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04/18/2009

全英、全米で話題騒然、47歳女性のシンデレラストーリー(スーザン・ボイルさん)

今、動画投稿サイトYoutubeで一人の女性が話題となっている。

スーザン・ボイル(Susan Boyle)氏、スコットランド人、47歳、女性、無職(教会ボランティア)である。

2009年4月11日、ボイル氏は「Britain's Got Talent」という一般参加者を3人の審査員がオーディションして、優勝者は10万ポンドを獲得するというイギリスの人気テレビ番組にボイル氏は参加した。

この番組の第1回戦で彼女が披露した曲が今世界中で話題となっている。

歌った曲は、ミュージカル、レ・ミゼラブル(Les Miserables)の「I Dreamed the Dream」という曲。

以下にあるリンクにある動画を見てもらえばわかるのだが、彼女が第1回戦に登場したとき、会場の観客も、3人の審査員も、彼女の見た目から、全然期待しておらず、むしろ、「変な奴が出てきた」とでも思っているような雰囲気だった。

彼女が47歳であると発言し、「プロの歌手になりたい。エレイン・ペイジ(Elaine Paige)のようになりたい。」と語ったときには、審査員も会場の観客も、彼女を馬鹿にしたような顔を浮かべていた。

映像はこちら↓

http://www.youtube.com/watch?v=9lp0IWv8QZY

ところが、彼女が歌い始めた途端、会場の雰囲気はがらりと変わる。観客、審査員ともに、素人である彼女の歌声に魅了されてしまう。彼女の歌が終わる前にすでにスタンディングオベーションの嵐に会場は包まれる。百聞は一見にしかず。ぜひ動画を見てもらいたい。

しかも、第1回戦で既に彼女は優勝したかのような雰囲気になってしまうのである。審査員の一人、ピアーズ・モーガン(Piers Morgan)氏は、「今まで私が合格を挙げた中で、もっとも大きな合格点をつけたい」と彼女の歌を絶賛した。

この番組は動画投稿サイトYoutubeに専門チャンネルを設け、配信しているのであるが、これを見たハリウッド女優のデミ・ムーア(Demi Moore)と俳優のアシュトン・カッチャー(Ashton Kutcher)も、「彼女の歌声を聴いて、思わず涙を流した」と大絶賛しているのである。

また、別の記事によると、ビデオを見たハリウッド女優、ドリュー・バリモア(Drew Barrymore)氏も「素晴らしい。とにかく素晴らしい」と大絶賛し、47年間異性とキスをしたことがないというボイル氏の私生活の話を聞いて、「彼女の初めてキスが素晴らしいものであることを望むわ」とエールを送ったという。バリモア氏はかつて、映画の役として30年以上キスをしたことがない女性を演じたことがある。

このように、彼女の歌は一瞬にして、ハリウッドの映画関係者の心までつかんだようである。

そして、ハリウッド関係者だけではない。既に動画の再生は,4月17日23時現在、1900万回を超えて、2000万回に達する勢い。1日、100万人以上が彼女の歌声を聴いていることになる。

ソニーミュージックの子会社で、番組の審査委員の一人で一番厳しく、辛辣なコメントをすることで有名なサイモン・コーウェル(Simon Cowell)氏が経営する音楽レーベル会社はすでに、彼女との契約を交わしたという。

このテレビ番組は、ポール・ポッツ氏を生み出したことでも有名で、ポッツ氏は、素人でありながら優勝し、ブラウン首相やエリザベス女王らも賛辞し、現在はイギリスの歌手として活躍している。ボイル氏の登場は、女性版ポッツ氏の再来を思わせる勢いがある。イギリスの大衆紙サンは、ポールの女性名であるポーラ・ポッツ(Paula Potts)と名付け、彼女を取り上げている。

フォーブス誌も、ポール・ポッツ氏の動画の再生回数が2年間で4300万回だったのに対し、ボイル氏は、約1週間で1900万回の再生数であることを比較し、「彼女は既にポール・ポッツ氏と同じ道を進んでいる。成功し長くヒットするだろう」と評価している。

イギリスのチャンネル5のニュース番組(以下の動画参照)は、彼女の歌声を聴いた現役のレ・ミゼラブルのミュージカル俳優らにもインタビューをしており、ブロードウェイやイギリスのウエストエンドで活躍するミュージカル俳優アール・カーペンター(Earl Carpenter)氏をはじめ、皆、彼女が素人であることに驚きの声を寄せている。

