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05/25/2009

スーザン・ボイル(Susan Boyle)さんの準決勝の模様です。(公式サイトより)

追記:Youtube上の動画の一部を変更しました。イギリスのテレビ局ITV、この番組の公式Youtubeチャンネルがあるため、以後、Youtubeの動画はそちらを掲載します。[2009年5月29日]

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以前からお伝えしているイギリス人のアマチュア歌手、スーザン・ボイルさんの続報です。

イギリスの人気番組、「Britain's Got Talent」で、ボイルさんは決勝戦で、ミュージカルキャッツ(Cats)の「メモリー(Memory)」を歌ったようです。

以下のITV公式サイトでその映像が見れます。

ボイルさんの準決勝の模様

http://talent.itv.com/videos/video/item_200228.htm

第一声はちょっと緊張しているのか、音がしっかりしていないので、心配になる方もいると思うのですが、その後は音程も安定し、訴えかけるような歌いあげ方が印象的です。

とりわけ、最後の「Touch me. It's so easy to leave me」という部分の歌いあげ方は本当の上手いなと思います。メモリーの肝の部分をしっかり歌いあげる実力は本当にすごいですね。

このメモリーという曲は、グリザベラという昔は美しかった猫が、若いころに、自分の育った村を飛び出し、外の世界に出ていくも、成功することはできず、さらに年老いて誰にも相手にされなくなった現状を憂い、昔を振り返りながら、皆に受け入れてもらいたいという気持ちを歌いあげるものです。

ボイルさんが、なりたいと言っていたミュージカル女優のエレイン・ペイジ(Elain Paige)さんがこのキャッツのグリザベラ役のオリジナルキャスト(最初のキャスティングメンバー)でこの曲を歌っており、有名になりました。そうした憧れのエレイン・ペイジさんへの思いも込めて選曲したのかもしれません。

Youtubeでも、既に彼女の紹介シーンなども含めたもっと長いボイルさんの動画がアップされています。投稿されて一日も経っていませんが、すでに約50万回も再生されています。

公式チャンネルにあるダイジェストは以下の動画です。

パフォーマンス直後に、司会者の一人であるアント・アンド・デック(Ant and Dec)のデック(Dec)に感想を聞かれて、ボイルさんは、「Fantastic」と一言答え、続いて、アント(Ant)に「Youtubeを通して世界中で話題になったが、プレッシャーは感じなかったか?」と聞かれ、「何のプレッシャー?とても楽しかったわ」とケロッと答えているあたりは彼女らしさを感じられます。

さらに、デックの「一番重要なのは、歌っている瞬間の1分1分を楽しめたかどうだけど、どうでしたか?」という質問に対し、「歌っている1秒1秒を楽しんだわ。またやりたいわ」と答えています。

また、辛口批評の審査員で有名なサイモン・コーウェル(Simon Cowell)氏は、「正直、君に謝らないといけない。予選で歌う前から馬鹿にしたような態度をして」とコメントしたのに対し、おどけた表情で、「何のことかしら?知らないわ」と答えたりしているあたりも、彼女の人の良さを感じるシーンです。

ちなみに、以下の動画がエレイン・ペイジさんがグリザベラ役を1997年のビデオ・DVD版を演じたときの映像です。やはり、プロのミュージカル女優であるペイジさんと比べると、声の演技力という点では差があり、そこはプロとアマチュアとの違いだとは思います。

ただ、そうした演技力や技術的なところを抜いて、声の良さという点だけで比べると、ボイルさんもプロの歌手並みの音量、音域を持っていると思います。

準決勝の結果についても以下の公式サイトの動画で確認できます。

今回は、視聴者投票により第一位が決まり、視聴者投票の第二位と第三位について、審査員による決選投票という形式のようです。

また、審査員の3人は、演目の途中で、やめさせることもできるようで、×が3つ演技の途中で付くと、その時点で、演技は終了させられるようです。

ボイルさんが決勝戦に進出できるか気になる方は以下のサイトで確認ください。

準決勝の結果

http://talent.itv.com/videos/video/item_200229.htm

また、準決勝の全体的な演技を見たい方は、以下の公式サイトのプレイリストで、確認できます。他の出場者の演技も大したものです。

その他の準決勝進出者の演技

http://talent.itv.com/videos/playlist/id_25.htm

決勝戦は、イギリス時間で5月30日に生放送される予定です。同じくイギリスのテレビ局ITVの公式サイトにその模様が掲載されると思います。

最後に、ボイルさんの歌った「メモリー」の歌詞を知りたい方のために、以下に歌詞を掲載します。日本語訳もネット上にあると思うので、気になる方は探してみてください。

Midnight
Not a sound from the pavement
Has the moon lost her memory?
She is smiling alone
In the lamplight
The withered leaves collect at my feet
And the wind begins to moan

Memory
All alone in the moonlight
I can smile at the old days
I was beautiful then
I remember the time I knew what happiness was
Let the memory live again

Every streetlamp
Seems to beat a fatalistic warning
Someone mutters
And the streetlamp gutters
And soon it will be morning

Daylight
I must wait for the sunrise
I must think of a new life
And I musn't give in
When the dawn comes
Tonight will be a memory too
And a new day will begin

