日本の防衛は大丈夫なのか。前原誠司氏は、普天間飛行場の移転問題は白紙に戻すべきと語っている。普天間返還は日本から米国に要請したにもかかわらず、13年がすぎてもいまだに実現していない。このうえ白紙に戻して、日米の信頼関係が保てるのか。

 一方、鳩山由紀夫代表は、地方参政権を定住外国人に与えるべきだとの立場だが、「一歩進めて、定住外国人に国政参政権を与えることも真剣に考えてもよい」と、自身のウェブサイトに記している。

 これで民主党はどんな国家を作るのか、それは自民党の描く国家像とどう違うのか。こうした議論を通してこそ、自民党の存在意義が明らかになる。こんな究極の場での弥縫(びほう)策は有害無益である。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090709/stt0907090306000-n1.htm

自民党寄りの価値観を持つ保守派のジャーナリストでさえ、今の迷走ぶりには違和感を持っているということだろう。

もっとも、小泉郵政選挙で自民党に投票した無党派層も、同じように淫行歴のある人間を日本の国政を担う人間にはしたくないと思っているのがまともな人の反応で、その点においては櫻井氏の批判に同調する人も多いのではないだろうか。

小泉時代は色々な能力のある人間を民間から引き抜いてくるなどまだマシなサプライズが多かったが、今の古賀氏を長とする自民党の選挙対策チームは民意がどう反応するかつかみ切れずに、話題性だけで出馬要請をして、場当たり的な対応しかできていないように思う。

派閥の領袖クラスの政治家も民意の想定が苦手で、相当レベルが下がっているということなのかもしれない。

ところで、櫻井氏の記事にあった定住外国人の参政権について一言触れておく。

定住外国人の地方自治に関わる参政権付与については、あくまで憲法は禁止しておらず、許容しているに過ぎないという理解が判例である。つまり、憲法上は、外国人には参政権は保障されていないが、地方自治に関する参政権については、住民自治という観点から立法行為により付与したとしても憲法違反にはならないということである。

ただ、誤解がないように言うと、上記のことは、憲法上、地方自治に関する参政権が外国人に保障されているということではない。あくまで、国民の信託を受けた立法者によりその是非が判断されるべきというのが最高裁の姿勢である。

したがって、この問題は非常に大きな影響を及ぼす問題なので、仮に民主党が次の衆議院選挙から4年の間に成立させたい法案だと考えているのであれば、しっかりと逃げずに選挙の争点とすべきだろう。

私個人の見解としては、立法として地方参政権を付与するほどに国民の議論が熟していない現状で、選挙で十分に争点化されずに立法化することには反対である。

住民自治に対する先進諸外国の例を参考にして、選挙権まで付与すべきなのか否か、国民レベルでの十分な議論なくして、性急に決まるのは百害あって一利ないだろう。

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なお、最近、特定の団体、政党に対する根拠を示さない誹謗中傷に該当しうるコメント、および、文章が稚拙で当ブログにおける掲載には不適切なコメントが2件ありました。

折角書いていただいたのですが、ブログ管理者として、当ブログの秩序維持の観点から、それらのコメントについては承認しないという判断をしました。御理解のほどよろしくお願いします。

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07/07/2009

モニターに初参加!?

最近忙しいので、軽いネタです(随時、最高裁裁判官の評価をアップしていければと思うのですが、忙しくてなかなか進みません)。

「ウー(?)、ダノン(Danone)」というCMとヨーグルトでおなじみのダノン社から新発売される『DANONE BODY-ism Calcium Works』という飲み物のモニターに参加したので、今日はその感想を紹介する。

商品はこんな感じで、スポーツ飲料のようにも見える。

Danon01

毎日新聞6月12日付朝刊によれば、女性の99%がカルシウム不足という数字が出ているので、興味のある人は多いかもしれない。

Danon02

Danon03

肝心の味だが、カロリーゼロということもあり、甘さが一切ない。レモンの風味があるものの、清涼飲料のようなレモンの甘味とは異なる。

したがって、甘党の人があえて好んで飲むというものではないかもしれない。

一言で例えるなら、「甘さのないレモン水」といった感じで、健康のために(カルシウム不足を補うために)飲むというのであれば飲めないことはないと思う。

正直なところ、一般受けする飲料水を目指すのであれば、もう少し甘さを出さないと難しいかもしれない。

カロリーゼロという響きも、飲料水としての「おいしさ」があって初めてカロリーゼロが生きるので、もう少し改良した方がヒット商品になるのではないだろうかと私は思う。

ただ、ダノンのこうしたモニターブロガーを募集してPRをしようというのはなかなか面白い試みだと思う。

ところで、冒頭にも書いたダノン社のCMの言葉であるが、「うー、ダノン」なのか、「うーん、ダノン」なのか、はたまた、「ノンダノン(飲んだとかけているという説)」なのかというのが我が家で話題になったことがある。