さらに、レ・ミゼラブルのプロデューサーのキャメロン・マッキントッシュ(Cameron Mackintosh)氏もこの番組を見ていたようで、「彼女の歌声は本当に素晴らしい」との声を寄せているそうである。

もっとも、ボイル氏のこれまでの人生について調べると、決して恵まれたものではなかった。出産の際の酸素欠乏により、軽度の学習障害を持っていたため、そのことや容貌からイジメにあっていたという。

彼女は12歳の時から歌を歌いはじめたが、教会やカラオケで歌う程度で、ボーカルトレーニングは30歳以降になるまで受けたことがなかったそうである。

最近まで91歳になる母親の介護をしながら歌を歌ってきたという。ところが、2007年に彼女の母親が他界し、そのショックから一度歌を歌うことをやめていた。しかし、生前彼女の母親が、ボイル氏に「リスクを取りなさい」とオーディションに出ることを強く薦めていたことから、、今回、この番組の地方オーディションに参加したそうである。そして、これが母親他界後初の歌声披露となった。

彼女を歌った曲の選曲も良かった。「I Dreamed the Dream」というのは、レ・ミゼラブル(邦題:ああ無情)の中で、激動のフランス革命の時代に、幼い子供を育てるお金を稼ぐために、売春婦に堕ちて、不遇の人生を送ったフォンティーヌという女性が、「私には夢があったのに」と回顧する歌なのである。

もちろんボイル氏の歌声は素晴らしいが、ボイル氏が、かつて学習障害やその容姿により、いじめられ不遇の思いをしたことも相まって、絶妙な思いが伝わってくる。だからこそ、これだけの人を魅了しているのではないだろうか。

審査員が正直に言っているが、見た目でほとんどの人間は、その人の能力を判断してしまう傾向があるだろう。しかし、彼女の歌声は、それがいかに間違いであるかを教えてくれる。

彼女の歌は何回か聞くと、そのたびにその歌の良さが伝わってくる。私自身、海外にいたときにミュージカルやオペラをたくさん見る機会があり、歌の良し悪しにはうるさい方であるが、彼女の歌には文句のつけようが無いし、正直聞けば聞くほど、彼女の感情が伝わってくる。デミ・ムーア氏が涙を流したというのも解る。

スーザン・ボイル氏自身も、ワシントンポスト紙のインタビューに対し、「テレビで見るとよけい太く見えるわね」と冗談をいいつつも、「現代社会はすぐに見た目で判断してしまう。それに対してはどうすることもでないない。でも、今回のことがすこしでも、それではだめだという教訓になってくれれば嬉しい」とコメントしている。

この47歳のシンデレラの登場に、世界中の新聞や雑誌、テレビメディアが注目を集めている。イギリスではBBCニュースまでもが、スーザン・ボイル氏について詳細に報道している。

イギリスだけではなく、オーストラリアやドイツ、ポーランド、中国、韓国の新聞をはじめ、アメリカのABCニュースも彼女の話題を取り上げている。

さらに、アメリカのFOXテレビでは看板報道番組、「American Newsroom」で、アメリカの朝の顔として有名な人気イケメン司会者のビル・へマー(Bill Hemmer)氏との電話インタビューでは、一度もキスをしたことが無いと答えるボイル氏に対し、司会者のへマー氏が「あなたにぜひキスをしたい」という一幕もあった。同番組で、ボイル氏は、第2回戦で歌う歌について、放送まで秘密を貫ぬくとしている。

CBCテレビも彼女とのインタビューを放送し、これらのアメリカのテレビ番組のインタビューで、ボイル氏は、「未だ男性とキスをしたことがない」とも語っており、そうした質問にさらりと答える彼女の明るいキャラクターも人気の一つのようだ。

なお、AP通信によると、彼女にインタビューするメディアのほとんどがこの質問ばかりするため、ボイル氏は「あれはジョーク。でも、注目を集めるために言ったわけではないわ。」と笑いながら答えてたという。

また、アメリカの人気トーク番組、オプラ・ウィンフリー・ショーにも招待されているという。

以下は彼女の成功ぶりを伝えるニュースの動画。審査員のアマンダ・ホールデン(Amanda Holden)氏は「もう既に、彼女は皆の中で優勝してしまっているわ。まだ1回戦なのに。」とボイル氏の歌唱力を絶賛している。

日本のメディアでは、まださほど彼女の話題が出てきていないようであるが(やっとCNNの記事を見つけたが)、そのうち、あらゆる日本のメディアで、スーザン・ボイルという名前を耳にする日も近いだろう。そして、日本人の我々からすると、60歳で成功した歌手、秋山順子氏をも彷彿とさせる。