Burnt out ends of smoky days
The stale cold smell of morning
The streetlamp dies, another night is over
Another day is dawning

Touch me
It's so easy to leave me
All alone with the memory
Of my days in the sun
If you touch me
You'll understand what happiness is

Look A new day has begun

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ボイルさんの以外のパフォーマンスで、私が気に入った準決勝戦のパフォーマンスは以下の2人のコメディ―ダンス、「Faces of Disco」です。

http://talent.itv.com/videos/video/item_200227.htm

Youtubeでも、より長い映像がアップされていたので、以下に掲載しておきます。残念ながら、決勝には進出できませんでしたが、とても面白いユニークなアイデアですし、注意深く見ていると、使われた有名人の細かい描写がダンスの中に織り込まれていることが発見できます。なかなかコメディーダンスとしての質は高いと思います。

彼らが最初に登場したときの予選の映像をみると明らかなのだが、なんとこの二人、かなりのイケメンで、コミカルな踊りとは対照的である。予選でも、サイモン・コーウェル氏から途中で、失格の×のブザーを押されてしまうも、最後まで演じ切り、サイモン氏の判定を覆すことに成功している。下の映像は公式チャンネルにある予選の動画である。

なお、この番組が日本のテレビ番組より私は素晴らしいと思うことが一つあります。それは、この視聴者投票は電話で行われるのですが、1回の投票にかかる通話料の50ペンスがチャリティーに回されるという仕組みになっていることです。

日本では年に一度偽善的な「○○時間テレビ」などという番組が放映されますが、イギリスやアメリカなど欧米では、こうした一般視聴者参加型番組で、通話料を視聴者に求める時のほとんどの場合に、チャリティーに回るような仕組みが作られたりしていることが多いです。

チャリティー(Charity)という言葉には、キリスト教的な価値があり、「キリスト教の教え(Christianity)」が語源であるということをきいたことがありますが、そういう宗教的、文化的な違いがあるにしても、現代社会で問われている企業の社会的責任の一つとして、チャリティー事業がテレビ局やスポンサー企業をはじめ、常態化している点は、日本の企業をはじめとして、見習うべき良い例だと思います。

また、司会者のAnt and Decですが、彼らの司会のスタイルも国の違いを感じます。彼らは、以前紹介したように、最初は若手のアイドル歌手・俳優としてデビューし、その後は完全にコメディー番組を中心に司会者をやっていますが、司会のスタイルがその番組に合わせて違っています。以前紹介したコメディー中心の視聴者参加型番組では、ジョークを多用していますが、オーディション番組の準決勝では、メインの挑戦者を引き立てる司会方法で、番組の趣旨が解り易く伝わってきます。

仮に日本でこの種の番組の司会をコメディアンに任せると、私の独断と偏見ですが、完全に自分の笑いのネタに持っていってしまい、出場者が引き立たない完全に芸能人の自己満足的な番組になってしまうのではないでしょうか。

「一般人の出場者のパフォーマンスを楽しむ、評価する」という番組のコンセプトが明確だからこそ、イギリスでは人気の番組になっているのかもしれません。

海外の番組を楽しみながら、こういった国民性の違いを発見できるのも、楽しみ方の一つでしょう。

以下、日本のメディアによるこの話題のニュースです。

遅咲きの歌姫、英オーディション番組の決勝進出
5月25日14時45分配信 ロイター

[ロンドン 24日 ロイター] 英国の素人オーディション番組「Britain's Got Talent」に出演し、動画共有サイト「ユーチューブ」で世界的に話題となったスーザン・ボイルさん(48)が24日、同番組の電話投票で決勝進出を決めた。
 紫色の服でドレスアップし、整った髪で登場したボイルさんは、ミュージカル「キャッツ」の「メモリー」を披露。堂々とした歌声に、観客は再び息をのんだ。
 ボイルさんは、緊張したかを問われると、「今夜は楽しかった。この場に立てたことを幸せに思う」と返答。審査員のサイモン・コーウェル氏は「本当に特別な女性だ」とボイルさんを絶賛した。
 30日に行われる決勝には、ストリート・ダンサーのグループなどが進出し、優勝者は10万ポンド(約1500万円)の小切手を獲得する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090525-00000855-reu-ent

準決勝二日目は、ショーン・スミス(Shaun Smith)君というイケメンのラグビー選手の歌やピザの配送運転手をしている極度の上がり症のジェイミー・プー(Jamie Pugh)氏の歌が放送される予定で、この二人のパフォーマンスに注目が集まっているそうです。特に、スミス君には、女性票が流れるのではないかとイギリスのメディアは伝えています。

また、プー氏については、最近、審査員の女優アマンダ・ホールデンさん(Amanda Holden)が、上がり症というのは嘘だったということを暴露しており、そうした逆境をどうはねのけてパフォーマンスをするのかという観点から、番組を見るのも面白いかもしれません。

これら二人に興味のある方は、名前のリンクをクリックして動画を見てみてください。

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今晩、「Britain's Got Talent」(以下BGTと省略)の決勝戦が行われた。これまでにも、ずっとスーザンの様子をレポートして下さっていた”Nothing Venture... [Read More]

Tracked on 05/25/2009 at 02:11 PM

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