おそらく、一番最初の言葉だと思うのだが、人によっては、最後のように「ノンダノン(飲んだとかけている)」という空耳が聞こえるというのは面白い。

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07/05/2009

Charlie Bit me(チャーリーが指を噛んだ)の再生回数は1億回突破!

Youtubeでの再生回数が7000万回に達する勢い(最初に動画を投稿した非公式チャンネルの動画のみを計算)のスーザン・ボイル(Susan Boyle)さんのことは多くの人が知っているだろう。

しかし、ボイルさんはあくまでテレビに出演したことがきっかけで有名になったのも事実である。テレビ出演がなければ、Youtube上でのフィーバーもなかったわけである。そして、Youtubeがきっかけとなり世界中のメディアが押し掛けたことによりさらに再生回数が跳ね上がったのも事実である。

では、Youtubeだけでこれだけの再生回数を伸ばすことは可能なのだろうか。このような疑問を考えたとき、私はふとある動画の存在を思い出した。

それが、今年の3月3日付けの記事で紹介した、「チャーリーが指を噛んだ!(Charlie bit my finger)」という動画である。

なんと、再生回数が、今年の6月7日頃に1億回を超えたのである。およそ、掲載されてから2年かかっているのでが、1億回も再生されるというのは本当に凄い。

初めてこの動画を見た時、ほのぼのとした気持ちになり、私は家族と何度も再生して楽しんだことを思い出す。チャーリー君とハリー君の成長が気になってしまうのは私だけであろうか。

彼らは地元のテレビ局などに取り上げられたが世界中のメディアからの注目をボイルさんのように浴びたわけではない。したがって、Youtubeの力(インターネット・パワー)が作り出したという意味での本当の人気者かもしれない。

再生1億回を記念して、記念動画をアップしているので、それも紹介する。

3月3日付の記事でも書いたが、現在は、ジャスパー君が生まれ、3人兄弟になったらしい。ジャスパー君を囲んで、遊んでいる姿はなんともほのぼのとする。

Youtube上では、このような子供たちの映像や面白動画を掲載している人も多く、つい時間を忘れて見過ぎてしまい、自己嫌悪に陥る人も多いのではないだろうか。

ハリー君、チャーリー君、ジャスパー君の人気を見ていると、インターネットが確実にテレビメディアを超える存在になってきていることを実感する。

この兄弟の両親もノリの良い人らしく、再生回数1億回を記念して、記念Tシャツを作ったらしい。

http://www.zazzle.com/i_bite_charlie_bit_me_tshirt-235172628575053261

なんとも、ニヤリとしたチャーリー君の笑顔と囚人服のようなパジャマと柵のバランスが良い。

私の知る限り、この動画が日本のテレビ番組で紹介されたという情報は得ていないので、ぜひ海外の面白い動画を先取りした優越感に浸りながら、ほのぼのとした時間を過ごしてみてはいかがだろうか。

ところで、もうこの動画の存在をインターネットを通じて知っている人も多いだろう。しかし、この兄弟(?)が「よく聞かれる質問」に答えてくれているのは御存じだろうか。

日本語に以下翻訳した情報を掲載しておく。

Q1. 三兄弟は何歳ですか?

A. ハリー君は2003年12月、チャーリー君は2006年3月、ジャスパー君は2008年6月に生まれました。

Q2. 「チャーリーが指をかんだ。事故?(Charlie bit my finger―The Accident)」という動画で、二人が食べているのは何?

A. 小さいビスケット菓子、梨、イチゴです。

Q3. 「チャーリーが指を噛んだ(Charlie bit my finger ― Again!)」は、Youtube上で一番多く視聴された動画ですか?

A. いいえ。もっと多く視聴されている動画がたくさんあります。

Q.4 視聴者はどこの国から訪問していますか?

A. 上の動画にある図を参照してください。

Q5. なぜこの動画が人気を集めるのでしょうか?

