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01/12/2009

アメリカ国民が夢から覚める時が近づいている。

私は以前からこのブログで、オバマ政権の経済政策は失敗することを指摘してきた。

指摘1:オバマ政権でもアメリカの景気回復は困難(環境・エネルギーバブルの危険性)

指摘2:アメリカ人に問う―オバマ次期政権の経済政策の問題点

また、以前のYahooブログを確認していただければわかるが、大統領選の時から、オバマ氏に熱狂するアメリカへの危惧と、それを肯定的に報じる日本のメディアへの警鐘を鳴らし続けている。

例1:元副大統領候補のリーバマン上院議員がなぜオバマ候補を支持しなかったかという記事

例2:米リベラルメディアがマケイン候補に不当なイメージを作ろうとした偏向報道についての記事

例3:ペイリン副大統領候補への性差別的報道の存在について指摘した記事その1

例4:ペイリン副大統領候補への性差別的報道の存在について指摘した記事その2

例を挙げればきりがないので、この辺にしておく。

そして、オバマ氏の政治主張は具体性に欠け、「チェンジ」というワンフレーズ選挙がいかに危ないものか指摘してきた。そして、アメリカ大統領選そのものが日本国民の犯した罪ともいうべき小泉旋風と同じ熱狂状態であり、このままではアメリカの将来が不安であるという主張をし続けている。

その、一例ともいうべき最新ニュースを紹介したい。

<オバマ次期大統領>経済再建「国民の犠牲伴う」…TV出演
1月11日18時48分配信 毎日新聞

 【ワシントン大治朋子】オバマ次期米大統領は10日、米ABCテレビのインタビュー(11日放映予定)で、経済の立て直しには「米国民すべての犠牲を必要とするだろう」と述べ、事態の深刻さを改めて強調した。「大統領選期間中に話したことのすべてを、希望通りのペースでできるわけではない」とも指摘。公約の実現には、予想以上に時間がかかるとの見通しを示した。

 ABCテレビが10日、インタビューの一部を公表した。オバマ氏は「構造的な赤字の支払いをどうするのか、資金をどう調達するのか、どのようにシステムを効率化させるのかを検討しなければならない」と話し、「痛み」を伴う改革になるとの考えを強調した。同テレビによると、オバマ氏は経済再建の長期化に伴い、選挙中に示した公約の一部を後退させる必要があるとの見解を明らかにしたという

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090111-00000034-mai-int

どこかで聞いた話じゃないだろうか。

「チェンジ」=「自民党をぶっ壊す。古い政治を打破する。」というデジャブー。

大統領に選ばれた後は、「チェンジには痛みが伴う」=首相になった所信表明で、「改革には痛みが伴う」というデジャブー。

今の日本を見れば、原因がなんであれ、小泉改革が100点満点だったと答える人は100人に1人だろう。現在の世論を見れば、小泉改革のもたらした負の遺産の方が大きいと答える人が多数かもしれない。

いずれにしても、ワンフレーズ選挙は、衆愚政治を生み出す。

衆愚政治の極端な例は、独裁者の誕生で、ヒトラーもムッソリーニも、ベネズエラのチャベスも、ジンバブエのムガベも独裁者は最初は民主的な選挙を通じて誕生している。もちろん、不公正な選挙かもしれないが、民主政の中で誕生してしまっていることは否定できない。

我々はそうした衆愚政治が、国民生活に打撃を与えるという事実を現在の日本とアメリカで目撃しているのかもしれない。もちろん、小泉元総理やオバマ次期大統領が独裁者というつもりはない。

なお、私は小泉改革が全て悪いとかいうような立場の人間ではない。ただ、あの郵政選挙のような国民が熱狂し、その熱狂に身を任せるがままの軽薄な投票行動は現代民主主義国家の国民として恥ずべき愚行だったと思っている。

その結果として、現在の疲弊した社会があることは否めないだろう。これに対しては、「小泉改革のせいで現在の不況があるのではない。アメリカの金融危機のせいだ」と反論があるかもしれない。

しかし、一部の大企業でのモラルハザードと安易な違法の内定取消、派遣切りが結果として生じてしまっているのは事実である。小泉改革のマイナス面は、それを防止・是正する措置を講じなかった不作為にあると思う。

オバマ新政権は、環境バブルという危うい手法をいよいよ取り入れようとしている。

私の予想が外れてくれれば、良いのだが、オバマ政権に関するニュースを聞けば聞くほど、この環境バブル経済化が失敗し、ドルが世界の基軸通貨としての役割を終える日も近いと益々自分の予測に自信を持ってしまうのは残念でならない。

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