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03/15/2009

立法者(Lawmaker)としての適性を欠く発言とそれを許してきた有権者の民度が問題

政治家というのは、心労を感じない本当に楽な商売らしい。

笹川自民総務会長の発言を聞いて、率直に思った感想である。

要職についている人間がこういう無知な発言をすることが日本ではかなり多い気がする。仮にも明治大学の法学部に入学したことのある人物であれば、哲学の祖であるソクラテスが説いたといわれている「無知の知」ということは、知っていると思うのだが、彼の言動をみると本当に不適切な発言が多い。

最近では、えひめ丸が沈没したから森政権が沈没したというような発言をしているのは記憶に新しいだろう。

こういう人間が政治家として活動していることが本当に驚きであるし、日本人として恥じだと思う。

彼の選挙区である群馬2区の選挙民はどういう気持ちで彼の発言を見ているのだろうか。群馬2区の読者がいれば本当に申し訳ないが、どうしても言いたくなってしまう。「当選7回のようだが、選挙民の民度が低いのではないか」と。

笹川氏は、「うつ病患者は政治家には一人もいない」と発言し、気が弱い人は務まらないといったようであるが、そんなことはないだろう。現にうつ病が原因となって自殺に至っている政治家は何人もいる。自民党で大臣をしていた人間だって、精神的に追い込まれ現職であるにもかかわらず、自殺するという前代未聞の事件を数年前に起こしたばかりではないだろうか。

もしかすると、同氏は、「(私のような)政治家は記憶力もないから深く考えることはない。だからうつ病にはならない」とでも言いたかったのではないだろうか。いずれにしても、こういう無知の塊みたいな人間が党の要職についていること自体、自民党がいかに崩壊しているか良い例のように思う。

国民もこういう話に慣れて、「またか」と聞き流すのではなく、自分のリーダーたる人間がこういう馬鹿げた発言をすることを恥じる姿勢が必要かもしれない。

私は医者ではないが、うつ病に罹患する人間が気が弱いという理解は、非常に乱暴な議論であると思う。政治家は立法者であるが、同氏はその立法者としての適性を著しく欠くと思う。

労働関係事案を見ればかなりの労災民訴事件でこの種の不法行為責任や債務不履行責任を追及する事案が多い。

裁判所は、民法722条2項の過失相殺規定の趣旨である、損害賠償額の算定にあたり、被害者側の事情を考慮して、損害の公平な分担を図るという点から、被害者側の素因(疾患、身体的・精神的特徴)につき、722条2項を類推適用して相殺の考慮事情としている。

しかしながら、身体的・精神的特徴を考慮する場合にも、判例は、労働者の性格が個性の多様さとして通常想定される範囲を外れるものでない限り、そのような性格をもって相殺することはないし、できないとしている。

笹川氏のいうような主張が仮に正当化されるとすれば、うつ病での労災民訴は原告がみんな相殺されることになるのであろうが、法律家の世界からすれば、そんなことはあり得ないし常識を欠く判断ということになるだろう。

政治は立法者である以上、法律の基本的な精神も持ってほしいものである。

なお、救命士の方のブログにこの発言について見解を述べられているものがあったのでぜひリンクから見ていただきたい。偏見を持たずに、真剣に患者と向き合うこと現場の方がいるのだと思うと、まだまだ日本は捨てたものではないと心強く感じる。

<自民・笹川氏>うつ病巡り、誤解招きかねない発言 
3月14日21時6分配信 毎日新聞

 自民党の笹川尭総務会長は14日、大分市であった党大分県連の大会で講演し、「うつ病で休む教員が多いが、国会議員には1人もいない。気が弱ければ務まらない」などと、うつ病に対する誤解を招くような発言をした。

 中山成彬・前国土交通相が、日教組や大分県の教育について批判したことに触れる中で述べた。笹川会長は「(教員には)自民党を支持する人ばかり作ってくれと言ってるわけではない。良識ある人を作ってほしいということ。知識だけでなく知恵がないと苦しい時に我慢できず、ばたっと突き当たる」と続けた後、この発言をした。

 文部科学省のまとめでは、07年度にうつ病などで休職した公立学校の教員は4995人(前年度比320人増)で過去最高だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090314-00000095-mai-pol

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