A. 残されたコメントやインタビューなどで沢山の方からその理由をお聞きしますが、本当に様々理由です。私は、世界中の社会の垣根を越えるアピールができる動画だから、人気なのだと思います。

Q6. なぜ動画をYoutubeに載せたのですか?

A. 当初はコロラド州に住むハリー君とチャーリー君の祖父に見せるために動画をアップしました。その後、コロラド州とカリフォルニア州に住む友達や同僚と動画を共有したのが始まりです。

Q7. この動画は意図的に作ったものですか?

A. 陰謀論者に対してどれだけ説明を尽くしても、私はこの動画が完全に自然な状態で撮影されたという事実を説得できないと思っています。しかし、現在、この動画の前篇に当たるビデオを編集しているので、それを見れば、「意図的に作成されたのか?」という質問がなくなるのではなイかと思っています。(ただ、残念ながら、十分な編集技術がないので、完成していません。)

Q8. この動画がこれだけヒットして、有名になると思っていましたか?

A. 家族の中で有名になったと感じている者はいません。有難いことに、街を歩いていても誰も気が付きませんし、気がつくことを期待しているということもありません。

Q9. 世界中のこれだけの人に子供たちが視聴されたことについてどう思いますか?

A. 再生数などの統計上の数字では、実感があまりわかないのですが、世界中の人から、どれだけこの動画が気に入ったとか、いかに好感を持ったかという温かい数百通の手紙やメールをいただくと、多くの人に視聴されたということを実感します。そうした温かいコメントが、一部人がウェブサイトやYoutubeに寄せる失礼なコメントや誹謗中傷を消去する作業に時間と手間がとられても、その価値はあると思わせてくれます。

Q10. フィードバックやコメントについて

A. Youtubeは質問を受け付けたり、回答するのにあまり適していないので、興味がある方は、以下のフェイスブックやブログを訪問してみてください。他にも多くの情報を公開しています。

フェイスブック:http://www.facebook.com/people/Harry-Charlie/1076288358

ブログ: http://harryandcharlie.blogspot.com/

Q11.最後に

A. 視聴してくださったり、返信のビデオ投稿やコメント、手紙を送ってくださり、有難うございました。ハリー、チャーリー、ジャスパー、父、母より。

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07/04/2009

腹話術師のギャレス・オリバー(Gareth Oliver)氏について

スーザン・ボイルさんをはじめ多くの無名の人がイギリスや世界中に有名にしたイギリス、ITVの人気番組、「Britain's Got Talent」の準決勝で、腹話術師がいたのを覚えているだろうか。

私はその準決勝二日目のパフォーマーの中で、彼のパフォーマンスが一番面白いという評価をしたのだが、彼がどういう人物なのか、この番組に出演して以降どういう影響があったのかを今回調べてみたので、紹介しよう。

まず、予選では、腹話術人形を使わず、日本でいういっこく堂さんがやる声が遅れて聞こえるパフォーマンスをして、審査委員3人から合格の判定をもらったようである。

カンフー映画で出てくる場面を面白おかしく演じており、観客を楽しませている。

ギャレス・オリバー(Gareth Oliver)氏は、イギリスのプロダクション、E3グループに所属しているようで、過去にいくつかのテレビ出演をしているらしい。

結婚式やパーティーなど私的なものでこうした腹話術のパフォーマンスをしているようで、この会社のホームページでは、予約もできる。

この会社によれば、決勝には審査員判定で一歩及ばず進めなかったものの、準決勝が放送されて以降、ウェブサイトのアクセス数が急上昇したようで、パフォーマンスの予約の問い合わせ数も今までで最大とのこと。

イギリスのメディアによれば、最近は小児ガンと闘病している子供たちがロンドン動物園に特別招待された時にも、他のオーディション番組出演者と共に、子供たちを楽しませたらしい。とりわけ幼い子供にとって、腹話術は楽しかったのではないだろうか。

海外では日本以上に企業や有名人が闘病生活をしている子供たちへの特別招待という慈善活動をすることが多く、その一例であろう。

別の記事によれば、夏には、イギリスのスケグネス地方で、この番組の優勝者であるダイバシティーや他の準決勝、決勝進出者と共に、イベントをすることが決まっているらしい。

決勝に進出できなかったが、無名のパフォーマーが「Britain's Got Talent」という番組で、人気を得たのは間違いないようである。

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07/03/2009

ブログの難しさ(名誉毀損と表現の自由)

