政府筋から極めて問題のある発言が・・・(司法への国民の信頼が崩壊する予兆か)
さすがに、この政府筋の情報はまずいと思う。
憶測で、こうしたことをいうと、明らかに政府筋が関与して捜査をしているような印象を与えかねない。
私は、国策捜査かどうかは判断する立場にないので、終始一貫して、司法の信頼と刑事訴訟の原則を歪めない捜査方法と報道の在り方を主張している。
しかし、かかる情報が流れており、本当に他の自民党の議員について捜査が進まないとすれば、証拠がないというより、証拠を集めようとしているのかという室井佑月氏の批判がますます説得力を増す気がしてならない。
こういう発言が政府筋のものとして出てくること自体、不謹慎極まりないし、国策捜査という批判が強まるのは必至である。東京地検特捜部はもう少し慎重に情報を提供すべきだし、しっかり他の議員についても証拠収集をしなければ、検察への不信は増大するだろう。
今回の事件は、民主主義の崩壊、および司法への信頼の崩壊につながる極めて危険な要素を含んだ捜査行動だったのかもしれない。
西松献金事件、政府筋「自民まで波及する可能性ない」
3月5日23時42分配信 読売新聞政府筋は5日、西松建設の違法献金事件について、「自民党の方にまで波及する可能性はないと思う。あの金額で違法性の認識を出すのは難しい」と述べ、自民党議員に捜査は拡大しないとの認識を示した。
政府筋が捜査の見通しについて言及するのは異例だ。捜査の中立、公正を確保する観点から批判を浴びる可能性もある。
最終更新:3月5日23時42分
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