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12/18/2008

オバマ政権でもアメリカの景気回復は困難(環境・エネルギーバブルの危険性)

以前、アメリカの実体経済はレーガン時代には崩壊しており、今まではバブルを意図的に作出することで、マネーゲームのように、景気が良いように見せかけてきたという意見を紹介したことがある。これは、クリントン時代の土地バブル、ITバブルに始まり、金融バブルへと続いてきたという見解である。

そして、世界の基軸通貨がドルから他の貨幣に変わる事態が来るかもしれないという指摘も紹介した。

この懸念が現実のものとなりそうだ。

というのも、オバマ政権がエネルギー政策、環境政策に力を入れることで、バブルを作り出そうとしている点である。すでに、一部報道では、原子力による雇用創出を考えているということだが、これは非常に危険な賭けである。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081216-00000104-san-int

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081216-00000651-reu-int

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081216-00000031-mai-int

原子力発電などは、従来も存在しており、全く新しい技術ではない。にもかかわらず、これに投資を始めるということである。同じようにバブルを作り出そうということだろう。

しかし、そう簡単に現在の状況を打破できるはずはない。アメリカには、技術が非常に乏しい状況にある。新しい技術もないのに、投資をして雇用を創出しても、一時的なバブル状態を作り出すにすぎず、良くて一時的な景気浮揚。悪ければ、無駄な公的資金の導入となる。

もちろん、オバマ政権は、ブッシュ政権とは違う新しい政策として打ち出し、支持を得ようとするだろう。そして、アメリカ国民もそれにしばらくは熱狂するだろう。しかし、このエネルギー・環境バブル化計画はすでに、ブッシュ政権時代から考えられていたものである。そして、それが実現せず、石油依存型経済で良いと判断したのがブッシュ政権ともいえるだろう。

なぜ、実現しなかったか。これは、簡単なことである。エネルギー・環境バブルは技術的な実体が乏しいため、金融バブルと同様に不安定だったということにつけ加え、エネルギー問題は国民の生活に直結する経済不安を起こしかねない。

そこで、ブッシュ政権は、エネルギー・環境バブルを避け、別の手段を考えているうちに、金融バブルが崩壊してしまったのである。オバマ政権がやろうとしているのは一種のパンドラの箱かもしれない。成功する確率は低いばかりか、失敗すればとことんアメリカの国力が落ち込むことは目に見えている。

このままでは、この金融危機は3年以上続く第2次世界恐慌として教科書に載る日もそう遠くないかもしれない。

最近、アメリカ人の友人から日本はどうやってバブル崩壊から立ち直ったのかという質問をよく受ける。私は、この質問に対して次のように答えるようにしている。

1.日本の景気回復は一時的なもので、未だに脆弱性がある。それは、内需拡大ができ    ておらず、輸出企業頼みの景気回復だったためである。これにより日本もアメリカからの影響をたぶんに受けており、今後の景気は悪くなるだろう。

2.もっとも、日本の景気が一時的にしろ回復基調にあったことは事実である。この根本を支えたのは、日本の中小企業により牽引された技術革新にあったといえる。日本の中小企業の多くが日夜、技術革新とその伝承をしている。こうした技術力なくして国全体の景気は回復できない。

3.ビッグ3については、倒産か、企業の合併を促した上での公的資金の導入をしなければ、無駄金をつぎ込むことになる。アメリカに大手自動車メーカーが3社もいらないし、それだけの技術力がない。今後もその重みを背負いこむより、一旦整理した上で、その公的資金は、職能技術の開発と雇用対策に導入する方がはるかに効果的だと思う。

4.消費税など消費者が直接負担が軽くなったと思えるような減税をすべき。心理的要因がデフレに占める割合は大きい。これにより、内需拡大をすべき。

以上、4点の私見を伝えるようにしている。

なお、この見解に異論がある人もいるだろう。私は経済の専門家ではないので、ぜひ色々なご意見を伺いたい。

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