突然ですが、今日はブログについて私が感じることをダラダラと書いてみます。

ブログって思っていた以上に、厄介なものというのが最近の感想です。

私は2008年8月30日にブログをヤフーブログで初めてブログを始めました。あと2か月で1年経つわけですが、良く続けてきたものだなと自分でも思います。

好きなことを好きなように書いているのですが、なかなか思っていた以上に労力、体力が必要だなと改めて思います。

とりわけ、このブログの趣旨でもある多角的な視点の提供というのは非常に難しいですし、気を抜くと思ってもいない記事になってしまい自分の意図がなかなか通じないこともあります。

また、記事で間違いがあったり、誤解を招く点があれば、これは人間ですから仕方ないですし、訂正や補足をすれば良い話です。しかし、一番難しいのは、法律違反を指摘されない文書を書くことです。

名誉毀損は意外に簡単にやってしまいがちです。

特に評論ブログになれば、法人Aの活動の批判をしようとして、色々な事実を書いているうちに、自然と「事実の摘示」をして、その法人の社会的名誉を低下させる行為に当たることはよくあります。

このときに重要なのが、公共の利害、公益目的、真実性および真実と信じるに足る相当の証拠の存在なのですが、ここまで気を使って書いていると、非常に労力を消費します。

なかなかブログで情報を発信するのも簡単なことではないですね。

以前はブログのコメントは誰でも書けるようにしていたのですが、去年の12月辺りからは承認制にしました。

これは、訪問者が増えれば、不適切な書き込みや宣伝、スパムも増えてくるためです。また、ブログはある種マイコートという性格があるので、主体的な秩序維持が重要と判断したためです。

ブログをしていると、急にたくさんの記事を書きたくなったり、突然、書きたいニュースはあるけど、面倒になったりします。緩やかな波線のようにその繰り返しになります。これもなかなか厄介で、不思議な感覚です。色々なことを思いついて、やってしまうのですが、やり始めてからその計画の膨大さに気が付き、放り出したくなるわけです。

ブログを始めたことから、他人のブログも見るようになりました。

興味深いのは、紛争の解決や守秘義務を専門とする法曹関係者の中には、守秘義務違反でブログで失敗したり、中傷合戦と思わしき状態に発展したりしている方、なかには何にも非が無いのにブログで脅迫行為受けた方もおり、それをリアルタイムで確認できたことです。

ブログは着実にコミュニケーション手段となっていると同時に、守秘義務との関係の難しさも痛感しました。

ついつい過去の仕事の内容などを書いてしまい、守秘義務違反が問われるという事件も最近増えています。ですから私はニュースや時事の批評をしたり、海外のエンターテイメントの紹介などをメインの内容として、自ら直接体験した事実や公に情報が出ていない個人の話については、自分のこと以外は基本的に書かないようにしています。

例えば、「○○議員が~という発言をして、国民を馬鹿にしていた。」とか、「△△省の役人●●が天下りしているらしい」とか、「法人Aは、犯罪行為をしている」とかいう話です。

噂の域がでない事実を書いてしまうと、仮に私が名誉毀損で問われた場合に、①公共の利害にかかわる事実か、②専ら公益目的か、③真実性の立証および信じることにつき相当理由の存在について立証が要求され、面倒に巻き込まれるためです。

もっとも、私のブログがやっているような評論についても、やはり無制約ではないわけでありません。

判例(最判平成16年7月15日)は、意見ないし評論については、その内容の正当性や合理性を特に問うことなく、人身攻撃に及ぶ意見ないし評論としての域を出たものでない限り、名誉毀損の不法行為は成立ないとしています。

したがって、①評論の前提たる事実が、公益に関わる事実か、②もっぱら公益を図ることにあるか、③前提としている事実が重要な部分について真実であるという証明が可能か、④人身攻撃に及ぶなど評論の域を超えていないかどうかなどを考えながら、記事を書かなければなりません。

これは単に自分が法律違反に問われないためにというよりは、このブログで、いつもコンプライアンスの指摘をしていますから、自らが法令遵守を軽々しく侵害する行為をすることはできないという自覚があるためです。

