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02/05/2009

漢字を読めない首相と不正確な言葉を使うマスメディア

既存のメディアは麻生総理の漢字が読めないことを馬鹿にして批判しているが、この記事では、安楽死と尊厳死の違いすらわからないようである。

安楽死というのは、激烈な肉体的苦痛の緩和・除去が目的であり、尊厳死とは生命維持治療を断念・中止することである。

この事案は、尊厳死の事案であって、安楽死とは言えない。最近ではこうした言葉の峻別がなされず、同義的に使われてしまっているが、言葉で物事を伝えるメディアとしては、言葉の意味をしっかり捉えて伝えなければ、その信頼はどんどん落ちるのではないだろうか。

我が国では、安楽死については、一定の要件のもとに、違法性阻却事由とするという方向にあるが、未だ判例は出ておらず、裁判例にとどまっているので議論の余地があろう。

なお、尊厳死についてまでは認める方向には至っていない。

17年間意識不明の女性、安楽死実施へ イタリア
2月4日17時15分配信 CNN.co.jp

(CNN) イタリアで17年近く昏睡状態にある女性が裁判で争った末に安楽死を認められ、栄養補給チューブを外してもらうために3日、北部ウディネの民間医院に転院した。

この女性、エルアナ・エングラロさんは20歳だった1992年、自動車事故で脳に回復不可能な損傷を負って昏睡状態に陥り、父のベッピーノさんが娘の尊厳死を求めて裁判を起こしていた。

ベッピーノさんによると、エルアナさんは交通事故に遭う以前、意識不明になった友人を見舞い、もし自分に同じことが起きたらこんな状態で生かされたくないと話していたという。

イタリアでは法律で安楽死が禁じられているが、家族が治療を拒否する権利は認められている。ベッピーノさんはこれを根拠に、治療を拒否することによる安楽死は認められるべきだと主張していた。

長年にわたる争いの末にイタリアの最高裁は昨年11月、下級審の判断を支持し、治療打ち切りを認める判決を言い渡した。

しかし実際に栄養補給チューブを外してくれる病院探しは難航。当初複数の病院が受け入れる姿勢を示したが、厚生省の圧力を受けて引き下がった。

最終的に、ウディネにある民間医院が受け入れることになり、エルアナさんは2日夜、これまで入院していたミラノ北部の病院を出て、救急車でウディネの医院に搬送された。

カトリック信者が多いイタリアではエルアナさんの安楽死をめぐって大きな論争が起きており、抗議グループがエルアナさんの乗った救急車を妨害しようとする騒ぎもあった。

ウディネの医院は判決で定められた条件に従って約3日以内に栄養補給チューブを外し、エルアナさんは約20日で死に至る見通しだという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090204-00000014-cnn-int

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