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03/28/2009

先走る報道と誤報、それに踊らされる国民の民度 【ココログ移籍100回目記念記事】

さて、このブログがココログに移設して、100本目の記事がこれである。一応、記念すべきことなので、記念になる良いニュースはないかと探してみたが、あまり良いニュースもないので、いつも通り、自分の専門分野に近い話題について、痛烈に自分の見解を書く方が自分のブログらしいを思い、思いきって、いつも語っている問題をいつもより辛辣に語ってみようと思う。

一連の政治に関する報道は、目に余るものがある。特に、私が連日取り上げている小沢代表の秘書逮捕の問題である。このニュースのメディアの取り上げ方、一般視聴者の反応には、正直ほとほと呆れることばかりである。

何度もこのブログで指摘しているが、まず、司法に対するマスメディア、国民の無知が甚だしい。勾留期限を拘置期限と勝手に造語をつくり報道するのは、大目にみるとしても、不確かな情報を垂れ流し、一切訂正報道をしたり、誤報を流したことへの謝罪をメディアは一切行わない。

先日はいくつかの報道機関が、小沢氏の秘書が起訴事実を認めたと報道した。しかし、今日になってわざわざ小沢氏の秘書の弁護人がその事実を否定する事態に至っている。これは、マスメディアが何の検証もせずに、検察関係者といわれる疑わしい情報源の情報をあたかも真実かのように垂れ流しているという事実を推認させる良い例ではないだろうか。

起訴事実を認否は非常に重要なものである。それを間違って報道するなど報道機関としての資質を欠くし、第四の社会的権力であるマスメディアの横暴である。自制のできないメディアには、国民の知る権利を標榜し、報道の自由を主張する資質はない。そういうことを一切考えていないのが、今のメディア関係者ではないだろうか。

自分たちの報じる影響がどのくらい重大なものなのかを一切検証せずに、さらには真実の裏を取ることもせずに、特定の権力筋の情報だからそのまま垂れ流す。これでは、戦前の日本と変わらないのではないだろうか。マスメディアは学ばない。まさに、郷原先生の本ではないが、思考停止してしまっているようである。

これは、マスメディアだけではない。一般の国民も、非常に無責任に偉そうなことばかり言う。

麻生・自民党はもうダメだと言いながら、給付金をもらって、「ありがたい。ありがたい」と馬鹿みたいに喜んで、我先にと市役所の前に並ぶ田舎者。

都会人を気取り、クールに政治問題を見ていながら、メディアの情報をそのまま信じて、小沢問題を機に、民主党ではだめだと気取ってしゃべるバルブ世代のサラリーマン。

他方で、日本にはアメリカのようなチェンジが必要だと知識人ぶるが、オバマになっても何一つチェンジしていないアメリカの実体は見ようとしない若者。

ワイドショーの情報を鵜呑みにするオバサン達。

様々な人が、それぞれ思考停止してしまっているのが今の世の中ではないだろうか。

今の日本社会、ひいては世界に必要な理念は、結局のところ、古代ギリシア時代に生きた先人であるソクラテスのいうところの無知の知ではないかと強く思っている。

無知の知が意味するところは何か。私はこれを、探求心であると考えている。

私は真実というものが何かを知らない。だから、知ろうと努力する。これが探求心である。

この探求心を失い、あるがままの情報を選別せずに、受領する人間が非常に多いのが今の日本社会ではないだろうか。

その結果、物事の本質が何かを追及しようとしない。一般的にこう言われているから、こうなんだろう理由づける。なぜ、一般的にそう言われているのか、それが一番重要なのに、ほとんどの人がそれを探求しない。

本を多く読む人がいる。そういう人はまだマシだろう。探求心のかけらは持ち合わせているように思えるからである。しかし、その人はマシなのであって、良いわけではない。本を読む人の多くは経済に関わる実用書や文庫本ばかり読む。

例えば、ヒトラーが書いた「我が闘争」をどれだけの人が読んだことがあるのだろうか。マルクスの書いた「共産党宣言」をどれくらいの人が読もうと努力したことがあるだろうか。

しかし、私たちの多くは、ヒトラーの考え方は間違っていたと考えているし、共産主義には問題があるとどこかで考えている。しかし、彼らの著書にあるどの部分がどうおかしいのかを的確に指摘できる人間はよっぽどのマニアか、専門家以外には考えられないだろう。

つまり、「教科書に書いてあったから」、「一般的にそう言われているから」ということだけで、物事を捉えることが私たちはすごく多い。これの延長線上にあるのが、メディアやインターネットの情報をそのまま鵜呑みにして、妄信してしまうことにつがなるのだと私は思う。

私自身振り返ったって、この指摘には自分自身耳が痛いことが多い。ただ、それがだめだということには、少なくとも私は気づいている。その分、気づいていない人よりは、マシだろう。

結局のところ、無知の知を自覚して生きていくことが、探求心につながり、自分を向上させることになるのであろう。私はこのことをいつまでたっても意識して生きていきたいと考えている。この姿勢があるから自分は成長し続けていけるのだと信じている。

以上、ココログ移籍後、記事100本記念として、私の物事に対する基本的姿勢を紹介した。

とりあえず、以下のニュースで明らかになったように、マスメディアの情報は嘘半分としてきかなければならない。現在のマスメディアのあり方、存在意義にはますます疑問を感じてしまう。

小沢氏秘書、起訴事実は否認=弁護人「認める報道、異なる」-西松献金
3月27日18時11分配信 時事通信

 小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」が西松建設から違法献金を受けたとされる事件で、会計責任者の公設第一秘書大久保隆規被告(47)=政治資金規正法違反罪で起訴=の弁護人が27日、「大久保被告が起訴事実について、大筋を認めている報道がなされているが、弁護人らの認識は全く異なっている」とするコメントを発表した。
 関係者によると、同被告は逮捕当初から、「政治資金収支報告書の虚偽記入には当たらない」などと一貫して主張しており、起訴事実についても否定しているとみられる。
 小沢氏は同被告が起訴された24日夜、記者会見し、「献金を受けた事実をそのまま報告し、相手方をそのまま記載するのが規正法の趣旨であると理解しており、その認識の差が起訴になったと思う」などと述べていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090327-00000122-jij-pol

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Comments

祝◆100本◆
おめでとうございます!
100本目にふさわしいキレのある明確な内容でした!
正にに【嘘に洗脳されてる暇はない!無・知の探究始めよ!】 ですね!

Posted by: りんどう | 03/28/2009 at 08:05 PM

りんどうさん

有難うございます。喜んでいただける方がいて張り合いがあります。ちょっと過激な書き方をしたかなと思っていたのですが、私の伝えたい意図が記事を通して伝わったようで良かったです。

Posted by: ESQ | 03/31/2009 at 12:42 AM

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