そういう意味では、憲法21条の表現の自由とその限界を肌で感じることが多いということができるかもしれません。

とめどないことを書いていますが、とにかく、ブログって思っていた以上に厄介なものだというのが最近の感想です。

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07/02/2009

ドラゴンクエストⅨについて

今日も、最高裁判所の国民審査に関する情報を更新しました。近藤裁判官と那須裁判官の関与した判例と私見に基づく評価をアップしたので、来たる衆議院議員総選挙での投票行動の際に参考にしていただければと思います。

それでは今日の話題に。

最近政治、法律の話題が多いので、すこし軽チャー路線で。

何度も発売日が延期されていたようですが、ついに発売されるようですね。

なにかとお騒がせのSMAPが登場するCMが流れていますが、個人的には、ドラゴンクエストのCMは、以下のような海外で無名の俳優を使って、そのゲームの内容の実写化したようなミステリアスなCMが好きだったので、人気グループを使う商業戦略には、なんか妙に残念な気持ちになりました。

これら4つのCMはまさに映画化できるほど実写化として自然で、昔はこういうCMを見てしまい、ますますゲームを買いたくなったものです。

下の動画なんか、昔の映像ですが、日本人キャストで実写化したようなCMも作っていることもありました。

今まで、こうした話題は扱わなかったのですが、今回は懐かしさも相まって、このブログでは初めて、ゲームの話題を取り上げようと思います。

『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』についてです。

Youtube上で公開されている映像を見たのですが、ファミコンやスーパーファミコンでのみドラゴンクエストをやったことのある私にとっては、この画像があまりにアニメーションに近くなっていることに衝撃を受けました(CMのアニメーション部分と勘違いしているわけではありません・・・)。

私がドラクエをやったことがある時代は、主人公の姿も、はっきりと判別しないようなキャラクターでしたが、今では、主人公のキャラクターの姿も自分で好きなように構成できて、装備によりキャラクターの姿もかわるんですね。

また、戦闘画面で、敵のモンスターが様々な動きをして、攻撃してくるまでに進化しているようです。

ただ、レベルアップときの効果音や戦闘の際の音楽、テーマ曲が昔と同じだったのは懐かしく思い、なんだか嬉しい気持ちになったのが不思議です。

この動画を見て、ふと、思い出したのですが、発売元のエニックスは今やスクエア・エニックスになったんですよね。合併したのは知っていましたが、ふとエニックスとスクエアがドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーと競争し合いながら、ロール・プレイング・ゲームを作っていた時代を思い出すと、時代の流れは予想できないなと思いました。

よくゲームが発達すると、子供が友達とコミュニケーションを図る機会がなくなるという懸念が示されますが、今のゲームは通信機能が付いていて、独りでこもってゲームをするという感覚ではないようです。

少子化で市場が狭まっていますが、メーカーも色々考えて、子供だけでなく、成人も楽しめるような作りになっていて、もはやおもちゃとしてのゲーム機というよりは、一種のエンターテイメント産業としてのゲーム機に変質しているのかもしれません。

私はもちろん、DSもWiiも持っていませんが、ドラゴンクエストの映像を見ると、やってみたいなという気持ちは少なからず生じますね。

7月11日に発売されるようです。

ちなみに、私はドラゴンクエストシリーズは、ストーリーもなかなか興味深く作られていると思っており、評価しています。

たとえば、経験値を積みながらレベルを挙げてストーリーを進めるわけですが、単に魔王とかいう敵を倒すというのではなく、親子関係や友情関係をテーマにしたエピソードがちりばめられており、質が高い正統派のゲームだと思っています。

最近ハリウッドでは、映画化するネタがなくなり困っているという話を聞くので、ドラゴンボールが映画化されたのですから、ドラゴンクエストシリーズを映画化しても良いような気がしています。

ゲームで育った世代はもちろん、話もファンタジーや中世の要素があり、面白いですから、世界的ヒットになるのではないかと思っています。

そういう話はないのでしょうか?