ぜひ、イギリスの新生歌手の卵の映像を日本のメディアに先んじて、Youtubeで確認しておくといいだろう。既にYoutubeでは日本語の字幕つきの映像も流れているようだ。

日本でも、いろいろな癒着のある芸能人ばかりをテレビに出して、内輪だけで楽しんでいるような番組作りより、こうした素人が大きな夢をつかむような、そしてその人が世界中でYoutubeなどにアップされて一躍有名になるような番組ができれば、不景気で低調な日本社会も活気づくのではないだろうか。

派遣切り、内定取消、雇用不安など暗いニュースが世界中を駆け巡っている中、無職だったスーザン・ボイル氏が、1週間も経たないうちに世界中で、新たなスター誕生と騒がれるのは、とても明るいニュースで、心を豊かにしてくれる。

以下の動画は、スーザン・ボイル(Susan Boyle)氏が1999年に、教会のチャリティーの1つとして、自費で1000枚作ったというCDの曲である。曲は、ジャズで有名なアーサー・ハミルトン(Arthur Hamilton)が1953年に作詞・作曲した「Cry Me A River」だそうである。

ちなみに、第2回戦は4月18日土曜日にロンドンで開催される

※ 訂正します。既に収録は今年の一月に収録されたもので、番組は5月23日までその他の予選の模様が放映されるそうです。第二回戦は準決勝という位置づけで、5月30日にイギリスにて行われ、その模様は生中継されるそうです。 スター・ドットコムによると、番組の公式見解として、ボイルさんの次の番組への登場は5月30日の第2回戦(準決勝)となっているそうです。

スター・ドットコムによると、番組の公式見解として、ボイルさんの次の番組への登場は5月30日の第2回戦(準決勝)となっているそうです。

歌詞は以下の通り。

I dreamed a dream in time gone by
When hope was high,
And life worth living
I dreamed that love would never die
I dreamed that God would be forgiving.

Then I was young and unafraid
When dreams were made and used,
And wasted
There was no ransom to be paid
No song unsung,
No wine untasted.

But the tigers come at night
With their voices soft as thunder
As they tear your hopes apart
As they turn your dreams to shame.

And still I dream he'll come to me
And we will live our lives together
But there are dreams that cannot be
And there are storms
We cannot weather...

I had a dream my life would be
So different from this hell I'm living
So different now from what it seems
Now life has killed
The dream I dreamed.

英オーディション番組、47歳女性に喝采 ネットでも人気
4月16日13時36分配信 CNN.co.jp
(CNN) 英国で11日放送のオーディション番組「Britain's Got Talent」に出場した47歳女性が、突出した歌唱力で満場の喝采を浴びた。この映像は動画共有サイト「ユーチューブ」でも、アクセスがここ数日間急増している。

この女性スーザン・ボイルさんは、華やかな衣装なしでステージに登場。番組から浮いている雰囲気のボイルさんが、エレイン・ペイジのようなプロの歌手になるのが夢だと語ると、客席からは失笑が漏れた。

しかしミュージカル「レ・ミゼラブル」のナンバー「夢やぶれて」をボイルさんが歌い始めた途端、客席の反応は一変。ボイルさんの素人離れした歌唱力に3000人近い観客は驚嘆し、立ち上がって大きな拍手を送った。最初は冷めた目でボイルさんを見ていた審査員の音楽プロデューサー、サイモン・コーウェル氏も太鼓判を押した。既にボイルさんとのレコード契約に向けて動き始めたという。

ボイルさんはスコットランド・ウェストロージアンの自宅に、飼い猫と暮らしている。慈善活動に携わっているものの無職で、結婚歴や男性との交際歴はない。テレビ番組に出るのは、2年前に他界した母親との約束だった。教会の礼拝では歌っていたものの、美声を誇示したことは一度もなかったとされる。今回の番組出場で、ボイルさんは初めて歌唱力を公に認められた。

ユーチューブに掲載されたボイルさんの動画は、既に500万人が視聴した。英プレス・アソシエーション(PA)によると、米女優デミ・ムーアさんと米俳優アシュトン・カッチャーさんのカップルもユーチューブの動画を見たもようで、既にボイルさんの大ファンになっている。 

最終更新:4月16日15時42分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090416-00000006-cnn-int

他の記事でも紹介され始めました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?b=20090420-00000013-jij-int

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