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05/27/2009

スーザン・ボイル(Susan Boyle)さんの準決勝の視聴率が明らかに。

イギリス・ガーディアン紙の電子版は、スーザン・ボイル(Susan Boyle)さんが登場した24日(日曜日)の「Britain's Got Talent」の視聴率は、8時半から10時まで放送時間の平均で、49%、およそ1180万人の視聴者に達したと伝えている。

記事によると、この日は、同じ時間帯に、裏番組のBBC1で、人気ドラマ「捜査官、ジョージ・ジェントリー(Inspector George Gently)」の最終回が放送されていたが、それをボイルさんが完璧に打ち破った。

特に、ボイルさんが登場した9時半から9時45分の間の視聴者数は1330万人と伝えられているという。

日本の長い歴史がある紅白歌合戦で、やっとこのレベルの視聴率に届くか否かといわれているのに、歴史の浅い2,3年前から始まったこの番組が、49%の平均視聴率を取るというのは、国が違うにしても驚きである。

やはりボイルさん人気も相まって、この番組のエンターテイメント番組としての質の高さがこうした高視聴率の原因だろう。そして、世界中の人がこの番組を公式サイトで見ていることを考えると、スポンサー企業のドミノピザの宣伝効果も相当なものである。

視聴率に悩むテレビ局、とくに1桁台の視聴率が1日中続いて、再放送の水戸黄門が一番視聴率が高いという不名誉な記録を更新した局や、月9というドラマブランドの時間帯を生かせていない局、経費削減のために、ゴールデンタイムに生放送の下らないバラエティー番組をやっている局、この番組が気持ち悪いと言い放った司会者を起用している偏向報道番組を看板番組にしている局は、この番組がなぜイギリスでこうも高視聴率を打ち立てているのか、しっかり分析すべきだろう。

エンターテイメント産業には文化等の違いによる影響は少なからずある。しかし、なにが大衆に受けるのか、そしてそれが支持され続けるのかという価値の分析なくして、ヒット番組は作れないだろう。

この番組の審査員、サイモン・コーウェル氏はいくつかのオーディション番組の制作を担当しているが、注意深くみていると、それらすべてのオーディション番組の趣旨には違いがある。

先日の記事でもしてきしたが、「X-Factor」や「Pop Idol」という番組では、若者層をターゲットにしたポップ歌手のオーディションという要素が前面に出ている。

これに対し、多少のブレはあるものの、審査員のピアーズ・モーガン氏が指摘するように、この番組では、若者から高齢者まで幅広い視聴者をターゲットにして、普通の一般人がすごいパフォーマンスをするという番組のコンセプトが明確にある。

ポール・ポッツ氏やボイルさんが人気になるのも、彼らがアマチュアの歌手で、普通の生活をしていた素人だからであろう。

最近、テレビ欄を見ると、「今日は面白そうな番組が一つもないな」というのが口癖になっている人も多いのではないだろうか。

日本のテレビ業界も、過渡期に来ているのかもしれない。そして、スポンサー企業も、どういう番組に投資すればいいのか、今までの広告代理店任せの姿勢ではなく、独自のスタッフによる分析と戦略的な姿勢がなければ、大量の広告費をドブに捨てるようなものと言っても過言ではない。

ある調査で、視聴者の8割近くがテレビCMをほとんど覚えていないと答えたという話があったが、ソフトバンクのCMのようなインパクトの強いCMは格別、単なる有名芸能人を使っているだけのCMは企業にとって、広告費の無駄使いという百害あって一利ないだろう。

考えてみてほしい、有名な芸能人がCMしているというだけで、「買いたい」と思うのは、その芸能人のコアなファンだけではなかろうか。

その上、スポンサーをしている下らないテレビ番組の視聴率が低ければ、そのCMを見る人も少ないのであり、その中から、CMに起用された有名人のファンで、「買いたい」と購買意欲を刺激される人がどれだけいるのか。多少の想像力ある人間にとっては、その答えは簡単で思いつくであろう。

テレビ業界も従来の思考を大転換して自己改革すべきことはもちろん、スポンサー企業も、有名広告代理店にお任せしていれば大丈夫という時代はとっくに過ぎたのであり、そういう姿勢をつづけていると、広告代理店をメタボにするだけの効果しかないという現実に速く気がつくべきだと私は思う。

なお、日本の報道番組ももう少し、下調べをして、ボイルさんの情報を報道してほしいものである。私のような片手間に、インターネットを検索して、信頼性のある情報かどうかを判断して掲載しているブログとは違い、報道番組はもっと組織としての情報収集能力があるのだろうから、誤報や古い情報をあたかも最新情報のように流すのはいかがなものかと思ってしまう。

例をあげると、フジテレビの「とくダネ」で、デーブス・ペクター氏が、以前このブログで紹介したボイルさんの過去の映像(あるテレビ番組のオーディションに参加したときの映像)を紹介していたのだが、明らかに誤報というか、不正確な解説をしていたようである。

まず、賢明に歌うボイルさんをからかっている男について、ペクター氏は、「ボイルさんの歌のパートナーで、最後にはキスをしている」というような趣旨の説明をしていたが、これは明らかに間違いである。

このふざけている男は、マイケル・バリモア氏というテレビ司会者で、「My Kind of People」という番組のオーディションの最中、彼女の見た目から、歌をろくに聴かずに彼女をからかい続けていたとボイルさんの弟がミラー紙に対して答えている。そして、イギリスでは、この司会者は見る目が無いと批判すらされている。

また、未だに、「キスをしたことが無い」という部分と取り出して伝えているが、すでにジョークだったというのは周知の事実であるのに、古い情報を訂正することなく、知ったかぶりの解説を行っているのは目に余る。(なお、個人的に、司会者の小倉智昭氏は、多少知ったかぶりをすることもあるが、知ったかぶりの多いデーブス・ペクター氏の疑わしい解説をいつも適当にあしらっているし、古館氏のような気持ち悪い演出の報道はしないので個人的には好きな報道司会者の一人ではある。)

デーブス・ペクター氏に限らず、日本の海外情報の報道能力にはかなり疑問を持たざるを得ない。

私は、このブログで片手間に情報更新をしているに過ぎず、もちろん、私の専門はアメリカ政治や法律分野なので、こういう情報に精通しているわけではない。しかし、それでも海外の新聞やメディアの電子版を見れば、この程度の情報の更新はできるし、日本のメディアの不正確な報道にはすぐに気がつく。テレビ局は組織力があるのだから、日本の報道番組の制作関係者も、もう少ししっかり報道してほしいものである。

これはエンターテイメントの話題だから、多少の誤報は許されるにしても、重要なニュースをあやふやな形で、誤った情報をあたかも正しいように報道し続けているとしたら、おそろしいプロパガンダであろう。

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