私としては、ドラゴンクエストⅤとか、ドラゴンクエストⅥが映画化されるとストーリー的に面白いのではないかと思っています。ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)やナルニア国物語、ハリーポッターに匹敵するヒットになるのではないでしょうか。

少なくともバイオハザードとかよりはよっぽど上質な映画に仕上がる気がします。

最後にYoutube上で見つけた、ドラゴンクエストのテーマ曲の作曲家すぎやま・こういち氏とロンドン交響楽団の演奏映像をお楽しみください。

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07/01/2009

河上和雄弁護士のまともな一言

このブログを定期的に閲覧して下さる方々はすでにお気づきだろう。ブログのトップページを変更した。

日々更新する記事だけでなく、じっくり見ていただきたい情報もあるので、トップページと最新記事を分けた方が便宜的だと考えたためである。

とりわけ、最高裁判所の国民審査に関する情報(現在随時更新中)は、来る衆議院議員総選挙での投票行動の際に参考になればと思う。

さて、今日の本題に入ろう。

以前、「メディアに登場する弁護士の敗訴」という記事で、元東京地検特捜部長で、現在弁護士の河上和雄先生が素晴らしいと紹介したのだが、河上先生がまた素晴らしい功績(?)を残してくれた。

メディアが小泉劇場の際のポピュリズム、現在の衆愚政治の傾向に反省しないにもかかわらず、河上先生は、日本テレビ系の報道番組、「バンキシャ」で、テレビサイドの意向を無視し、生放送中で出演していた東国原宮崎県知事に対して、非常にまともな苦言を呈した。

その様子は、Youtubeや以下に掲載する記事などでも確認できるが、前者はいつ削除されるかわからないし、後者はやり取りの全てを記載しているわけではないので、そのやり取りを以下に再現してみる。

東国原(以下、「知事」):・・・中央集権という一律的な・画一的な制度を改革しないとこれはなかなか治らないんです。

福澤明氏(以下、「司会者」):河上さんは東国原さんの一連の動きどう思いますか?

河上和夫氏(以下、「河上氏」):そうですね。東国原さんにちょっとお聞きしたいのは、まあ、あなたが色々知事としておやりになったことはわかるんだけれども、要するに、あなたが知事になれた、または今度自民党から色々お誘いがあったってのは、結局あなたの結局あなたの人気ですよね。

まあ、国民的人気って言っても良いのかもしれないけど。まあ、それは、実は、マスコミ、テレビが作り上げたものだと思うんですね。

人気ってのは、非常にあやふやなものだってのは、あなた自身よくお解りになっていると思うんだけれども、要するに、土台が崩れてしまったらそれっきりなんですよ。

知事:(天を仰ぎながら小声で口を尖らせて)ほぉー

河上氏:ただ、こう見てましてね。あなたは少し人気の怖さってものをお考えになった方が良いんじゃないかと思うんですね。

知事:(首をかしげた後、指をカメラに指しながら、勢いよく)それは、人気ってのは世論の支持っていうのとイコールでおっしゃってるのですか。

河上氏:(途中知事の割り込んで、ペンで河上氏を指すようなしぐさをして発言しようとした知事の声にかき消されそうになりながら)いやいや。人気ってのはねテレビがはやし立てれば人気が出るんですよ。

知事:(河上氏の発言を遮って憮然とした表情で)そうですかね?テレビに出たって人気がでない人はいますよ。

河上氏:(途中、知事の「わからない!」という声で邪魔されながら、)いや、そうそうそう。テレビがあなたに背中を向けたら、途端にあなたの人気は落ちるわけですよ。

ですから、もっとしっかりした考え方で、例えばね、(知事の次の発言に遮られる)・・・

知事:(眉を一瞬ひそめ、語気を強めて)じゃあ、地方分権ってのはしっかりした考え方じゃないというんですか!

河上氏:(発言途中で遮られるのややめてほしいのか、手を前に出しながら)地方分権はしっかりしているかもしれないけど、地方分権だけで国政が済むわけでないでしょ。

知事:地方分権は大切な改革ですよ。

河上氏:いやいや、大切な1つかもしれないけど、ワン・オブ・ゼム(One of them)でしょ。

知事:一つじゃないですよ。最重要だと思ってますよ。

河上氏:(やさしく笑いながら)いやいや、それだけで国はやっていけないからね。国がやっていけるってのはそんなものじゃないんだから。

知事:そんなものってなんですか。他の政策は自民党さん、民主党さんそんなに変わらないじゃないですか。

河上氏:いやいや、あなたはそれを変えようとしているんだから。それならもっと変えようとしている方向を出さなきゃいかんでしょ。

知事:(河上氏の発言を遮るかのように)おかしいですよ!それは。

河上氏:(孫をあやすかのように)どうしておかしい?

知事:おかしいですよ。おかしいですよね。人気がどうのこうのとか。ポピュリズムとおっしゃってるのですか!

