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12/24/2008

功労者へのリーダーの責任

日本でも世界でも評判の悪いブッシュ政権。それでもブッシュ大統領は、リーダーとして、功労者への敬意を払うという務めはきちんと果たしているようだ。当然のことなのかもしれないが、こうした行動は国の最高責任者として重要だと感じる。

アメリカ人は愛国心が強い。日本でよく愛国心教育という言葉がでるが、私はこうした強制染みた発想が嫌いである。愛国心というのはいわゆる郷土愛と同じである。自分の国を誇れるというのは教育により植えつけられるべきものではない。自然に生じてしかるべきものだろう。

イラク戦争という選択をしても、当時のアメリカ国民はブッシュ政権を支持した。また、未だにブッシュ大統領を支持する人もかなりいる。よく日本ではそういう支持者は何もわかっていない田舎者が多いと評して、ブッシュ政権はダメ政権という価値先行の報道がなされる。

しかし、その短絡的な結論の方が私にとっては田舎者の評価だと思う。

どんなに政策的な評価が悪いリーダーでも、ブッシュ大統領のように、国の最高責任者として、国の犠牲になった国民への敬意の払い方については、学ぶべき点があると思う。こうしたリーダーの姿勢が愛国心を生むのではないだろうか。

日本を見た時に、いつも、戦没者の慰霊の問題となると、靖国参拝と中国の反応ばかりが報道されるし、マスコミも政治家もそれを利用する。

私は、靖国参拝以外でも戦没者への敬意の表し方はたくさんあると思う。また、戦争世代に対する敬意もどの程度払われているのだろうか。

私の祖父は二人とも海軍に従事して生き延びた。祖父の艦隊が3度も沈められながら、3度も海に飛び込んで生き延びたという話を聞いたことがある。

その祖父に支払われた軍事恩給は3か月で、10万円前後である。もう一人の祖父には、表彰状が贈られただけで、軍事恩給は支払われていない。国のために命をかけて戦い、その後は国の高度経済成長を支えた老人に対する敬意として本当にこれで十分なのだろうか。もちろん、祖父は2人とも文句1つ言ったことはない。むしろ、ありがたいとすら言っていた。

祖母は、民間人だったが、輸送系の会社に勤めていたため、会社に向かわなければならず、その通勤途中、グラマンという戦闘機に狙われた。祖母がいうには、機銃掃射で狙うアメリカ兵が見えたという。祖母は一生懸命走り、転んだ。その瞬間、道端から飛び出した犬が祖母の横を走り抜けた。そして、その犬が祖母の代わりに打たれたという話を聞いた。その後、祖母はすぐに防空壕に逃げ、生き延びた。

もちろん、民間人なので、軍事恩給はない。表彰もされていない。幸い、戦後も民間企業で働き続け、厚生年金を得ているので、金銭的にはなんとかなっている。

そんな祖父がなくなって、1年半が過ぎた。祖母も現在は痴ほう症で昔のことはほとんど覚えていない。もっと、元気なうちに、戦争の時の話を聞きたかったとつくづく思う。

靖国参拝がどうのこうのとかいうより、もう少し国に尽くしてきた老人世代(80歳近くの人たち)へ、国は敬意を示した政策を示すべきだろう。

最近は経済問題ばかり話題になるが、一方で老人の介護、医療制度問題の改善も忘れてはいけないと改めて思う。

とくに、定額給付金では、高齢者に8000円を支給することを内容としている。定額給付金の目的が何かにもよる話だが、これで、高齢者への施策として十分と考えているなら、日本のリーダーは国の功労者である老齢者に対して、あまりにも冷たいのではないだろうか。

また、どうも最近はこの定額給付金騒動ばかり政治的に利用され、民主党も参議院の最大政党として十分な働きをしているのか疑問に感じることもある。

解散解散と叫んだり、審議拒否するのではなく、雇用対策法案で示したように、老齢者への医療制度の問題に対する法案もぜひ独自に出して、その能力を見せてほしいものだ。

ブッシュ大統領、戦死した米兵遺族を7年間極秘慰問
12月23日23時1分配信 読売新聞

 23日付の米ワシントン・タイムズ紙は、ブッシュ米大統領とチェイニー副大統領が、イラクやアフガニスタンで戦死した米兵の遺族を慰めたり、戦地で負傷した将兵を勇気づけたりするため、過去7年間にわたり極秘裏に慰問活動を続けていたと報じた。

 同紙によると大統領は、計4000人以上にのぼるイラクとアフガンでの戦死者の遺族全員に対し、弔意を表す自筆の私信を送っていたほか、遺族約500組と負傷した帰還兵約950人に直接面会。副大統領もホワイトハウスをひそかに抜け出し、ワシントン郊外の病院に入院中の帰還兵をしばしば見舞ったほか、何度も公邸に招待したという。

 大統領は同紙に対し、「遺族を癒やすはずが、彼らの強さや家族愛を前に逆に癒やされたこともある」と述べ、自らの決断で多くの将兵を死地に赴かせたことへの複雑な心の内をのぞかせた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081223-00000041-yom-int

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