河上氏:(知事の発言にかぶせるかのように)あなたの意見に反対する人間をおかしいって言って切り捨てるのはおかしいんだよ。そりゃ。

知事:(顔をしかめながら)へぇー?そのしゃべり方もおかしいですよね。

河上氏:(呆れてしまい)ハハハ(とにこやかな笑いを見せる。)

司会者:(たまらず別のコメンテーターに)渡辺さんどう思いますか?

<別のコメンテーターが「知事、お久しぶりです」と発言>

知事:(怒りが収まらない様子で)ビックリしちゃいます。もう。

<番組の最後に司会者が東国原知事の残したコメントを紹介>

司会者:河上さんいかがでしたか?

河上氏:50歳というのは若いなぁと思って(東国原知事の)話を聞いていたけどね、まだ若いですよ。(司会者に向かって)あなたもまだ若いよ。ハハハ。

司会者:(笑いながら)いやいやいや。まだまだっていう意味合いもあんでしょうね。

<番組終了へ>

このやり取りを見れば、おそれらく、9割以上のまともな人は、河上先生の鋭い指摘に共感するのではないだろうか。まさに、「馬脚を現す」とはこのシーン東国原知事にあるような言葉である。

相手の言葉をしっかり聞いて受け止めようとせず、言葉先だけで反論しようとする知事の姿勢は、テレビに出るだけで国会での仕事をしていない既存の国会議員とまっとく同じである。

東国原知事ははっきりいって、議論すらできない人間である。河上先生の手厳しい意見を受けて、しっかり意見を聴いた上で反論するなり、努力が足りない面については素直に認め、今後しっかり示していくと回答すればいいのに、喧嘩を吹っ掛けるような姿勢で、終始子供じみた捨て台詞で応酬するしかないバカっぷりと言っても言い過ぎではないだろう。

反論や異なる意見に耳を傾け、充分な再反論と説得ができない人間は、政治家としての基本的資質を欠く。なぜならば、民主主義の正当性は反対意見(少数意見)を十分に聞き、徹底して議論し説得するところにあるのであって、その根本原理をわかっていない人間に政治家の素養はないためである。

私の言いたいことの全ては、河上和雄先生の「あなたの意見に反対する人間をおかしいって言って切り捨てるのはおかしいんだよ。」というまともな一言に集約されている。

中には、「河上先生、テレビ局の選挙を面白おかしくしたいという方針に反して、こんな率直な意見を述べて大丈夫?干されない?」と思った人もいるかもしれない。

しかし、私の記憶が正しければ、河上先生は日本テレビの顧問弁護士を務めていらっしゃるはずなので、立場上はっきりと自分の見解を言うことができ、番組製作者に気を使う心配はないので、そのような心配は不要だろう。

冷静かつ物静かな物腰で話す河上先生に対し、「しゃべり方がおかしい」と稚拙な批判を展開した総理大臣志望の東国原宮崎県知事。こういう人間が政治家として人気を集める日本の民度はまだまだ未熟である。

私が見る限り、知事が語気を荒げる必要があるような、特段失礼と感じる部分は、河上和雄先生の御指摘の中には無かった。

世間では、先日、私の記事で「本命総務大臣説」が流れていると紹介した情報に加え、「地方分権担当大臣説」がさらには報じられている。閣僚にして、シングルイシュー化したい、小泉流解散を真似たいという麻生総理の思惑かもしれない。

しかし、国政への考え方を示すことができず、鋭い指摘に怒りを見せるようでは、全くもって話にならない。こういう人間をもてはやすメディアのレベルも低ければ、国民の民度も低い。

今回の河上氏とのやり取りを見て、目が覚めた人も多いはずであろう(目が覚めないほど愚かではないと期待したいところであるが・・・)。

なお、それ以上に、私が気になったのが、ワタミ社長の渡邊美樹氏のコメントである。

河上和雄先生のコメントで険悪な雰囲気になったため、中和する意味を込めて、司会者が振ったと推察するが、そのコメントで、「知事が問題提起したことは高く評価したい」などと発言し、持ち上げていた。

にもかかわらず、知事の出演が終わった番組の最後では、「たぶん、チャンスだと思われたから出て来たんでしょうが、国政に関して言えばまだ準備不足でしょうね。地方分権は万能でもなんでもないですから。」との変節ぶりである。

こういう人に場当たり的なコメントしかできない人をゲストコメンテーターとして、視聴者を代表しているかのようなに扱うのはとても違和感を覚えてしまう。

どんなに議論によって雰囲気が悪くなろうと、それの是非を判断するのは視聴者であるし、そうした雰囲気を作り出す政治家の資質が問題なのであって、テレビ局もコメンテーターも薄っぺらいことをせずに、毅然とした姿勢を河上弁護士から学ぶべきと私は思う。

ちなみに、河上先生は、刑事法学の分野でも優れた業績も残しているし、いつもこういう姿勢でまともな発言を発信するので、私が尊敬する法曹の一人である。

こういう方がメディアの衆愚政治を助長する流れに一石を投じているのは非常に貴重なことだろう。

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河上弁護士が東国原知事を痛烈非難 「地方分権だけで国政やっていけない」

6291955分配信 J-CASTニュース

 日本テレビ系報道番組での東国原英夫宮崎県知事と元検察官の河上和雄弁護士の、白熱したやりとりがネットで話題になっている。河上弁護士は東国原知事の人気はTVで「作られた」もので、いつ下降するかわからないし、「地方分権を叫んでいるだけで国はやっていけない」などと痛烈に批判した。東国原知事は地方分権以外についても考えていると反論。さらに、河上弁護士の「しゃべり方がおかしい」と激怒、非常に険悪な空気になった。

■「マスコミ、特にテレビが作り上げたものだと思うんです」

 日本テレビ系報道番組「バンキシャ!」(2009628日放送)に東国原知事が出演した。国政進出を考えた理由を聞かれると、地方と都市部の格差を是正するには中央集権という画一的な制度を変える必要があるが、宮崎県知事という立場では限界があるため「次期自民党総裁候補として出たい」と説明した。当選後は国の行政を半分以下にスリム化し、国民生活に直結する部分の権限は地方に与える、という「公約」を述べた。

 河上弁護士はかなり不満の表情だった。東国原知事の首長としての功績はよくわかる、としたうえで、まず、こんな言葉を投げかけた。

  「自民党から出馬の誘いがあったのは、あなたの人気ですよね。国民的人気と言っていいかもしれないけれど。それはマスコミ、特にテレビが作り上げたものだと思うんです」

 人気というのはあやふやなもので、その土台が崩れてしまったら終わり。人気の怖さを知事は考えた方がいい、と突っ込んだ。

 知事が、

  「人気というものは世論の支持、ということですか?」

と尋ねると、河上弁護士は、人気というのはテレビが囃し立てると出るもの、テレビが背を向けたとたんに人気はなくなる、と説明。これに対し知事は、「テレビに出ても人気の出ない人もいる」とし、「河上弁護士の言っていることはわからない!」と反論した。

 河上弁護士はさらにこう言った。

  「地方分権は大切な一つではあるけれど、それだけで国はやっていけないからね。(自民党の政策を)あなたは変えようとしているのだから、それならばちゃんと変えようとする方向性を出さなければいかんでしょう」

 知事から国際問題や財政、医療などの問題についての発言が聞こえてこない、というのだ。

■「しゃべり方もおかしいですね。ビックリします」

 知事は、地方分権は自分の最重要課題だから真っ先に話しているし、他の様々な国の問題についても考えている、とした上で、

  「おかしいですよ、それ(河上弁護士の発言)は。おかしいですよ、人気がどうのこうのとか」

 すると河上弁護士は、

  「あなたの意見に反対する人間を、『おかしい』と言って切り捨てるのがおかしいんだよ!」

 これに対し、知事は、

  「えぇー?そのしゃべり方もおかしいですね。ビックリします、もう」

とやり返し、非常に険悪なムードになった。

 番組の終了間際、司会の福澤朗さんから知事の感想を聞かれた河上弁護士は、

  「50歳というのは若いなぁと思って(東国原知事の)話を聞いていたけどね、まだ若いですよ」

と語った。知事は出演後、

  「私自身のマニュフェストに対しては、かなりの認識の違いが感じられました。生放送の性格上、充分に説明をできなかったことも心残りです」

というメモを残し、番組内で紹介された。

 二人のバトルが激しかったこともあり、ネットではこの論争が大きな話題になっている。掲示板やブログなどには、

  「喧嘩上等河上の挑発にのった東がアフォw

  「爺さんのいうことが正しいのに なぜ分からないんだ東」

  「東国原を批判するだけで、他に何もしないジジィより国を変えようと動く東国原を応援するよ」

などさまざまな意見が出ている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090629-00000004-jct-soci

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